皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。WBC の熱戦冷めやらぬ内に、日本のプロ野球も開幕しました。調子がいいと言えば、セリーグの巨人は開幕五連勝。調子がいまひとつと言えば、中日ドラゴンズはまだ一勝もできずに五連敗です。ドラゴンズは去年、最下位と低迷しましたが、今年もどうなるか分かりません。では、本題へ。
ローマ法王が近年、「このままでは地球は人類によってめちゃくちゃになってしまいます」と述べ、地球温暖化に対して、各国政府に共同で活動するようにと呼びかけました。
国連のIPCC (Intergovernmental Panel on Climate Change)は、温暖化、重篤で大規模で不可逆的なインパクトを地球にもたらすと警告を発しています。
国際的医学誌「ランセット」の緊急レポートでは、このまま地球温暖化が進むと、過去50年にかけて世界が高めてきた健康の利益が「全て帳消しになる」と予告しています。
同誌は、地球温暖化問題を医療的緊急(Medical Emergency)としています。
日本では、温暖化は「経済や環境、海抜上昇」の問題点として語られていますが、健康に対する有害性のほうが人類に対する被害は大きいのです。
最近の研究は、効果的な温暖化対策を行うと2030年までに50万人以上の死亡を予防することを示しました。
全例として、喫煙による健康被害に対して世界的規模の活動は効果的でした。
では、わたしたちにできることは何でしょうか?
まず、化石燃料の使用を減らすことです。
太陽発電や風力発電などへの転換を促進すること。
そして、電力消費を減らすこと。
個人ができることは、夜間の消灯、公共交通機関の整備による車社会からの脱却、歩行励行、自転車の利用、など。
これらは、それぞれ健康にもよい効果があります。
一人一人では小さなことですが、多くの人々が実行すると、大きなうねりになるのです。
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