A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

イタリアンの店の業態区別 

2012-05-22 15:00:00 | アラカルト
シェフが1人でやっているトラットリア・イル・ピスタッキオで見かけた紙のテーブル
マットにはトラットリアと書かれていた。
デザインからシチリアで購入されたものだと思う。

そういえば、昨秋食べた水戸の要予約のシェフが1人でしている店の名前は
リストランテ・ダル・ソウシだった。
店の広さは違うけれど、あそこも確か3テーブル。
ただし、昼夜2組限定だった気が・・・
業態は似ているけど、トラットリアとリストランテ。

イタリアンの店の名前のつけ方に決まりはあるのだろうか?
少し調べてみた。

結論 イタリアでも
リストランテとトラットリアの明確な違いはない


私も美味しかったら呼び方は何でもいいと思います。

一応の目安は、
リストランテRistorante
もともときちっとした高級レストランをリストランテと呼んでいた。
現在は多少気楽なお店でもリストランテを名乗るところもある。
いわゆる有名シェフなどがいるお店、高級店と呼ばれるお店は殆どの場合がこのリストランテ。

トラットリアTrattoria
リストランテとまでは行かず、決して高級ではないがリストランテ同様前菜からメインコースにいたるまで一通り揃えているところが普通。
トラットリアを名乗るところでも行って見ると実は結構な高級店だった、ということも。

オステリアOsteria
オステリアは、もともとは駅馬車の中継地点にあった旅館と食堂を兼ねたもの。
日本なら街道の宿場町にある旅籠(はたご)に当たります。
宿泊施設がある店も残っていますが、最近では「オステリア」と名乗っていながら、泊まれない店も多く、昔、オステリアだった名残りが店名に残っているだけという場合も多い。オステリアから食堂が独立したのが、リストランテの始まりだといわれています。現在のオステリアには大衆食堂、居酒屋風の店もありますが、あくまで飲み屋ではなくレストラン。
なかには、ミシュランで3つ星をとる超高級店もあります。
オステリアもトラットリア同様タイプは様々。
通常は気軽な「わいわいがやがや」と楽しめるお店。
又、ワインを豊富に取り揃えて飲む方も楽しめることが多いこともあり「日本の居酒屋」的なイメージか。
地元の伝統的な料理を出すお店でこのオステリアを名乗るケースが目立つ他、こちらも相当な高級店である場合もある。

ピッツェリアPizzeria
ピザ専門店。全てのお店が釜で焼いているかというとそうでは無い。こちらもピッツェリア・リストランテなどと名乗る店も多く、 そういったお店ではピザの他にも通常のトラットリアのように何でも食べれる。一緒に行く仲間で食べたいものが違う時など重宝する。 (レストランについての参考)

イタリアにはパスタとピザを一緒に出す店はほとんどなかったが、最近「リストランテ・ピッツェリア」という看板を掲げている店も増えてきた。
つまり、ピッツェリアとリストランテが一緒になっているところで、リストランテ的な店構えでも、気取らずにピッツァを楽める。
どちらかというと、リストランテに近い存在で、そこにピザも置いているという感じ。

エノテーカ(ワイン屋)。
ワインを買うだけでなく、飲むこともできます。
ただし長居はせず、居酒屋ではないので酔っ払わないように。
(都市部では、ワインを売るだけという店も多い)
イタリア人は空ビンを持ってエノテーカへ行き、好みのワインを詰めてもらいます。




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