土曜日に「ポリス・ストーリー レジェンド」を観てきました。
あまり期待せずに観ましたがなかなかよかったです。
タイトルに「ポリス・ストーリー」とついていますが
あのジャッキーアクションの金字塔「ポリス・ストーリー 香港国際警察」(1985)の続編シリーズではなく
まったくの別物作品です。CMのBGMや邦題にダマされてはいけませんw
「ポリス・ストーリー レジェンド」はアクションエンターテイメント映画ではなく
複雑な人間関係、犯罪心理を2転3転する展開で描いたクライムサスペンス映画といった感じです。
中盤はセリフの多い会話劇、舞台芝居を観ているようでもありました。
ちなみに俺は[吹替え版]で観たからストーリーを理解できたけど
[字幕版]で観ていたら俺の理解力ではおそらくストーリーを理解できなかったと思います。
それにやっぱジャッキーの声は本人よりも石丸博也さんのほうが馴染み深いです!w
ジャッキーって動きや表情がいちいち大袈裟なのでシリアスな演技をしてても
コメディに見えてしまいがちなんやけど今作はシリアスな演技に見えました。
シリアスなジャッキーの時は石丸さんも低めの渋い声にかわります。さすが!
やっぱ髪型を“角刈り”っぽく短髪にしたのがよかったと思います!
若い頃の長髪のアイドルっぽいジャッキーもいいけど
還暦の角刈りジャッキーも渋いぜ!
ジャッキー・チェンももう60歳、
昨年公開された「ライジング・ドラゴン」を最後に
アクション超大作は引退宣言をしたので
やはり今作はアクションは少なめです。
しかし短いながらも格闘アクションや飛び降り、カーアクションもあり
ジャッキーアクションは健在です!
エアーマットに向かって15メートルほどの飛び降りシーンがあるのですが
ワイヤーで吊ってますね。
昔のジャッキーならマットもワイヤーも無しでガチで飛び降りていたかもw
格闘アクションは一対一のバーリトゥードアクション!
しかし若い頃、ベニー・ユキーデと闘った時のような素早いパンチやキックの応酬ではなく
ジャッキーは始終相手の攻撃を受けて劣勢に闘います。
相手の強烈なキックをガード(防御)ごとテンプル(側頭部)にくらったり
ガラスに叩きつけられたりしてボコボコにやられます。
ちょっとクドいくらいのスーパースローで汗や血が飛び散り苦痛に歪むジャッキーが痛々しいです。
昔のように勢いよくクルクルと香港スピンで吹っ飛んだりするような派手なアクションではなく
泥臭く情感的なアクションシーンでした。
いやあこういうジャッキーも渋いです。
今後も渋いジャッキー作品を観続けていこうと思います!