アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

トランペットの楽器の仕上げ方

2007-03-11 11:01:41 | 音楽
トランペットの楽器の仕上げ方はいくつかありますが、それらの私なりの印象を書きます。

①ノーラッカー
楽器の表面に何にも処理を施していない物。一番素直な音が出ます。
欠点は金属の表面がすぐに錆びて、きたなくなることです。

②ラッカー仕上げ
楽器の表面にラッカーが、かけてあり錆びを防いでいる。
ラッカーの種類により仕上がった楽器の印象が違います。
クリアーラッカーは、無色透明で楽器の表面の金属そのままの色です。
ゴールドラッカーは、金メッキ仕上げにした楽器のように見えるようラッカーに色がつけられています。かなり金メッキ仕上に近い色です。

③銀メッキ仕上げ
楽器の表面に銀をメッキしてあります。錆びると黒くなります。ふだんからクロスで楽器を拭いていると、あまり黒く錆びません。

④金メッキ仕上げ
③の銀メッキ仕上げの楽器の上に金を薄くかけたものです。(2ミクロン程度、厚くかけると楽器が鳴らなくなる。)値段が高いです。

①~④にいく程、楽器の本来の音に化粧を施された印象が私にはあります。(悪くなる、と言う意味ではありません。)

金メッキ仕上げの楽器は、だれでも一度は、持ってみたいと思うでしょうが、持ってみるとラッカーの楽器の方が、よごれが目立ちません。

イギリスのコルネット奏者は、銀メッキ仕上げの楽器を使っているのが知られています。

ドイツ、オーストリアの金管奏者は、ラッカー仕上げの楽器を使っている人がほとんどのようで、銀メッキや金メッキ仕上げの楽器を使っている人は少数派です。

日本のトランペット奏者の使っている楽器はラッカー、銀メッキ仕上げの楽器が半分半分のようです。
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トランペットと歯 5

2007-03-06 14:46:14 | 音楽
歯の矯正前と矯正後の差について、書き足りない部分を補足します。

マウスピースの当てる位置が変わった。(矯正前は下唇にマウスピースの1/3、上唇に2/3かかっていました。矯正後は下唇に1/2、上唇に1/2、もしくは上唇に少なめにかけています。)

このマウスピースの当てる位置になってから、解ったことは「上唇に少なめにかける」吹き方のほうが、マウスピースにかかる圧力をうまく使えて、トランペットの特に高音を吹く時に、唇の筋肉+マウスピースの圧力が上手に使えることが解りました。唇の筋肉のみに頼らなくて良いのです。

てこの原理のようで、上唇にマウスピースを少なめにかければかけるほど、唇の筋肉+マウスピースの圧力がより有効に働くようです。

でもマウスピースの唇に対する位置は、その人の歯の噛み合わせによって決まるので、上唇にマウスピースを少なめにかけたら、音がでなくなる人もいると思います。私も以前は上唇にマウスピースを少なめにかけたら、音がでなくなりました。

マウスピースの唇に対する位置は、自分が自然に吹ける範囲内で「上唇にマウスピースを少なめにかけた方が有利」だと思います。
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トランペットと歯 4

2007-03-03 10:53:36 | 音楽
歯の矯正前と矯正後の利点をあげます。

①音の不発率が減った。(感覚的には1/3以下位に減った。)
②歯の矯正前は好調と不調の差が大きかったが、矯正後は好調と不調の差がそれ程大きくない。
③絶不調の時は、真ん中のB♭の音を吹くと1オクターブ下のB♭の音も混ざって出ていた。(音が二つ出ていた。)
 今は、1回もこの現象は起きたことがない。
④音が健康的になった。(以前は病弱な感じがあった。)音質は変わりません。
⑤音程が良くなった。(音程のコントロールが以前より良くなった。)
⑥シェイクが以前よりやり易くなった。

これらは、シングルリード(クラリネットやサックス)のマウスピースを「悪いマウスピース」から、「良いマウスピース」に換えたのと同じだと思います。

シングルリードの場合、マウスピースとリードが音を作る上で重要ですが、どちらがより重要かと言うと。
1番目はマウスピース
2番目はリード
だと思います。

金管楽器の場合も同じで
1番目は歯(シングルリードのマウスピースにあたる。)
2番目は唇(シングルリードのリードにあたる。)
だと思います。

2番目の唇、トランペットやホルンの場合は薄く筋肉質の唇が良いと思います。(トロンボーンやチューバの大きいマウスピースの場合は、唇の形による影響力は少ないように思われます。)

トランペットを吹く上での、歯を矯正する利点を述べましたが、時間とお金と「またトランペットを一から練習し直さなければならない」ので根気と体力が必要です。万人にはお勧めできません。
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