飲酒者の低カリウム血症

　皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

　今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は32度です。やりましたね。昨日行われた男子ゴルフツアーで、沖縄県出身の比嘉一貴選手が、プロ二年目としかも、コースレコードで優勝しました。アマチュア時代から期待されていた比嘉選手。ようやくの優勝、おめでとうございます。また、楽しみな選手が出てきましたね。頑張れ比嘉。では、本題へ。

　アルコール依存症の患者さんの約半数で体内のカリウムが欠乏しています。

　カリウムが欠乏する機序はいくつかあります。

　アルコール依存症では下痢気味の患者さんが多く、カリウムの吸収能力が下がります。

　また、アルコール依存症の患者さんでは脱水傾向のことが多く、腎臓でカリウムを多く排泄させることによってナトリウムの保持を増やします。

　さらには、低マグネシウム血症があると、カルシウムの腎臓からの排泄が増えます。

　血液中のカリウムの濃度が下がると心臓の不整脈が起きることがあります。

　突然の心停止によって死亡することもあります。

　これはカリウムの濃度が低ければ低いほど危険です。

　アルコール依存症の患者さんにブドウ糖入りの輸液を点滴すると、インスリン分泌が刺激されることによって、血液中のカリウムの濃度が下がります。

　これによって不整脈が起こることがありますので、アルコール依存症の患者さんにブドウ糖入りの輸液を点滴をする際には充分にカリウムを補充することが必要となります。

 

とある場所にいたシーサー。

 

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