患者希望による過剰なケアは少ない

　皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

　今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は25度です。沖縄地方はこの一週間、曇っていたり、雨が降っていたりと、ジメジメした天気でした。しかし今日は久しぶりの快晴です。空気もからりと乾いています。溜まっていた洗濯物を一気に片付けられそうですね。女子ゴルフの渋野選手は強かったですね。今週の試合が楽しみになっている方も多いのではないでしょうか。では、本題へ。

 

 

 

　医師が不必要なケアを行った理由として多かったのは、患者さんからの希望があったから、ということ。

　例えば、患者さんが抗菌薬を希望していましたので、風邪でしたが抗菌薬を出さざるを得なかったのです、というケース。

　しかし、様々な研究によると、患者さんからの検査や治療の希望が多いというのも、実際には医師の過大評価であったことがわかった。

　現実には、医師がその検査や治療を勧めていたことが多かったのだ。

 

　米国の研究で、平均所得の高い地域ほどがんの発生率が多かった。

　しかし、がんによる死亡率は平均所得によっての地域差はなかった。

　この研究を行った専門家によると、がんの発生率が高かったのは、過剰診断によるものであって、見つける必要のないがんも見つけてしまったからだろうとしている。

 

　乳がんや前立腺がん、そして甲状腺がんにはそのような「臨床的に無害」ながんがある。

　平均所得の高い人々ががんのスクリーニング検査を希望していたことも確かに一因ではあるが、医療機関がそのようなスクリーニング検査を推奨していたからともいえるのだ。

 

ずっと眺めていたい、という感じです。

 

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