野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

ブラックベリー  植物の危機感

2020-06-10 07:48:00 | 植彩絵日記
駐車場の脇にブラックベリー
むき出しのコンクリートが見苦しいので
美味しい実のなるものをと植えました

2~3年経っても
葉は旺盛にはびこるものの
肝心な実がちっとも成らないので
春先に思い切って
坊主になるくらい刈り込むと
その年は花を咲かせ実を沢山つけました

植物も危機感を感じたのでしょうか・・


後から分かったことですが
それは危機感ではなく
単に剪定が悪かったのです

花は5月中旬から1カ月間ほど咲き続け
白く目立つ花は葉の緑色と共に
庭の清涼感を増してくれます

夏には熟すと黒くなり
軽く触るとポロッと取れます
触ってもとれないのは
熟しが足りず酸っぱい

実は同時に黒くならないので
根気よく摘み取り冷凍しておきます
たまったらジャムにしますが
甘味が強いので砂糖は控えめで
レモンの酸味を加えるのが私の好みです

濃黒紫の甘酸っぱいジャムを食べて
暑い夏を乗り切ります







ワラビ アク抜き失敗

2020-06-05 01:05:00 | 植彩絵日記
そろそろワラビがでているかな
といつもの場所へ行き目を凝らすと
地面からスクッと出ています

若い茎を見つけるのは
目が慣れていても難しいもの
コツは去年の枯れ葉を頼りに
周りを丹念に探すことです

《1回目のアク抜き》
鍋にタップリの湯を沸かし
ドンブリ1杯の木灰とワラビを入れ
2~3分煮て
火を止め冷めるのを待つ
途中で心配になり1本食べてみると
グニャグニャして溶けている
急いで水洗いはしたものの
大失敗!

《2回目のアク抜き》
ネットで調べると
重曹を使った方法はあっても
木灰使用はないため
 重曹 小サジ1杯 のところを
 木灰 大サジ1杯 にして
沸騰した湯に木灰とワラビを入れて
火を止め冷めるのを待つ

溶けはしなかったものの
アクが残っていて納得できない

近所の年配の奥さんに聞くと
容器にワラビを並べ
一つかみ位の木灰をパラパラふる
その上から沸騰した湯をかけ一晩置く
ワラビが湯から出ないよう落し蓋をする
翌日には水が真っ茶色になり
アク抜き完了
水洗いして水と共に冷蔵庫で保管
木灰が多すぎると溶けると言われる

《3回目のアク抜き》
教えてもらった通りの手順で・・・

翌日1本食べてみると
アクはちゃんと抜け色も綺麗な緑色

これでワラビのアク抜きを
キチンと覚えることが出来ました

失敗は成功のもとなりを実感です





長崎のビワ なつたより

2020-05-30 00:05:00 | 植彩絵日記
長崎の峰さんからビワが届きました

峰さんには2002年の取材の折
お世話になりご縁を頂きました

長崎県茂木はビワの有名な産地です
栽培は150年前(2002年当時)に始まり
その当時に植えた木の
『三代目の原木』
案内して頂きました

海岸沿いの急斜面にはビワ畑が広がり
オレンジ色の実がたくさん~ン!
と見渡すと・・・エッ~どこに?
鳥や雨から守るためにすべて
袋がかけられていました

「ビワの実は追熟しないので
 もぎたてが一番」
と渡された実は
とてもみずみしく美味でした

実は傷つきやすく
畑の隅には傷ついた実が・・・
ペットボトルに果肉だけを詰め
しばらく置いてたまった果汁を
地元では虫に刺されたとき使います

また
びわの種を焼酎に漬け込んだり
葉をお茶にしたりと
実だけではなく利用します

ビワの瑞々しい味わいは
懐かしい思い出と共に
初夏の風を運んでくれました



山菜の女王様 ヤマウド

2020-05-25 00:05:00 | 植彩絵日記
山菜の王様がタラの芽なら
女王様は山ウドです
コレはあくまでも私の個人的な意見です

山に自生しているウドは
お店に並んでいるものと違い
葉は青々していて
とにかく香りが抜群です

ウドを描いた後
庭の隅に植えたものが今では
立派な繁みになりました

昨年の秋
ウドの周りを畦用の黒い波板で囲み
30センチくらいもみ殻を入れ
日の当たらない部分が
できるようにしました

今年の春は
白いところが長くてあくのない
柔らかな美味しいウドができました

天ぷら
酢の物
キンピラ
汁もの
玉子とじ
なんでもいけます

春はエンゲル係数がグッと下がり
にぎやかな食卓で心豊かになります





山菜の王様 タラの芽

2020-05-20 00:05:00 | 植彩絵日記
我が家のタラの芽採りの目安は
コブシの花が散ってから

カレンダーに日付が書いてあっても
年により早くなったり遅くなったり
だから花に教えてもらいます

山菜採りのなかでもタラの芽採りは
結構体力のいるスポーツです

足場のいい条件のいいところは
ほとんど先を越されています
急な斜面のイバラの中に見つけ
上に行ったり下に戻ったりと
汗だくになり採り歩くと
冬の運動不足は一気に解消されます

タラノキの小さな木は
大きな木に比べると
半月ほど早く芽を出します
他の木の葉が繁る前に
日の光を少しでも多く受け
成長しようというのでしょうか

しかし
遅霜にあたり
黒く焼けてしまった若芽を見かけると
自然界でも人生に似た無常観を感じます

天ぷらは一番ですが
大きくなりすぎたものを
3センチ位に切りピザにして楽しみます
トマトソースとチーズが以外と合います