皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。2016年のユーキャン、流行語大賞が決まりましたね。今年は年明けから色々なことがありましたが、結局大賞はプロ野球広島東洋カープの「神ってる」でした。リーグ優勝もしましたからね、おめでとうございます。是非来年は明るい流行語がたくさんありますように。では日野原先生のお話です。
徳田:今回は、慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:COPD)についてご意見をお願いします。
日野原:実は日本人の寿命が延びて超高齢社会となって増加する慢性病の中で一番注意を要するものです。
この病気は、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで、生じる肺の慢性炎症性疾患です。
つまり、たばこ煙に含まれるニコチンその他の有害物質に気道が触れることで起こされる炎症が主体なのです。
徳田:そうですね。
呼吸機能検査で、1秒間に思いっきり早く空気を吐かせ、排出された排気量が1秒量ですね。
この検査で肺から排出される空気の量(肺活量)に対して、この1秒間に吐き出される量(1秒量)の割合を調べることで、肺機能低下の程度がわかりますね(1秒率とよばれます)。
COPDは息(空気)を吐き出しにくくなる気流閉塞をきたす病気であり、その診断の必須項目としては、気管支拡張剤(気管支をひろげるくすり)を吸入しても1秒率が健康者の計測値の70%以下であるということがありますね。
次回もまたCOPDについてお願いします。
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