総合診療医からの健康アドバイス

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二次予防と三次予防

2017-03-29 09:36:15 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。昨日行われました、サッカーのワールドカップアジア最終予選のタイ戦は、安心して見られましたね。香川選手のゴールでこれは今日は安心だねと。さあ次も勝って本戦に一歩でも二歩でも近づき、出場しましょう。頑張れ日本。では本題へ。
 
 
 
 
二次予防
 


 体内ですでに「生じた」病気を、症状が出てくる前の発症早期に発見して予防治療を行うものです。


 がん検診によるスクリーニング検査などが含まれます。
 



 検診に続く精密検査と治療介入も併せて、予防介入となりますので、このような介入を治療希望しない「ひと」は対象とならないことに注意が必要です。
 



三次予防
 


 病気がすでに「発症」した後に、その合併症を予防するために行われるものです。


 高血圧に対する降圧剤、糖尿病に対する血糖降下剤、脂質異常症に対するコレステロールを下げるくすりを飲むことなどです。
 



 また、脳梗塞や心筋梗塞の発症後、次の梗塞を予防するために、禁煙、血圧管理、血小板を抑える薬(アスピリンなど)の服用なども含みます。


 これを誤って「二次予防」と呼ばれることがありますが、正しくは「三次予防」に該当します。
 



 このように、医療機関の「外来」で行われている医療行為のほとんどがこのような三次予防です。


 よく「これからは予防が大事」という学会のテーマを見ることがありますが、もともと病院の外来診療のほとんどは、三次「予防医療」です。

 

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