ローランド・エメリッヒ監督最新作
「ミッドウェイ」を観てきました。
第二次世界大戦中の
アメリカ対日本を描いた戦争映画。
日本軍による
真珠湾への奇襲攻撃から
ミッドウェイ海戦までの
日米双方のかけひき、情報戦、
復讐や友情といった人間ドラマと
大迫力の戦闘シーンで
とても観応えのある映画でした。
人類の愚行、
悲劇である戦争を
描いた映画であり
史実に基づいた
忠実な戦争映画ということで
娯楽映画として捉えては
いけないかもしれませんが
戦闘シーンのスケールの大きさ、
リアルさ、面白さは
アメコミヒーローものや
スター・ウォーズなんかよりも
断然面白かったです!
予告をパソコンの画面で見た段階では
「CG、ショボイな~」と思っていたけど
映画館の大スクリーン、大音響で観ると
予想以上のリアル感、
大迫力に圧倒されました!
ぜひ映画館で観ることをオススメします!
実写映画における
CG否定派の俺ですが
フルCGによって映像化された
リアルかつ大迫力の戦闘シーンは
もはや素晴らしいとしか
言いようがありません!
複雑なメカの
ディテールまで
映像化された
巨大な航空母艦、
戦艦、潜水艦、
数百機もの戦闘機が
縦横無尽に入り乱れ
無数の銃弾が飛び交い、
爆弾が投下、
魚雷が発射され
大爆発とともに
轟音が響き渡る戦場。
特に急降下爆撃シーンは
自分が戦闘機に乗っているような
臨場感と没入感で
手に汗握って
観入ってしまいました!
航空母艦から離発着する
戦闘機のパイロットや
艦上乗組員たちの
緊張感も凄かったです。
しかしながら
激しい戦闘で
実際にあったであろう
手足や頭が吹き飛ばされたり
無残に戦死したりするような
残酷な描写が少なかったので
戦争の恐ろしさ
悲劇が伝わりにくく
戦争を美化、
軍人を英雄視したような
演出は否定できません。
(真珠湾攻撃で黒焦げになった
アメリカ兵の遺体や
日本軍が中国の民間人を虐殺したり
捕らえたアメリカ兵を残酷にも
海に沈めるシーンはありますが・・・)
実在した歴史上の軍人を演じた
俳優陣も素晴らしかったです。
トヨエツ演じる
山本五十六海軍大尉は
貫禄十分でした。
アメリカ軍の凄腕パイロットを
演じたエド・スクラインの
血気盛んな演技もよかったし
デニス・クエイドや
ルーク・エヴァンスが
激シブでした。
少し気になったのが
日本人俳優の
日本語の音声が
聞き取りにくく
特に浅野忠信のセリフが
聞き取りにくかったのが残念でした。
アメリカスタッフが
日本語の発音、発生を
正しく理解していないのでは?
それとも浅野忠信の
演技がヘタなのか?
最後にもう一度書きますが
人類の愚行、
悲劇である戦争を
描いた映画であり
史実に基づいた
忠実な戦争映画ということで
娯楽映画として捉えては
いけないかもしれませんが
スケールの大きな
エンターテインメント映画としても
観応え十分な作品です。
「ミッドウェイ」
満足度・・・80点