総合診療医からの健康アドバイス

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胚細胞ゲノム編集の倫理的問題

2017-05-31 09:22:17 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。昨日、宮里藍選手の今季限りの引退の話題を取り上げましたが、同じゴルフの話題で今一番の関心事はやはり、タイガーウッズ選手ですね。詳しくは知りませんが、あの写真の顔。漫画の描ける人に、容疑者を描いてとお願いしたら、ほぼみなさんあの目を描くでしょう。という目でしたね。これからの捜査が気になりますね。では、本題へ。
 
 
 
 
 ゲノム編集の技術の登場で医療の画期的な進歩が見込めますが、一方では、倫理的・道徳的な問題をはらんでいる技術でもあります。
 
 
 
 
 たとえば2年前に、中国の科学者が、クリスパーを用いて人間の胎児のゲノム編集を行っているという事実を発表し、世界の科学コミュニティーを驚かせました。
 
 
 
 
 いわゆる「赤ちゃんのデザイン」です。
 
 
 これは、生まれている予定の赤ちゃんを思う通りに「編集」しようという考えで、もともとはSF的な空想の対象であったものです。
 
 
 
 
 しかしながら、このクリスパー技術の登場で、これがあと10数年で実現する可能性があるのです。
 
 
 「赤ちゃんのデザイン」の問題は、遺伝子操作のターゲットとなる細胞が胚細胞であり、体の全ての細胞にその「ゲノム編集」の影響が及ぶこと。
 
 
 そして、遺伝的に次の世代へと引きつがれてしまうことです。
 

 

 

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