野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

ホオズキ 冬の植物画

2020-09-01 00:00:00 | ボタニカルアート
細密画を始めたころは
冬になっても青々した葉や花を探す
無駄な努力をしていました

ある時
ふと気がつきました
冬には冬にしかない物があると
足元にあるものは近すぎて
時には見落としてしまいます

枯れたものにも旬があります
長いあいだ風雨にさらされていると
色があせ
黒いカビが生え
汚くなってしまいます

晩秋の野山の散策や
出かけた先で
絵になりそうな
枯れ葉や実を持ち帰り描きます

枯れたものは
壊れやすいので
扱いには気を遣います
せっかく持ち帰っても
開けてみたらボロボロになっている
そんなことも度々です

ホオズキは
冬枯れの植物を描いた最初の作品
展覧会の会場へ通う途中で見つけました
会期終了を待てずに
夢中で描いたことを覚えています

気に入ってる作品なので
一部を名刺に使っています


FM八ヶ岳 スマホで視聴できます!

2020-08-16 12:32:07 | ボタニカルアート
FM八ヶ岳の番組に
ゲストとして出演しました

放送局  FM八ヶ岳

放送日  8月15日・16日

放送時間 11時~11時15分

番組名  アートカフェ

8月15日放送でしたが

この番組は当日の放送視聴の他
FM八ヶ岳のホームページの
アーカイブで視聴できます。

8月1日・8日・15日の3回分
を視聴いただけます。

お時間ありましたら覗いて見て下さい!

よろしくお願いします!


ニガイチゴ 白の絵の具

2020-08-05 00:00:00 | ボタニカルアート
清里周辺では
最もポピュラーな木イチゴで

夏になると
描きたくなる画題のひとつです

名前の通り
食べた後に少し苦味が残ります

枝いっぱいに実った姿は
赤い小さなルビーの付いた
夏のドレスを着て
はしゃいでいる
森のプリンセスのようです

実に光りがあたり
ピカピカ光っているところは
白い絵の具を使うのではなく
紙の白さを残します

白の絵の具を使うと
例え小さな点でも
曇った感じになり透明感が失われて
画面が重くなるような気がするので
私は
紙の白さにこだわっています

時間はかかりますが

焦るな 焦るな 焦るな
根気だ 根気だ 根気だ

時間を楽しむことにしています