さてさて前回からかなり間が空いてしまいましたが「キラーズ/パーフェクト・パートナー」の続きです。
最終回にしようと思っていましたが
書いているうちにどんどん細かい記憶が蘇ってきたのでもうちょっと続けます。
興味のある方は最後までご愛読よろしくお願いします。
“バイク空中爆破!撃たれても空中で撃ち返すぜ!”のスタントシーンを
メイキング画像を使って詳しく解説します。
このシーンはジャンプしてバイクが空中爆破するカットと
空中で拳銃を撃ち返すカットを分けて撮影しました。
まずは空中爆破のカットから・・
安全対策として大量のダンボール箱を用意しました。
スタッフ総出でダンボール箱を敷き詰めてもらいました。
もう10年前の事なのではっきりとは憶えていませんが長さ10メートル以上、幅4メートルくらいだったと思います。
自分では「このダンボールの量、ちょっと大袈裟過ぎるやろ・・」と思っていましたが
お目付け役のアシスタントプロデューサーのI井さんに
「安全対策は万全に!」といつも口うるさく言われていたので万全を期しました。
DRから爆破スタント用のKDXに乗り換えて
リハーサルで何度か小さなジャンプを繰り返してテストをしました。
実は・・・テスト中、KDXの調子があまり良くなかったのです。さすがカップラーメン号(笑)
(ちょっとカブリ気味でスムーズに吹け上がってくれなかったのです)
キャブをバラして修理するような時間的余裕もなかったし・・・
軽量のKDXは少々カブリ気味でも
ある程度スピードをつけてサスの反動を利用してジャンプすれば
けっこう飛ぶから大丈夫やろうと考えていました。
でもやっぱカブリ気味のエンジンには少々の不安は正直ありました。
しかし本番直前、KDXのエンジンをかけて何度かアクセルをふかすと
さっきまでカブリ気味で調子が悪かったのに、
なんと「ビィーン!ビィイイイーン!」と元気よくエンジンが回るようになってる!
うわ、なんやようわからんけど調子ええやんけ!KDX!
(さっきまではキャブのジェット類になにか詰まってたのかな・・)
よし!いったるで~!
急に調子の良くなったKDXに俺のテンションも急上昇!
この日は撮影最終日でクランクアップの日。
東京からプロデューサーや取材のスタッフたちが大勢見に来ていたので
絶対に失敗はできない・・・!
高鳴る気持ちを抑え、俺は冷静に本番を待った。
いよいよ本番!
よーい、アクション!
助監督の合図で俺とKDXはジャンプ台に向かって急発進!
「ビィーン!ビィイイイーーーン!」2スト125ccの元気な排気音が響き渡る!
おおーっ!リハと違ってめっちゃ調子ええぞ!KDX!
グングン、ジャンプ台が目前に迫ってくる!
ちょっとスピード出過ぎ?!
と思いながらも躊躇することなく俺はジャンプした!
絶妙のタイミングでバイクから離れる!
「ボンッ!」と音をたたてバイクが発火!
俺の体がバイクから離れると自動的にバイクが発火するように火薬のスイッチを仕掛けてあったのです。
こういった特殊な仕掛けも自主映画のスタッフが製作したのですよ。
もちろん火薬類取扱有資格者です。
グッジョブ!Tっちゃん、N川大佐!
空中で「やったー!ええタイミングで爆破したわ! 成功や!」と思ったものの
予想よりスピードが出てしまっていたのでなかなか空中遊泳が終わらない・・・!
このままではダンボールを飛び越えてしまう~!と一瞬焦ったけど(笑)
無事ダンボールの端に着地~!
ボーン!っとダンボールは崩れて俺の体の衝撃を吸収してくれた。
周りのスタッフたちも俺がケガしたんじゃないかと心配したみたいやったけど
ほんと打撲も擦り傷も全く無く無事成功しました。
スタント後に辻本監督とガッチリ握手。
数台のカメラで撮影していたので各カメラのプレビューを見せてもらったけど
各カメラとも素晴らしいアングルで撮影してくれていたので嬉しかったです。
あのバイクの速い動きをよく捉えて撮影してくれました。これまたグッジョブ!
しかしながらこのスタントには反省点も多いです。
スピード調整ができず危うくダンボールを飛び越えてしまいそうになった・・・
ジャンプ台の角度が緩やかだったために高さよりも距離がでる低いジャンプになってしまった・・・
ジャンプ台をもっと急角度にすればもっと高さを出せたはずなのに・・・
すべて俺の経験不足、技量不足です。
まあもう終わったことだしケガや事故なく撮影が終わったのだからよかったことにしよう(笑)
つづく・・・次回「キラーズ/パーフェクト・パートナー」⑩ 空中で体をひねりながら撃つぜ!
最終回にしようと思っていましたが
書いているうちにどんどん細かい記憶が蘇ってきたのでもうちょっと続けます。
興味のある方は最後までご愛読よろしくお願いします。
“バイク空中爆破!撃たれても空中で撃ち返すぜ!”のスタントシーンを
メイキング画像を使って詳しく解説します。
このシーンはジャンプしてバイクが空中爆破するカットと
空中で拳銃を撃ち返すカットを分けて撮影しました。
まずは空中爆破のカットから・・
安全対策として大量のダンボール箱を用意しました。
スタッフ総出でダンボール箱を敷き詰めてもらいました。
もう10年前の事なのではっきりとは憶えていませんが長さ10メートル以上、幅4メートルくらいだったと思います。
自分では「このダンボールの量、ちょっと大袈裟過ぎるやろ・・」と思っていましたが
お目付け役のアシスタントプロデューサーのI井さんに
「安全対策は万全に!」といつも口うるさく言われていたので万全を期しました。
DRから爆破スタント用のKDXに乗り換えて
リハーサルで何度か小さなジャンプを繰り返してテストをしました。
実は・・・テスト中、KDXの調子があまり良くなかったのです。さすがカップラーメン号(笑)
(ちょっとカブリ気味でスムーズに吹け上がってくれなかったのです)
キャブをバラして修理するような時間的余裕もなかったし・・・
軽量のKDXは少々カブリ気味でも
ある程度スピードをつけてサスの反動を利用してジャンプすれば
けっこう飛ぶから大丈夫やろうと考えていました。
でもやっぱカブリ気味のエンジンには少々の不安は正直ありました。
しかし本番直前、KDXのエンジンをかけて何度かアクセルをふかすと
さっきまでカブリ気味で調子が悪かったのに、
なんと「ビィーン!ビィイイイーン!」と元気よくエンジンが回るようになってる!
うわ、なんやようわからんけど調子ええやんけ!KDX!
(さっきまではキャブのジェット類になにか詰まってたのかな・・)
よし!いったるで~!
急に調子の良くなったKDXに俺のテンションも急上昇!
この日は撮影最終日でクランクアップの日。
東京からプロデューサーや取材のスタッフたちが大勢見に来ていたので
絶対に失敗はできない・・・!
高鳴る気持ちを抑え、俺は冷静に本番を待った。
いよいよ本番!
よーい、アクション!
助監督の合図で俺とKDXはジャンプ台に向かって急発進!
「ビィーン!ビィイイイーーーン!」2スト125ccの元気な排気音が響き渡る!
おおーっ!リハと違ってめっちゃ調子ええぞ!KDX!
グングン、ジャンプ台が目前に迫ってくる!
ちょっとスピード出過ぎ?!
と思いながらも躊躇することなく俺はジャンプした!
絶妙のタイミングでバイクから離れる!
「ボンッ!」と音をたたてバイクが発火!
俺の体がバイクから離れると自動的にバイクが発火するように火薬のスイッチを仕掛けてあったのです。
こういった特殊な仕掛けも自主映画のスタッフが製作したのですよ。
もちろん火薬類取扱有資格者です。
グッジョブ!Tっちゃん、N川大佐!
空中で「やったー!ええタイミングで爆破したわ! 成功や!」と思ったものの
予想よりスピードが出てしまっていたのでなかなか空中遊泳が終わらない・・・!
このままではダンボールを飛び越えてしまう~!と一瞬焦ったけど(笑)
無事ダンボールの端に着地~!
ボーン!っとダンボールは崩れて俺の体の衝撃を吸収してくれた。
周りのスタッフたちも俺がケガしたんじゃないかと心配したみたいやったけど
ほんと打撲も擦り傷も全く無く無事成功しました。
スタント後に辻本監督とガッチリ握手。
数台のカメラで撮影していたので各カメラのプレビューを見せてもらったけど
各カメラとも素晴らしいアングルで撮影してくれていたので嬉しかったです。
あのバイクの速い動きをよく捉えて撮影してくれました。これまたグッジョブ!
しかしながらこのスタントには反省点も多いです。
スピード調整ができず危うくダンボールを飛び越えてしまいそうになった・・・
ジャンプ台の角度が緩やかだったために高さよりも距離がでる低いジャンプになってしまった・・・
ジャンプ台をもっと急角度にすればもっと高さを出せたはずなのに・・・
すべて俺の経験不足、技量不足です。
まあもう終わったことだしケガや事故なく撮影が終わったのだからよかったことにしよう(笑)
つづく・・・次回「キラーズ/パーフェクト・パートナー」⑩ 空中で体をひねりながら撃つぜ!