(祝)グッドデザイン賞2012を受賞し、その中の「100選」に、山代温泉の「湯の曲輪」が選ばれました。 「ゆのがわ」と読みます。
(現在の「湯の曲輪」。 真ん中あるのが明治時代総湯を復元した「古総湯」)
温泉が湧いている場所辺り(源泉)に、共同湯があって、それを利用する旅館が、その周りに立地するようになってきました。 江戸時代中期に、すでに19軒の旅館存在しており、そのエリアを湯の曲輪と言われてきました。 源泉から湯を引いて湯壷(内湯)を持つ旅館が出てきて、総湯を取り囲むように宿が建ち、これを中心にして街並みが成立していきました。
(手前に見える赤瓦の大きな屋根の建物が平成時代の「総湯」)
(古総湯内部には明治時代ではハイカラだった「ステンドグラス」が使われています。)
今も、江戸時代、明治時代、大正時代、昭和時代の面影の残る「旅館」が残っております。
(江戸時代の歴史を誇る建造物、「星野リゾート 界 加賀」)
(旧旅館であった建造物)
日本の温泉文化の象徴の一つである共同浴場(総湯)を中心とした温泉街形成の基本(湯の曲輪)が踏襲されています。
湯の曲輪を中心にした街づくりの取組が始まりました。 物理的はもちろんのこと、精神的な街の、未来に繋がっていく・・・中心街の再生。 利用者は変わっていきますが、山代の風土は変わりません。 それを具現化する取組が始まったのです。