アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

戦前日本の名行進曲

2008-01-25 15:50:35 | 音楽
私の持っているCDの1枚に復刻版『戦前日本の名行進曲』があります。(注、私は右翼でも国粋主義者でもありません。ただの音楽好きです。)

1曲目は「君が代」で、昭和12年1月に来日したドイツ軍艦エムデン号軍楽隊の演奏するものです。(エムデン号は巡洋艦でこのプラモデルは今でも入手可能です。)

エムデン号は当時、インド洋セイロン島で日独防協定成立を聞き横浜に表敬訪問し、この時音羽のキングレコードスタジオで録音したものです。

音楽隊の編成は25人。録音風景の写真(楽隊の2/3位写っている)ではクラリネット4~5人あとは全部金管楽器と打楽器のようです。(当時のドイツ編成。サックスは入ってません。)

君が代の演奏は1回繰り返して、演奏しているのが興味深いです。

私がこのCDで好きな曲は「日本海海戦行進曲」と「黄海海戦行進曲」です。

日本海海戦行進曲は日露戦争の時、日本連合艦隊とロシアバルチック艦隊が対馬沖で戦った海戦を元に作られていて、トリオに君が代の旋律が使われています。

黄海海戦行進曲は日清戦争の時の黄海海戦を元に作られています。明治天皇が詠んだ歌に海軍軍楽隊長田中穂積が作曲した黄海の大捷と勇敢なる水兵を接続した曲です。

演奏しているのは、ヨセフ・スナガ指揮、ドイツポリドール軍楽隊です。録音は1928年と1930年です。

当時日本のレコード会社がドイツのレコード会社に発注して、日本の行進曲を演奏、録音して日本国内で発売していたようです。(演奏技術、録音技術がドイツの方が日本より高かったため。)

当時の演奏技術、楽器の音色が聞けて興味深いです。
コメント
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