野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

バイモ あみだくじ

2021-04-30 00:00:00 | 絵日記
バイモが咲いた
ユリ科バイモ属で中国原産の多年草
漢字では貝母と書く

花びらの内側には網状の模様がある
私には『あみだくじ』に見える

描こうと思っていた矢先
雨に加え強い風が吹き荒れる
大丈夫かな

次の日の朝行ってみると

花の脇の細い葉の先端が
お互い巻き付いて絡み合い
倒れるのを防いでいた

こんなのは初めて見た

時々驚かされる植物の知恵だ
状況が急に変わると
自然にパッと対応できるのだろうか

何か問題が起こるとアタフタしている
我が身を振り返ると恥ずかしい限り

花はそこに静かに居るだけ
花に癒やされると言うが
私の場合は教わる事ばかり








プリムラ 根っこ好き

2021-04-25 00:00:00 | ボタニカルアート
私は根っこを描くのが好き

普段は土の中にあるので見えない
見えないからいい

絵を見た人の反応も楽しい
もちろん
嫌がる人もいる

花や葉は地上にあり
一目で何かが分かるが
根っこは分からない

掘り出した時の驚きと感動
自由に想像して描けるのも
ワクワク感があって
好きな理由のひとつ

大袈裟にいえば
地上と同じ
もしくは
それ以上の大きさが
地面の中に広がる

基礎が
足元が
しっかりしていれば
大きな花を
咲かせることができる

人間と同じだな
根っこを描きながら思った






枝垂桜 東北の震災桜

2021-04-20 00:00:00 | 絵日記
我が家には三本の枝垂桜がある

一本目は
山梨県林野組合から購入した枝垂桜

二本目は
量販店で購入した八重紅枝垂れ

三本目は
東北の震災の翌年
彼の地を訪れた友人が求めた
福島の大糸桜とかで
我が家に来たもの
震災を経験している

他の枝垂れより紅色が濃く
心なしか花が小さいように見える

五年前から咲き始めた

今年は例年より花が早い

これは描いて残しておきたい
桜が満開になる度に思う

思案している内に
今年も桜はお終いになりそう










小松菜の花 発生地は東京都江戸川区

2021-04-15 00:00:00 | 絵日記
小松菜はアブラナ科で
耐寒性が強い
霜や強い冷え込みでも
葉が凍って枯れることは少ない
冬菜(フユナ)鶯菜(ウグイスナ)
とも呼ばれる

発生地は
東京都江戸川区にある『香取神社』

1719年
徳川吉宗が鷹狩りでの食事に
香取神社が選ばれた
神主の亀井和泉守永範が
餅のすまし汁の彩りに青菜を添えた
これを吉宗が気に入り
神社の地名から
『小松菜』と命名したという

コマツナも含め
アブラナ科の野菜に咲く
黄色い花全般を『菜の花』という

スーパーの野菜売り場には
ホーレン草と並んでいる
これまで
私はホーレン草派で
コマツナには手がのびなかった

この春
大きくなってしまったと
小松菜を沢山もらい堪能した
特に太くなった茎が甘い
ホーレン草よりアクが少ない

お浸しは勿論のこと
味噌汁や炒め物など
和食洋食と使い勝手もいい

次の買い物からは
ホーレン草より
小松菜に手が伸びそうだ







ふきの薹 雄株と雌株

2021-04-10 00:00:00 | 絵日記
フキノトウはフキの若い花茎のこと

フキには雄株と雌株がある
雄株につくのは雄花
黄色の花粉を出したら終わり
背丈はのびない

雌株にあるのは雌花
受粉後は背が延びる
種を遠くまで飛ばせるように
40~50センチ位になる

蕾では花の説明ができないので
天ぷらで味わう蕾の時期は我慢

そのため
雄と雌の『味』の違いは不明

フキ味噌にするなら
大きい物の方が沢山できる

刻んだフキノトウを油で炒め
酒と味噌で味付け
炊きたての白米に混ぜ込みおにぎりに
冷ましてから焼く『焼きおにぎり』
味噌が焼けていっそう香ばしい

ご飯に混ぜるので砂糖は入れない
味がスキッと私好み

我が家の庭では
枝垂れ桜のピンクと
コブシの白い花の共演
花見には
ふき味噌の焼きおにぎりが
ウチの定番

清里高原にも春が来た