野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

安政柑 その2 植彩絵日記の意義

2020-04-30 00:05:00 | 植彩絵日記
安政柑は日本原産の柑橘類
晩白柚(バンペイユ)に次いで大きな
ブンタン類の一種

安政年間に

広島県因島の

岡野末吉氏の園地に

かれた種より生まれた品種と

言われています

この記事を読んだ時

・いつ
どこで
だれが
なにをして
結果こうなった

とすべて分かっている
ルーツの凄さに驚き
記録しておく大切さを
改めて感じました

私の絵に対する理想の考え方は
『描きたいものを描きたいように描く』
これは江戸時代の画家 伊藤若冲
言った言葉です

植物の『今』を
私なりの目で記録する

植物学者でも
評論家でもない
画家の感じたままを描き残す

コレって
私にしか出来ないこと と
『植彩絵日記』の意義を
チョッピリ感じられて
嬉しくなりました



板東市のセロリ

2020-04-25 00:05:00 | 植彩絵日記
今年も 
知り合いから立派なセロリを頂きました

香り高いシャキシャキのセロリ
私の好きな野菜のひとつです

今までスジはピーラーで
取っていました
ネットで検索すると
道具を使わない方法が・・・

葉の付いている節を
外側に折り
ゆっくりと下に引く

全部のスジが取れるわけでは
ありませんが
口当たりはかなりのものに

葉は時間が経つと
鮮やかな緑色が黄に変わってしまうので
全部むしり取って塩ゆでに

ごまドレッシングをかけるのが
私のおススメです

《ピクルス》も作ります
斜め切りにして塩でもみ
水気を絞ってビンに詰める

粒コショウ・ローリエを入れて
白ワインビネガーをたっぷり注ぎ
一番上に氷砂糖をのせたら完成

氷砂糖がとけたら食べられます

長期保存も可能です




取手の竹の子

2020-04-20 00:05:00 | 植彩絵日記
娘の産後の手伝いに行った時
堀りたての竹の子を頂きました

タケノコは時間が経つと
灰汁(あく)が強くなるので
早く処理しなければ!!!

スケッチを手早く済ませ

いざ灰汁抜き

大きな深い鍋がないので
ナベに入る大きさ
半分から四分の一に切り
それでも入らないので
皮も剥きました

本来は皮をつけたままの方が
灰汁が抜けやすく
うま味が逃げないのですが・・・

ナベにタケノコ・米ぬか・水
を入れ火にかけます
沸騰したら弱火で
時々水を足しながら一時間

火を止めて冷まします
冷めてもそのまま
一晩くらい置くといい

翌日 
水にさらしてヌカを洗い
水と一緒にビニール袋に入れて冷蔵庫へ
水を取り替えれば4~5日は持ちます

仕上がったタケノコで
筍ごはんと筍の入ったお汁を
3歳の孫は
ご飯と汁を三杯もおかわり

料理係の私にとっては
何よりも嬉しい反応でした


蕗の薹 フキノトウ

2020-04-15 00:05:00 | 植彩絵日記
ふきのとう」はフキの花です

フキには雄と雌の株がありますが
蕾の時には見分けはつきません

採取のコツは
去年の枯れた葉の周りを丹念に探すと
葉の下に隠れています

たくさん採れた時には
《ふき味噌》を作ります

外側の汚れた苞(ほう)
    (ひらひらした部分)
を取りザッと洗って
たっぷりの水に浸します
こうすると蕾の中に入り込んだ土も
下に沈んできれいになります

先に味噌を酒で溶いておきます

フキノトウの水気を絞り
細かく刻みます
フライパンに多めの油を入れ炒め
しんなりしたら味噌を入れて
弱火の中火で水分を飛ばせば出来上がり

《ふき味噌》を
炊きたてのご飯に入れて
よくかき混ぜ「おにぎり」に
風を当て周りが乾いたら
オーブントースターで
こんがりと焼き目をつけます

ふきの香りと味噌の香ばしい
お・に・ぎ・り
春の最高のおもてなしです



牡蠣打ちとワカメ

2020-04-10 00:05:00 | 植彩絵日記
3月上旬
「牡蠣打ちに行きましょう」
と誘われました

その日の干潮は3時
2時に集合して
沢田さんの船で出発

『牡蠣打ち』とは
岩に付いているカキの表面を
とがった金槌のような道具で
たたいて蓋を開け
身だけ持ち帰る
カキ採りのことです

お店で売っている牡蠣に比べると
サイズは小さめですが
自分で採るので存分に味わえます

沢田さんのご主人が
カキの表面を3回
コン・コン・コンと打つと
カキの口がパカッと開き
スッスッと身をはがせます
牡蠣殻もほとんど入らず 名人芸

素人の私がやると
カキの表面を何度も叩くうえ
殻をこじ開けるので
身に細かい殻が付いてしまい
いくら洗っても
食べるとガキッと歯に当たり
興ざめしてしまいます

身をはがす時のコツは
貝柱など残っている部分を
無理矢理取らない
もったいないと剥がすと
余分なゴミが付いて
余計汚くなります

カキに残った身や貝柱は
他の生き物(カニや小魚、鳥)の
エサになるので残します

牡蠣打ちの帰りには
ワカメも収穫しました

採れたカキは
牡蠣ご飯・酢牡蠣・天ぷら と
牡蠣づくし
ワカメのしゃぶしゃぶを添え
春の味わいを堪能しました