総合診療医からの健康アドバイス

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脂肪の摂り方について答えます

2017-01-07 09:33:13 | 医療情報

 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。またまた噛み付きましたね。アメリカの次期大統領トランプ氏が日本のトヨタを名指しで批判。メキシコに工場を作らないで、アメリカに作れ、さまなくば、関税を大幅に上げるぞ、と。既に、フォードや空調メーカーがメキシコの工場建設を断念してますから、本気のおどしですね。どうなるのでしょうか。では本題へ。

 

 

 では、現在までに判明している知見から、トランス脂肪酸はどの程度まで摂ってもよいのでしょうか。


 WHOは、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告しています。


 重量ベースでは一人一日当たり約2グラム未満です。

 


 厚生労働省はトランス脂肪酸摂取の目標値をまだ定めていません。


 また、食品中のトランス脂肪酸について、表示義務や含有量に関する基準値にルールは定められていません。

 


 日本人での摂取量については、2008年に農林水産省が実施した調査で、一人一日当たり食べているトランス脂肪酸の平均量は0.92~0.96グラムと推定されています。


 しかしながら、加工食品を多く摂る人は2グラムを超えていると思われます。


 個々の加工食品に含有量表示が無い状況では、トランス脂肪酸を多く含む食品の摂取をなるべく避けるようにするとよいでしょう。

 


 最後に、脂肪の摂り方でお勧めは? 


 と聞かれれば、こう答えたいと思います。


 まず、人工のトランス脂肪酸は減らす、ナッツなどの単価不飽和脂肪酸は十分に摂る、肉や牛乳などの飽和脂肪酸は適度でOK、と。

 

飛行機の後姿

 

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