「地方の王国」という本があります。高畠通敏(たかばたけみちとし)という政治学者がこの本を潮出版社から出版したのは、1986年。今から35年以上前のことです。
新潟、徳島、千葉、滋賀、鹿児島、北海道……。日本中で戦後保守政治の支柱となった<王国>。それらに潜り込み選挙の構造を調査した地方政治研究の重要古典。高度成長の終焉がもたらした各地の構造的変容は、もはや豊かさも手放すべきかと揺れる現代日本を照らし出す。日本政治の底の底、そこに映る日本人像にまで肉薄した迫真のルポルタージュ。(amazonの書籍紹介文より)
ボクとしては読みたかった部分は「新潟」の部分だったので、他県について書かれたところは飛ばし読みしたところもあったのですが、とても興味深く当時のことを思い出しながら読むことができました。出版された当時(ボクは20代)はよく理解していなかった大人の世界の事情が、少しわかったような気がします。
今から35年以上前の新潟県、中でも当時「新潟三区」と呼ばれていた長岡市を中心とする中越地区で何が起きていたか?田中角栄、ロッキード事件、野坂昭如、越山会、桜井新、星野伊佐夫(おーっ!この人はこの前もTVに出てた)などのキーワードを元に書かれた政治の世界…というか地方選挙に登場したり支えたりした人たちの思考や思惑。面白かったです。現在に続く日本の歴史の1つとしても、興味深いです。
この「地方の王国」、2013年に講談社学術文庫から再出版されているそうです。やっぱりニーズがあるんでしょうね。ボクも、当時のことっていうか田中角栄という政治家について、もう少し理解したいな…と思いました。
田中角栄さんの「日本列島改造論」の復刻版が最近出ましたけど、新潟古町の書店では売り上げトップになっていました。
漫画「角栄に花束を」(大和田秀樹著)も今連載中ですし、田中角栄さん関係本、今もメチャクチャ出版されていますし、それだけ魅力がある方だったと思います。
個人的には自分が総理大臣の時、総理の座を争った福田福赳夫さんを大蔵大臣にお願いしたところが好きですね。人間としてのスケールが違う…ってところでしょうか。(自分は田中角栄さん関連本は軽く100冊はあると思います)
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
#田中角栄さん関連本は軽く100冊
すごいですね。それを元に本が書けそうです。
たった1冊読んだだけで(しかも図書館)、エラそうにすいませんでした。