この愛媛県産の柑橘は
美生柑(みしょうかん)と
呼ばれています
元は河内晩柑(かわちばんかん)といい
熊本県河内町(かわち)の民家で
偶然発見され河内の地名と
遅い時期に熟す晩生(おくて)
であることから河内晩柑と命名
全国で栽培されているので
同じ柑橘なのに
名前も産地によりまちまちです
山梨県植物研究会の観察会でのこと
山梨県南部地域は温暖な気候で
茶の栽培が盛んです
この時は静岡県茶研究所の方も参加
茶畑で『藪北茶』の由来を聞きました
苗木を条件の違う場所に植え
味の良いものを探すことに
各々には植えた場所の名前をつけておく
小屋の東で『コヤヒガシ』
小屋の西で『コヤニシ』
藪の北で『ヤブキタ』
藪の南で『ヤブミナミ』
実用一点張りの名前です
結果は藪の北側で採れたお茶が
香り・味とよかったので
藪北(ヤブキタ)と
そのまま名付けたということです
お茶を飲むとこの話を思い出し
美味しいお茶なのに
名前の由来が現実そのまますぎて・・・
もっとよさそうなのがなかったのかなぁ
と藪の北側を想像してしまい
苦笑ものです