総合診療医からの健康アドバイス

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抗菌薬の限界

2018-02-26 10:35:23 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 平昌オリンピックも昨日で閉会しましたね。次はパラリンピックです。しかし、スピードスケートの新種目、マススタートで高木ナナ選手が金メダルを取りました。すごいですね。何と、同一大会で金メダルを2個獲得したのは、夏冬、女子では初めてだそうです。高木家だけでメダル5個ですからね。恐るべし家族ですね。では、本題へ。
 
 
 
 
 英国のアレキサンダー・フレミングが最初の抗菌薬(抗生物質)ペニシリンを発見したのは1929年でした。
 
 
 
 
 以来、多くの種類の抗生物質が開発されてきました。
 
 
 しかし、細菌の進化力はたいへん強力です。
 
 
 自然に治るウイルス性の「風邪」や食あたりによる「胃腸炎」などの抗菌薬が不必要な発熱などに対する抗菌薬の乱用が世界中で拡大してきました。
 
 
 
 
 このような状況のなかで、遺伝子の突然変異と適者選択で耐性菌がどんどん出現し拡大してきています。
 
 
 進化論で予測されているように、抗菌薬の使用それ自体が、従来型の非耐性菌を「せん滅」させて、耐性菌の出現を選択させているのです。

 

 

沖縄科学技術大学院大学の学生寮、デザインが欧州風ですね

 

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