総合診療医からの健康アドバイス

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熱中症の治療と環境リスク

2019-05-27 09:19:17 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は曇りのち雨。梅雨が戻って来るようです。予想最高気温は28度と暑いですね。暑いといえば、昨日、一昨日と北海道では40度になろうかという気温。この時期にこれほどまでの暑さは初めてだそうです。ちょうど本文にあるように、熱中症には十分に注意してください。自分は大丈夫という変な自信は持たない方がいいですよ。では、本題へ。
 
 
 
 熱射病に対して病院では通常クーリングが行われます。


 体温を下げるだけで軽快することが多いです。



 しかし、重症例では多臓器障害を来たしますので、ICU入院となることがあります。


 また、そのようなケースでは、感染症や薬物中毒の可能性も考えながら治療を行います。

 
 
 ここで環境リスクに話を戻しましょう。
 


 特に、熱中症に気をつけるべきは湿度が高い場合です。


 気温がそれほど高くないときでも湿度が高ければ熱中症が起きやすい、のです。



 湿度が高いと汗が蒸発しにくくなります。


 汗の蒸発は熱を除去する重要なメカニズムの一つです。



 気温だけでなく、湿度にも注意しましょう。

 

沖縄本島南部、知念の海岸です。

 

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