野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

ニンジン ニンジンのラペ

2022-03-30 00:00:00 | 絵日記
京人参と西洋ニンジンは
形も味も違う
『色』が違う

京人参は
少し重たい赤
鰹節や昆布の出汁を含み
軽く踊りだす

西洋ニンジンは
明るいオレンジ色
跳ね上がるのを
味で落ち着かせる

生意気に思っている


最近
フランス料理のシェフ
三國清三氏の動画を
拝見して
楽しませて頂いている




ニンジンのラペ
人参の細切りを
レモン果汁とオリーブ油で
和えたサラダ
好みで
塩コショウやハチミツを
加えてもいい
今のところは
レモンとオリーブオイルだけで
シンプルに

ニンジンがこんなに
甘いなんて
ちっとも知りませんでした

レモンはもちろん
岩城島産

セロリ 香味野菜

2022-03-25 08:32:00 | 絵日記
セロリは
セリ科の一年草
もしくは越年草

ヨーロッパ
地中海沿岸の原産

ローマ時代
ギリシャ時代には
香草や薬用とされ
食用は17世紀に入ってから
栽培されるようになった

日本の香味野菜といえば
長葱
大葉
茗荷
生姜
山葵
など薬味に使われる

洋野菜は
日本野菜に比べ
香りが高いというより
癖が強い

日本のセロリは
ほどほどの香りで
シャキシャキした歯ざわり

茎の周りを遮光して
白く柔らかく仕上げる
軟白栽培(なんぱくさいばい)

陽の光をさえぎらず
自然に育てると
茎は青く固いが
白いものより
香りが高く
栄養価も高い

生食より
調理用向き
スープや炒めものが美味しい
ピクルスにすれば
保存期間も長く
ちょっとしたアクセントになり
重宝する



安政柑と文旦とせとか 剥き方のコツ

2022-03-20 00:00:00 | 絵日記
土佐の水菓子
土佐文旦(ぶんたん)は
秋に収穫して
追熟のためムロに入れる
採りたては凄く酸っぱい

追熟により
上品な色に似合う味になる
また
程よい酸味はサラダにも合う
水菓子の雰囲気たっぷり


安政柑は名前の通り
安政年間に広島県因島で
発生した
名前が気に入っている
文旦に比べて
野性味のある味
酸味は少ない

文旦と安政柑は
共に白いワタの部分が厚いので
むき方にコツがある

上下を切って筋目を入れる

切り目に沿って
親指で剥きやすいように
周りにスジをつけ

力を入れて一枚づつはがす

安政柑の皮は
ピールや
マーマレードジャムもいい
無農薬なので
安心して食べられる


愛媛県の岩城島は
柑橘の種類が多い
まだ食べたことが無いものもあるが
知っている中で
私のお気に入りは『せとか』

外側の皮が薄いので
少しむきにくいけど
味は最高

中の皮も薄く
濃厚な果汁は香りも高く
たっぷり入っている

お正月のみかんも美味しいけど
3月の『せとか』は
冬の果物にはない濃厚な味がある



カブの花 季節ハズレ?

2022-03-15 00:00:00 | 絵日記
2月末
愛媛県岩城島で散歩中
畑に黄色い花が咲いていた

近くに寄って見ると
アブラナ科の花らしい

知り合いの畑だったので
早速
聞いて見ると
カブの花だと

描きたいので
もらってもいい?

好きなだけどうぞ

根っこも欲しいんだけど

どうぞどうぞ
好きなだけ取っていいよ
でも
中にスが入っているから
食べられるかわからないよ



せり
なずな
ごぎょう
はこべら
ほとけのざ
すずな
すずしろ
これぞ七草

この歌の『すずな』は
別名『カブ』のこと

カブは
世界中で栽培されているが
アフガニスタン原産の
アジア系
地中海沿岸原産の
ヨーロッパ系
の2変種に分かれる

日本では品種改良され
肥大化した球形の根を
食用とするが

ヨーロッパでは
主に飼料用とか


描き終わったカブを
切ってみると
やっぱり
中には
スが入っていて
食べられなかった


考えてみれば
花は種になる
子孫を残すのには
大きいカブから
栄養をもらわなければ
とても出来ない

次は
花を咲かせる前に
美味しい蕪を食べてみたい



オキナグサ 翁草 

2022-03-10 00:00:00 | 絵日記
キンポウゲ科オキナグサ属

赤紫色の花びらのように見えるのは
ガクで6枚

名前のオキナグサは
漢字で『翁草』
葉や花茎を覆っている白い毛
ではなく
花が終わって
果実になった姿の
白く長い綿毛が
老人に似ているから
『翁』の字がついた

昔は清里の
ここら辺の田畑の土手にも
たくさんあったと聞いた

今は園芸店で見かけるのみ

年月が経つと
変わってしまうなぁ