皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄は晴れ。予想最高気温は23度です。日曜、月曜と最高気温が27度もあり、夏のような日でした。しかし、昨日は昼前に突然の大雨が降って、風が北風に変わったかと思えば、午後から急に気温が下がり、なんと19度まで下がりました。夜になるとさらに寒くなりました。これがいわゆる「にんぐぁちかじまーい」というものです。昔の漁師さんなどは大変恐れていたようです。気を付けます。では、本題へ。
薬剤ゲノム学による新しい処方スタイルを国際的に浸透させるためのコンソーシアムも設立されている。
これは臨床薬剤ゲノム学遂行コンソーシアム (CPIC) と呼ばれている。
このコンソーシアムは、薬剤と遺伝子ペアのうち、300以上もの組み合わせを取り上げて、これらに対する解析結果を提供している。
重要な薬剤と遺伝子の30ペア以上については、すでにガイドラインも発行している。
しかし、新しいテクノロジーを臨床現場に導入する上で重要なのは、きちんとしたアウトカムデータを求めるための臨床研究を行うこと。
このようなデータをきちんと提示するための薬剤ゲノム研究の対象となった薬はまだ多くはない。
HIV治療薬のアバカビルや抗けいれん薬のカルバマゼピンなどだ。
その他の薬についてはこれからのデータ蓄積が望まれる。
例えば、前述のワルファリンについてもまだ十分なデータがだされていない。
体の中の血小板の働きを抑える薬にクロピドグレルというのがある。
心筋梗塞の原因機序となる血小板凝集を抑えるので、心筋梗塞の予防によく用いられている薬。
しかし、患者さんの中にはこの薬が効きにくいタイプの人々がいることがわかっている。
これをゲノム解析で評価した上でこの薬を処方するか、あるいは別の種類の薬に切り替えるかどうかについてアウトカムをみていく臨床研究の結果が発表された。
この薬が効きにくいタイプの人々では、別の薬に切り替えたことで心筋梗塞のリスクが減るということが証明されたのだ。
このようなデータが必要なのである。
薬剤ゲノム学による新しい処方スタイルを現場の医師が採用できるためには、様々なシステムの工夫が必要。
ガイドラインやアルゴリズムの作成、電子カルテとガイダンスサイトのリンク、保険診療でのカバー、などが挙げられる。
特に保険診療で認可されるかどうかは大変重要。
既に医療財政は逼迫している。
このような中でゲノム診療を導入するためにはこのスタイルが医療の価値を高めて、むしろコストダウンにつながることをデータとして示す必要がある。
沖縄本島北部、本部町の風景です。
これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。
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