総合診療医からの健康アドバイス

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うつ病に対するケタミンの効果と課題

2018-04-26 11:10:28 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れ。気温も24度と過ごしやすいですね。こんな日が続いてくれたらと思います。こんな日がといえば、比嘉大吾選手は資格停止処分という重い罰が与えられました。しかし、まだ22歳、これから頑張れば大丈夫ですよね。それより、どうしたぐっさん。では、本題へ。
 
 
 
 
 薬の効果と副作用については臨床研究を行う必要があります。
 
 
 ケタミンのようにもともとあった薬でも必要です。
 
 
 これまでのように麻酔薬として使うのではなく、抗うつ薬として使うので、うつ病患者を対象とした研究を行う必要があるのです。
 
 
 現在そのような研究が行われているところですが、有効性があることがわかってきました。
 
 
 
 
 従来の内服薬に対して治療抵抗性であったうつ病患者さんの治療はこれまで難しい状況でありました。
 
 
 
 
 ある研究では、そのような患者さんでも約4分の3の患者さんで効果が認められました。
 
 
 
 
 また、治療抵抗性のうつ病患者さんにとって最大の問題は自殺です。
 
 
 ケタミンを用いると、自殺のリスクも下がることが判明しました。
 
 
 しかも、数十分で効果が現れるという迅速な効果がみられたとのことです。
 
 
 
 
 しかし、副作用や効果の評価については、やはり大規模臨床試験が大切です。
 
 
 今後の臨床研究の結果を待つべきと思います。
 

 

 

南城市玉城の泉、そろそろ子供たちで賑わう季節です。

 

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