僕なりに「政府が放射線被曝による人体への影響を軽んじる訳」を考えました。
福島原発事故が起こる前の日本は、世界で唯一の「被爆国」として、核実験などで放出された放射性物質による放射線被曝の危険性を世界に訴える事が出来ました。
核兵器保有国は「被爆国 日本」の広島・長崎の原爆による被害が甚大だったために、反論する事も少なかったようです。
しかし過去に「大気圏内核兵器の実験」を行った事がある核兵器保有国は、国自体としては、公に放射線被曝による人体への影響を認めていないと聞きます。
その理由は簡単な事で、放射線被曝による人体への影響を認めると、
1,過去に行った核兵器実験時の自国の兵士に対する補償(劣化ウラン弾含む)。
2,核兵器実験場の近隣住民(島民)への補償。
3,核兵器実験で放出した放射性物質による世界中への補償。
等を行う事を求められるからです。
福島原発が爆発事故を起こした3月12日を期して、「被爆国 日本」は核兵器の爆発実験を行った核兵器保有国の仲間入りをしました。
よって、核兵器保有国の考え方にならい
1、放射線被曝は人体に何ら影響を与えない。
2、影響がないので非常に放射線が強い地域をのぞき何もしない。
3、子供を含む住民の移動等は必要最低限の対策のみ行う。
4、よって近隣各国への謝罪も補償も必要ない
5、これは、国連の常任理事国であり、また核兵器保有国の考え方と同じである。
このような論法を張るための布石だと思いますが、いかがでしょうか?
以上の理由から、放射線被曝による人体への影響を、政府は「ただちに・・・」も「将来において・・・」も補償する考えは無いと思います。もちろん、現在の政府責任者及び安全性を主張する学者先生の責任も免責され、将来、その功績により叙勲表彰をお受けになる事でしょう。
原子力村の住民は、めでたし!めでたし! です。