打倒!低周波音被害~まけないぞぉ~

振動公害から低周波音被害へ!世間の理解と拷問の日々からの救済を求め愛猫と彷徨う日々の記録

。。お伝えしたいこと。。

ご訪問いただきありがとうございます。 ここを訪れてくださった方は、何らかの被害を感じている方とお察しします。被害者はあなた一人ではありません。被害を訴えるあなたはどこもおかしくありません。低周波音被害の苦痛は、本能の悲鳴です。 私自身被害の渦中であり何も出来ませんが、せめて“ひとりじゃない”とお伝えしたいと思います。 このサイトのコメントは一時保留の後、公開とさせていただいております。公開不都合の旨を記入いただければ公開いたしません。また、差しさわりないアドレスをご記入いただければ、直接返信させていただく事も可能です。 低周波音被害が将来を担う子供達に、禍根とならないことを祈ってやみません。

悪化予測

2007-11-29 | 低周波音被害
私の家では環境省の策定した≪参照値≫をはるかに超えています。2秒単音の被検で策定された≪参照値≫とは異なり、複合音の増幅された低周波音はただならぬ苦痛を強います。低周波音の長期被曝は生命も脅かすのではないかと考えるほどに追い詰められています。
一撃必殺の低周波音の被曝を強要されている日々はまるで拷問のようです。官庁の研究者たちは人道的見識から人体の暴露実験はできないと申しておりますが、被曝を強要されている被害者は報われない人体実験の拷問を強いられています。
一部研究者は、低周波〈音〉に限り、振動は分離して考えていますが、現在の住宅の建築事情は振動を受ける事で室内の低周波音を増幅しているように思えます。
環境省は自然界にありえない数値の≪参照値≫という免罪符を発行し対応を怠り、行政はそれに追随し、市民を見捨てています。環境省の御用学者と称される方々の多くは現場のデータに興味を示されないそうです。となると、現場の悲鳴はどこにも届かず、≪参照値≫見直しは図られそうにありません。それでは、エコキュートという新たな低周波音発生源の増加もあり、被害は延々増幅するばかりで救済は望めません。
先日の低周波音測定結果はショックだったとすでに書きましたが、それは現状の悪化と、将来更なる状況悪化を予測させるデータだと思われるからです。

2007/04月測定
 振動;63db前後   低周波音;家屋内2F-76db
 振動;65dbオーバー 低周波音;家屋内2F-80dbオーバー
          (80dbオーバーは至近の落雷時より高レベル)
2007/11月測定
 振動;60db前後アンダー   低周波音;家屋内2F-76db
           
金魚の生存期間;
2000  半年程度
2005  3ヶ月程度
2007現在  土曜に入れ、月・火には動かず、えさを食べず次々と浮き上がり、入れて一週間せず全滅。何度新しく入れても同じ。

体感としても、振動の割りに低周波音の不快な圧迫感は強まっている。

振動と低周波音の数値は切っても切れない相対関係にあります。今後も振動-低周波音の測定は続けます。これ以上悪化しないことを祈りながら。。。
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検索

2007-11-26 | 低周波音被害
せっかく工場が休業して静かな3連休は、なるべくイヤな事は考えまいと思っていました。しかし前回の振動・低周波音測定の結果があまりにショックで、思わず検索してしまいました。。。おかげで蕁麻疹がたっぷり。。。
まぁ、びっくりするような朗報にヒットできるわけではないけれど、ついつい探してしまいます。
“低周波音”はどうしても〈音〉のみとして捉えられがちで、振動が関連付けられていません。私のところは「振動ありき」なので振動も含めた記載がないかと探しているのです。
先日『夢の扉」というTV番組で放映されたアップコンさんから返信もカタログもいただきましたが、振動が発生し続けているためいろいろと難しそうです。
≪元を断たなきゃダメ!!≫ですね。わかっているのですが、≪元≫は私のものではないので対処できません。
環境省の策定した≪参照値≫が、被害者切捨てどころか放置の免罪符になっているため、素人の私が規制値を備えた、「公害防止法」や「特定施設」と格闘しています。
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三連休

2007-11-23 | Weblog
今日から三連休です!

静かです!!壁も床も、空気も静か、です!!!

あぁ~ お家だ~~~

今日はぷ~ちゃんと一緒に、ゆっくりお昼まで惰眠をむさぼり、ぷ~が布団からはいでてしまったので仕方なく(?)窓を開け、布団をお日様に当て、コーヒーを落とし、日頃できないお掃除を始めました。。。

家の中で、お茶を飲み、お掃除をして・・・これが普通のはずなのですが・・・

なぁ~んて考えていると、せっかく静かなのに蕁麻疹に襲われるので、今日はお掃除に励みま~す。
   
           それにしても、風、つよいな~~~!


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低周波音測定器

2007-11-21 | 行政
低周波音被害を訴え、行政に認めてもらうためには低周波音測定が欠かせません。しかし、測定のための測定器は、たいてい県の所有で、市町村には配置されていないのが実情です。問題対応はあくまで市町村が窓口ですが、肝心の測定器をもっていない。となると市民は、市町村の担当課に苦情を訴え、県から借りてきてもらうか、県の職員に測定に来てもらう・・・この過程で、行き違いがあったり、理解を得られないと、測定ができなかったり、測定結果が十分でなかったり、いろいろと問題が起こります。
私は平成13年から県に低周波音測定を実施してもらっていますが、やはりなかなか満足な結果は得られませんでした。その間担当が何人も替わり、昨年からの担当者になってやっと、本当にやっと!苦情を訴える室内で低周波音測定がかなったような状態です。
しかし、今夏担当が急遽替わりなんともかんとも…後戻りのような対応にさすがに我慢も限界になり、とにかく自身で低周波音測定をして、常時25Hz70dbオーバーがどれだけのものか体感して欲しいと要求。
そして20日、やっと低周波音測定実施。工場の機械は1~2台しか動いておらず、振動としては抑え目でしたが、低周波音の高さに私自身が驚きました。

   振動;60db前後アンダー寄り  低周波音;25Hz76db

春の測定時には振動;60~65dbで低周波音;25Hz76~78db、振動;65dbオーバーで低周波音;25Hz80dbオーバー、だったのです。
状況は時間とともに悪化しているようです。5年前には半年ほどは生きられた金魚がいまや1週間で全滅!というのは、そのためかも知れません。
低周波音被害は一度発現すると慣れる事はありません。それは被害者ならば誰でも知っています。しかしそれだけではなさそうです。私の家は振動問題から始まっていますから、年々工場の屋根も、私の家の食器棚も機械の動き方の割りに響き方がひどくなっているのを実感しています。家の扉に歪みが出始め、私の低周波音の感じ方もさらにひどくなっています。そして今回の測定結果です。
この先を考えると恐ろしくなります。

今回の測定時にちょっとした報告を受けました。少し前進しそうです。前進が確定したらまた、報告します。今はまだ妨害が怖くて書けません。


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恵比寿講に行ってきました

2007-11-19 | Weblog
酉の市ともいいますね。
縁起物のお宝や熊手、毎年少しずつ変わってそれをみているだけでも結構楽しめます。私は熊手派ですが、売っているお兄さん曰く、「景気は両極端だねぇ。一番上の大きいのを言い値で決めていく人もいるけど・・・」。もちろん私は「・・・」のほう。それを楽しみに行くんだからいいじゃない値切ったり、わがまま言っても、ねぇ。「どんなのがいいんだい?」「(子供がするように両手で大きく円を描いて)こ~~んなの!夢はね」お兄さんたちとさんざん楽しんで、拍子木で「チャチャチャン・チャチャチャン・チャチャチャン・チャン・・・商売繁盛益々繁盛・チャチャチャン・チャン」って景気づけをしてもらって来ます。
いつもは菰樽の枡酒が振舞いであるのですが、今年は昨今の飲酒運転問題の影響か、ミカンになっていました。あ・ぁ・・・風情が
この数年暖かい恵比寿講が続いていましたが、今日は久々に寒かったです。それもそのはず、北関東の山々は結構積雪したらしいです。家から見える赤城山も山頂は白くなっていました。

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頭痛が痛い!!・・・で、ゆず酒

2007-11-18 | 日本酒
私は頭痛持ちです。もともとの肩こりに加えて低周波音の被曝によって、時折激痛に苛まれます。一言で頭痛といっても痛み方や、前兆はさまざまで、私はいくつかに識別しています。
風邪や発熱の頭痛…純粋に病気なので解熱鎮痛剤が効きます。
肩こりの頭痛…背中や肩の張りからきますが、漢方の葛根湯を飲んで、ゆっくりお風呂に入り、ストレッチで血行改善。2~3日続けると次第に改善。肩から首-頚椎に来たときはカイロの先生に教えてもらった首枕も併用します。私は4~5日で少しずつ楽になります。
偏頭痛…私は右こめかみの上から右側頭部にかけ痺れるようにズキズキし始め、人の声も小さな音も光も刺激となり、だんだん痛みが激痛となります。それはもう、頭痛が痛い!頭痛のために生活困難者になるほどです。3日位続くのが常でしたが、最近TVでも取り上げられるトリプタン製剤を処方してもらい、改善。ちょっと頭痛は残りますが、普通に生活できます。
低周波音の被曝とストレスによる頭痛…これが一番の難敵
自宅の一撃必殺の低周波音の中に居ると、左側頭部から徐々に頭全体に回り、頭が締め付けられ痺れたように重くなり、深海の底か真空の宇宙か、脳の血流が止ったかのように感じ、めまいがしてきます。工場の振動にあわせ低周波音のレベルが振幅しますから、それにあわせ脳が悲鳴を上げていかのるように、病んできます。単純な頭痛の痛みではありません。早々に避難できればいいのですが、時には自宅でしかできない用だったりすると、しばらく耐えなくてはなりません。1時間も居ると何日も痛みを引きずることになります。それは偏頭痛のときよりひどく、脳に異常をきたしたかと思うほどです。そしてそれは先述したような対処法がまったく効きません。かえって熱が下がりすぎたり、吐いたり、具合が悪くなります。

でも痛いのはイヤなので、悪あがきとわかっていても、なんかかんか試してみちゃうんですね~。
痛みから逃れたい一心で服薬のタブーともいわれる薬とカフェイン、アルコール何なら両方!なんて・・・(皆さんはやっちゃダメですよ~~!!言えないけど…)
で、偶然≪葛根湯とゆず酒≫です。
これがちょっとの間、頭痛が痛い!!から、正気を取り戻してくれます。どうにか階段が下りられるようになります。請求書が書けるようになります(これは大事です!)

私が愛飲しているのは、いつも美味しい日本酒を送ってくださる酒屋さんのHPで偶然見つけたものでした。アルコール8%エキス21%の日本酒ベースのリキュールです。お酒としてもとても美味しくいただけますが、私は頭痛時のとっておきにしています。
もともとゆずにはハーブとしても消炎鎮痛作用があるそうですから、手ごわい頭痛でお悩みの方は試してみませんか?でも私の体感だけなので、効果の保証はできません。そしてくれぐれも飲酒・酒気帯び運転は厳禁です。私は昼間は固形分の多いゆず茶で、ごまかしています。
やってみたら結果をぜひ教えてください。

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低周波音が私を苦しめる≪第4回≫遮音が難しい低周波音

2007-11-18 | 津木とねこ
―いや~な音があったら、遮音したいのが人情。ところが低周波音は、遮音すればするほど、ますます強烈になってしまうのです。―

前号で20デシベルの差について書きましたが、低周波音の20デシベル差となると、その差は更に大きくなります。
1波長(波形の山から山、谷から谷)で3.4メートル進む100ヘルツの音と、340メートル進む1ヘルツの低周波音では、同じデシベルでも音の持つエネルギーが格段に違うからです。
音や振動には、発生源から離れるにしたがい、伝わりにくくなる「距離減衰」という特性があります。ところが低周波音は、一般の騒音と異なり音のエネルギーが大きく、距離減衰が少なく、エネルギーを保ったまま遠くまで届きます。つまり、物体を貫通する割合が高く、遮音が難しいのです。人の話し声ならば壁一枚で遮音できますが、鐘の音は市中に、花火のドーンという低音や遠雷は山を越えて、更に窓を閉めた室内でも聞こえます。このような低周波音は、脳の遮音壁であるはずの頭蓋骨を貫通して脳自体を振動させるので、様々な体調不良を感じさせるともいいます。
低周波〈音〉も空気振動ですから、〈音〉として振動が物に伝われば物が振動します。テレビででんじろう先生が、ボウルにラップをかぶせて塩を撒き、ボウルに向かって声を出すと、声の大きさや周波数に合わせて塩が飛び跳ね踊りだす、という実験をみせてくれますが、あの状態でしょうか。頭蓋骨の中で、脳が振動しているなんて、考えただけでめまいがします。脳に震動が伝わることで身体や神経に異常をきたす例としては、鉱山や工事現場で削岩機を長期間使い続けることによって起こる振動障害という疾病があります。
我が家の場合は、隣接する工場が振動・騒音防止と称して、工場の外壁を囲い、屋根を鋼鈑スレートに改装してから、振動も不快な音圧も一層ひどくなりました。音源を囲うという行為が、その意図に反し低周波音がさらにつらく感じさせられるという結果となってしまった例は、ほかにも聞いています。
当初は騒音問題と捉えられがちだった低周波音問題は、騒音防止のための遮音や隔壁を設置することで、騒音によってマスキングされていた低周波音を露呈させる結果となってしまうのです。
その上、自衛策として、遮音のためにサイジングで家の外壁を囲み、二重サッシで密閉すると、逃げ場のなくなった低周波音は屋内にこもり、内壁の素地が石膏ボードであればさらに増幅され、とんでもないことになります(思えば行政の基地周辺の騒音対策はこの方法ですね。ヘリコプターなどは低周波音のレベルが高いので、解決できないのが頷けます)。
この高気密+石膏ボード悪人説は、低周波音の不快な音圧の軽減を試み、自宅の天井を改造したときに確信しました。天井部分の石膏ボードをはずしたときに軽減した音圧が、石膏ボードを張るとともに復活したのです。そして、石膏ボードの使用が少ない部屋では明らかに音圧が下がります。しかし、今日の一般住宅では石膏ボードを使わないことは難しく、壁も天井もない家では生活ができません。


『週刊金曜日』暮らしコラム(2007年9月28日№.672号)津木とねこ
編集部03-3221-8521(禁無断転載)

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コメントを事前承認にします。

2007-11-12 | コメント・ルールのお願い
書き込まれたコメントは、保留扱いとなりますが、内容に問題のない限り公開させていただきたいと思います。公開不可の方は文頭にその旨お書きください。公開不可の質問も可能な限り、ブログ上でそれとなくお答えします。
低周波音問題の周知が遅れているため、被害者は家族・世間から理解されず孤立し、微妙な立場にいることが多く、つらい生活を余儀なくされています。そんな方々がここを尋ねてくださったとき、「つらいね、でも一人じゃないよ、あなたは何も悪くないから、負けないでね。」と心から伝えたいのですが、残念なことに度々荒らしのようなコメントが書かれます。そこで≪コメントを事前承認にします。≫
低周波音問題被害者・関係者で書くことをためらっている方がいましたら、非公開でもかまいませんので気兼ねなく書き込んでください。私も「一人じゃないよ」といって欲しいですから(^v^)ヾ
いつか低周波音問題が世間に周知され、個々人の問題ではなくなる日が来るかもしれません。私はできるだけ早くそうなって欲しいと願っています。
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診断書

2007-11-09 | 低周波音被害
さまざまな体調不良を訴え、医師の診断を受ける。自分で望んで体調不良を病んでいるわけではない。頭痛やめまいや耳の圧迫感、どんな激痛も、どんな絶望も、外見ではわからない。だからどんなに言葉を重ねて不調を訴えても、それは被害者でなければわからない。そしてたとえ被害者であっても、怒りや不満でとどまり、「今でさえ苦しいのに、このまま死ぬまで苦しむならいっそ、死んだほうがまし」とまで思い詰めなければならない被害者が、どれだけいるのかもわからない。私は家中の刃物を全てしまったことがある。動脈から血を絞り、憎い工場の屋根と壁にぶちまけたいと、度々思う。
そう思うのは私だけではなかった。隣県に住む女性も同じ思いをしていた。「同じ死ぬなら、殺されるなら、低周波音発生源の工場に非道の報いをあびせて死にたい。」
被害にない人には到底、正気とは思えないだろう。しかし私は正気だからこそ、低周波音被爆によって強いられる苦痛によって、精神が破壊される危機感を感じている。
それをどうにか第三者に伝えたいと思い、心身の苦痛を緩和したいと思い、医師の診察を受ける。結果は惨々。チグハグな会話ですすむ診察、検査結果は異常なし、処方薬は効かない・・・。医師を説得できた時は、できるだけ診断書をもらうようにしているが、体調不良の元凶である低周波音については触れられることがなく、ただの紙切れに過ぎない。
前述の隣県に住む女性は、心療内科を受診し、処方薬で小康状態をキープしていると聞いている。私も以前安定剤や、弱い抗うつ系の処方を受けたが、服薬によって更に具合が悪くなった。服薬後数日間、起きている事ができず、どうにか保っていた日常生活に支障がでた。以来、なるべく服薬は避けている。それに手近にあったら、一気飲みしたい衝動もある。
しかしお盆明け、蕁麻疹が出て精神的にもかなりきつく、“女性専用外来”を受診。外国航路の船医経験のある女医の診察は、低周波音被害を低周波治療器と混同することなく、低周波音被爆が精神的につらいと訴え、お茶をいただきながら20~30分。診断書をもらった。
―不安神経症、蕁麻疹(ストレス、低周波振動)にて加療中―
診断書で問題が解決するわけではないが、医師の診断書に低周波振動の文字が入ったのは、医師ではない私にとっては大きな一歩。
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低周波音が私を苦しめる≪第3回≫ヘルツとデシベル 音の仕組み

2007-11-07 | 津木とねこ
―低周波音とはいったいいかなるものなのか、まずは〈音〉の構成単位であるヘルツとデシベルのお話から始めましょう。―

「低周波音症候群」とは、長年低周波音の測定を行い、被害者救済を切望する汐見文隆医師によって名づけられました。頭痛やめまいなどの不定愁訴は、一般には内因性の自律神経失調症ですが、汐見医師いわく、低周波音被害者の訴える不定愁訴は、外部からの低周波音被曝が原因の不定愁訴であるから、外因性自律神経失調症ということです。
私たちが日常聞いている〈音〉とは、空気が振動し耳の中の鼓膜という器官を震わせ、複雑な聴覚器官と聴覚神経によって脳に伝わり、〈音〉として知覚されます。太鼓を叩くと太鼓の振動が空気に伝わり、太鼓の〈音〉として聞こえる。手で太鼓を押さえ、太鼓の振動を止めると〈音〉も止むという仕組みです。ちなみに振動の伝わる媒体になる空気のない宇宙空間では一切の音が伝わらないため、無限の静寂の世界だそうです。
また、鐘を、木材、スイカを叩くと、大きかったり高かったりくぐもったり、太鼓は太鼓の、鐘は鐘のスイカはスイカの〈音〉がします。それは、素材によって振動や伝わり方が違うことで、聞こええてくる〈音〉が異なるためです。その違いは周波数(ヘルツ)で表わされ、〈音〉の大きさは音圧(デシベル)で表わします。
すべての〈音〉は周波数を持ち、人の話し声は100~400ヘルツ、車は20~50ヘルツ、88鍵のピアノは27.5ヘルツ~4186ヘルツ、時報は440ヘルツ~880ヘルツ等々。低い音は周波数(ヘルツ)が低く、高い音は周波数が高い、そして大きい音は音圧(デシベル)が大きい、と表現します。周波数は音色の高低、音圧は聞こえる大小でしょうか。
可聴音(人間に聞こえる音)の周波数はおおよそ20ヘルツから2万ヘルツ、低くて聞きにくい100ヘルツ以下を低周波音、聞こえない20ヘルツ以下を超低周波音といい、高すぎて聞こえない2万ヘルツ以上を超音波といいます。
音圧(デシベル)はむずかしい数式をはしょっても、かなりややこしいですが、対数表示なので50デシベルと60デシベルの10デシベル差は、20%増しではなく約10倍になります。10が12ではなく100になるのですから詐欺のような話です。現実には50デシベルの発生源が倍の2つになっても3デシベルしか増えないのです。倍の倍で発生源が4つになって6デシベル、8つになって9デシベル、16になっても12デシベル―。かなり簡易にいうと10デシベル差は10倍、20デシベル差は100倍、30デシベル差は1000倍です。
汐見医師によると、低周波音症候群の判断は、低周波音レベル計を用いて、苦情者が苦しいと訴える時を測定します。10~40ヘルツに60デシベル前後のピーク(卓越周波数)が測定されれば、おおむね低周波音被害と認定されます。低周波音発生源のない市街地だと、分析器は40デシベル前後のなだらかな曲線を描きますから、この20デシベル差が100倍の音圧であり、大きな意味を持ちます。

『週刊金曜日』暮らしコラム(2007年9月21日№.671号)津木とねこ
編集部03-3221-8521(禁無断転載)
(単位表記はデシベル;db/ヘルツ;Hzです)
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