野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

ユキノシタ スイッチが入る

2021-06-30 00:00:00 | 絵日記
40年前
引っ越したばかりで
何もない庭を見かねてか・・・
隣のおばさんが持って来てくれた花
今では家の周りの雨が当たる石垣は
ユキノシタの天国

隣のおじさんとおばさんは
もういないけど
花は今年も元気に咲いている



アーティチョークが咲いたよ!
と知り合いから連絡をもらい
一目見た瞬間
スイッチが入った

タテ 117 × ヨコ 91センチ
大きな作品
ワクワクドキドキがしばらく続きそう





薔薇スパニッシュ・ビューティー 芽が出ない

2021-06-25 00:00:00 | 絵日記
清里にバラのシーズン到来
大輪のピンクの花
スパニッシュ・ビューティー
一番先に咲いて元気をもらう


今は野菜の植え付けの時期
清里のトウモロコシは
甘くて美味しい

例年通り種を蒔いた
今年は早く食べたいので
一回目は4月中旬に
だし苗を植えた
ビニールの屋根をかけ寒さから守る

二回目は5月中旬に芽だし苗を植えた
時間差をつけ長く楽しむ

三回目は6月上旬
温かくなってきたので直播きに

ところが
1週間十日経っても
一粒も芽が出ない!
こんなことは初めてだ

植えた所をほじってみると
植えた種がそのまま
乾燥した状態が
湿ったように変わっただけ

何が原因か
肥料の入れ方?
種の植え方?
土に虫がいる?
種がおかしい?

しかし
200粒植えて一粒も出ないなんて

200粒と言っても出荷ではなく
家族・友人で楽しむため
トウモロコシは
1本の苗から1本収穫する
贅沢な野菜だ

200粒植えて
一粒も出ないこと自体がおかしい

種が全部駄目とも考えにくい
虫だって全部食べたとは思えない
原因不明で落ち込んでいても
芽は出そうにもないので

気を取り直して

もう一度

芽だしした苗を植えることにした

今度は上手くいって欲しい




【バラ情報】
描いたバラ
スパニッシュ・ビューティーは
ガーディナーの真弓さんの庭のもの
『野わけ』では
6月15日~7月3日まで
オープンガーデンでお客様に
庭を公開している
入場は無料

詳しい情報は
ホームページから






アヤメ 見逃した瞬間

2021-06-20 00:00:00 | 絵日記
庭先のアヤメが咲きそうなので
じっと見ていたら
外側のガクが膨らみ
そろそろかと思いそのまま見ていると

開くのは一瞬

今回はバッチリ見た

花が開く瞬間は
思っているよりも早い
じわじわ開くのもあるが
アヤメはパッと開く

絵を描いている時は
下を向いているので
開花の瞬間を見逃してしまう
目の前にありながら
見逃した時は悔しい
花が教えてくれればいいのに
と思ったりもする

今回は瞬間に立ち会えて
嬉しい気分だ






山椒薔薇 初めてのバラ

2021-06-15 00:00:00 | 絵日記
別名『箱根薔薇』と言い
神奈川県・山梨県・静岡県にまたがる
富士箱根地区に分布し山地に生育する
名前の由来は
葉が山椒に似ているから

山梨県山中湖村の村花
役場の庭に落ちていた実をもらい
種から育てた苗を垣根に仕立てた
毎年6月に咲く
一日花で見頃は1週間程



最初に描いたバラは
2000年6月
貸別荘『野わけ』の女将
真弓さんの育てた山椒薔薇』

私は細密画を描き始めたばかり
真弓さんも庭の整備を始めたばかり
特長ある庭作りを考えた末
好きな薔薇を育てることに決めた

庭の雑草を根拠よく取りながら
薔薇の種類を増やしていった

「我が家の庭はスギナがはびこって~~
ここの庭にはスギナが無いけど・・・
どうして?」
「ここも山だから
スギナだらけで大変だったよ
除草剤はバラにもよくないから
とにかく一生懸命取ったんだよ」

「私のバラは育ちが良くないけど
何か秘訣があるの?」
「鶏ふんがいいとか
油かすがいいとか言われるけど
一番大事なのは愛だよ
手を掛けてあげれば
花は答えてくれるよ」

簡単に何気なく言ってるけど
説得力のある言葉ばかりだ

ガーディナーの資格を取り
コンクールにも応募
2016年には栄えある金賞を獲得


清里の自然を生かした
のびのびと育つ薔薇と季節の花
いつ訪れても気持ちのいい庭だ

毎年6月15日~7月3日まで
オープンガーデンでお客様に
庭を公開している
入場は無料

詳しい情報は
ホームページから

描きたいバラは好きなのを
切っていいからね
と嬉しい条件を頂いている

真弓さん
いつもありがとう
これからもよろしくお願いします














紅白二十日大根 農業のことわざ

2021-06-10 00:00:00 | 絵日記
「ここはダノウだな」

「ダ・ノ・ウ・・・
ダノウってなんですか?
何かの農薬か肥料ですか?」

「・・・・・・
昔からことわざで言われているんだが

草を見ずして草を取る特農家

草を見て草を取る中農

草を見ても草を取らない駄農

だからここはダノウ
駄農だよ」


草ボウボウの畑を見て
指摘してくれた方は
御年80歳
この辺では昔から
農業のリーダー的存在で
皆から一目置かれている

田んぼの作り方も教わった
(米作りではなく
水の漏らない田の作り方のこと)


闇雲に始めた野菜作り
何をどうすればどうなるのか
サッパリわからず
野菜作りの本を見ながら
種を蒔いたり世話をしたり
そんな中言われた『駄農』の一言


その後は草を見たら取るように
努力はしているものの
雨が降ると
作物より先に草が伸びる


目標は『草を見ずして草を取る』


紅白二十日大根の
間引きをしながら
駄農と言われたことを思い出し
苦笑いしながら草取りをした