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福島県の子供達は原発労働者の基準値を超える恐れがあるかも

2011年04月27日 | 天気 台風 地震 天災 事故

他国の科学者は日本の子供達を心配しています。

http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210427018.html

子供達が甲状腺癌や白血病などの病気になってからでは遅い!


武田邦彦氏のブログを全文掲載する理由。

2011年04月27日 | 天気 台風 地震 天災 事故

僕は武田邦彦氏のブログに書いてある事が全てにおいて正しいとは思っていません。

しかし、多少の間違いがあったとしても、理論的で正しい事の方が多いと思います。

全文掲載している理由は、三月末か四月初旬の武田邦彦氏のブログ「トップページ」の前書きに、「このブログにも圧力が掛かりつつあります、掲載できる方は出来るだけ広めてください」(すぐに前書きが書き換えられたので、文章は違いますが、内容はこんな感じでした)と、書かれていたからです。

これから先、福島県産の「放射性物質に汚染された農産物や水産物」を販売して福島県の農業・漁業を守るという間違った方向に進みつつあり、武田邦彦氏のブログに対する圧力は今までより強くなってくると想像されます。

福島県の農業・漁業は何も悪くないのです。悪いのは爆発事故等により放射性物質を拡散させた東京電力であり、その危険性を指摘されていたにもかかわらず対策をしなかった(と言うよりも 指摘された対策を拒否した)保安院であり、安全委員会です。

しかし、「放射性物質に汚染された農産物や水産物」を販売したら、福島県も加害者になってしまいます。

「暫定基準以下だから大丈夫」と仰るでしょうけれども、「暫定基準」って何の根拠がおるんでしょうか?

「自然の状態でも農産物や水産物に放射性物質は含まれているから」と仰るでしょうけれども、暫定基準との差を比べてみてください。何百倍ですか?何千倍ですか?それだけの放射性物質を長期間摂取した場合の影響は分かっていますか?

「チェルノブイリでも大丈夫だったから」と仰るでしょうけれども、東西冷戦時代のソビエト連邦が発表した数字が信頼できますか?

ソビエト連邦は、隣国の観測所が大気中の異常な量の放射性物質に気付いて発表するまでチェルノブイリ原発の爆発事故を発表していませんでした。そのような国が公表した数字を信頼して、福島県の子供達や妊婦に「放射性物質に汚染された農産物や水産物」を強要するのですか?

汚染された食べ物しか無いのであれば、汚染の少ない食べ物から順番に子供達や妊婦に提供するべきですが、汚染されていない食べ物が日本にはあります。

本来、食品に存在していてはいけない放射性物質のヨウ素やセシウムやストロンチュウムに暫定基準などあるのでしょうか?原発事故前の基準に戻すべきです。

原発事故前の基準を超えた食品は、市場価格で東京電力や保安院や安全委員会に買い取って貰いましょう。一般に販売するべきではありません。

ましてや学校給食に提供して、子供達に食べる事を強要する事は「犯罪」に近いと思います。

「がんばって!」放射性物質を食べたり、「我慢して!」放射性物質を飲んだりする事を「美談」にしないで下さい。

福島県の人口は2008年に2055496人、放射線による過剰発ガンが仮に0.1%だったとして2055人、子供達はもっと影響を受けるかも知れない。この数字を「仕方ない」と言えるのか?

実際の確率は、このまま販売を続ける事によって福島県で実験されます。


原発連休明けの生活(3) 放射線のこれまで 武田邦彦氏のブログのコピーです

2011年04月27日 | 天気 台風 地震 天災 事故

http://takedanet.com/

原発連休明けの生活(3) 放射線のこれまで

5月初旬、 空気中より、落ち葉がたまっているところや、雨水がよどんでいるところの方が放射線は10倍ぐらいになっています。それを直感的に分かれば、知らない時より被ばくはグンと減ります.

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これからいちいち、毎日の生活で放射線のことが頭から離れないと憂鬱ですから、この際、「放射線」のことを正しく理解しておいて、直感的に身を守るのが良いでしょう.

まず大切なのは、「放射線はどこから来ているのか」ということですから、それをイメージできるようにしたいと思います。

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もともとは、放射線というのは「光」ですから、どこかに光を出すところがあってそこから自分の体に降り注いで来るのです。多くの人は放射線が福島原発から来るか、もしくは何か遠くから放射線がやってくると錯覚しています。

実際にはそうではなく、福島市の人が浴びる放射線は、自分の目の前に浮いている「放射性物質の小さな粒」(黄砂のようなもの)から出ているのです。

自分の目の前に、目には見えないけれども黄砂のような小さな粒が浮いていて、それから少しずつ放射線が出ているので、それを合計すると、例えば1時間に5マイクロシーベルトという放射線になっているということです。

繰り返しますと、どこからか放射線という光が来るのではなく、身の回りに浮いている小さな粒から無数の放射線が出て、それが自分の身に降り注いでいるという感じです。

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だから、かつて3月下旬は、呼吸すると自分の体の中に入ってきますし、外出すると洋服につきます。自分の体の中に入った放射性の粒は、体の中の細胞を照らしてその一部を壊します。

洋服についた粒は、ブラシでもかけない限り、付いたままですから、放射線を出し続けるということになります。

粒には2種類あり、1種類がヨウ素で半減期(放射線が半分になる時間)が8日ですから、半月も経つとほとんど無くなってしまいます。

もう一つはセシウムで、こちらは半減期が30年ですから、自分の手で積極的に除かないと無くなりません。また、水に溶けやすいという性質もあり、梅雨が期待されます.

政府は今度の事件を小さく見せようと懸命ですので、「最近では空間の放射線量が下がってきた」と言っていますが、このように間違って覚えると、防御もできません.

4月になって、放射線量が減っている原因は二つあります。

1.ヨウ素の半減期が8日なので、その分だけ減っている。

2.空気中に浮いていた粒が地表に落ちたので、見かけ上、空気中で測っている放射線量が減っている。

特に2番が問題です。多くの読者が文科省の発表より、ご自分で測定された値が高いので、不安に思っていますが、それは、最初のころ福島原発からやってきた「粒」が地表に落ちる時期ですから、この時期では当然のことでもあります。

文科省やその他の公的な測定値は、地上5メートルとか10メートルという高いところで測定されているものが多いので、さらに小さめに出るからです。

しかし、人間は1メートルぐらいのところで生活をします。さらに子供は、地表から30センチとか50センチで息をしますし、幼児は砂場で遊びます.

だから、見かけ上測定値が小さくなっても、お子さんをお持ちの方はそれほど油断をしてはいけないということを意味しています。

放射性物質は交差点から、落葉が吹きだまりとなって落ちているところとか、雨といから雨が流れたところは、大気中より10倍から20倍の放射線を示しています.

また雑草や芝生には、かつて大気中にあった放射性物質が下に落ちて葉っぱについていますから、これも注意しなければなりません。

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今回の福島原発も破壊がチェルノブイリ等と違うのは、1)爆発が一瞬ではなかった、2)放射性物質が海に大量に流れた、という2点です。

破壊とそれに続く放射性物質の漏れが長引いたので、放射性ヨウ素のような「普通ならば早めになくなるもの」がまだかなり残っているということです。

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「連休開けの生活」の第2回目で、私が「福島原発の状態は忘れても良い時期になった」という意味は、たとえば、テレビで「4号機の下にある水の放射線濃度が100倍になった」と報道したとします。

原発で作業する人は被曝量が増えますから、慎重にしなければなりませんが、その4号機の水の放射線は「福島市や郡山市には届かない」ということです。

つまり、原発から直接、放射線が来るのではないので、(原発内で作業する人には恐縮ですが)一般の人には関係が無いからです. 

もし政府や報道が「親身」なら、福島原発内の汚染水の情報ではなく、福島東部に流れた放射性物質の量や種類を言ってくれるはずなのです。

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また海の問題はとても複雑で、

1)これまで経験がないこと、

2)海流の動きによってかなり汚染地域が広がること、

3)魚、貝、藻類などで、生物の動き方が違うこと、

など非常に複雑です。従って陸上と違って、その放射線を考えるときにはかなり慎重にならなければならないことがわかります。

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以上全体を見渡しますと最も大切なことは、

1.チェルノブイリと似たぐらいの多くの放射性物質が放出されたこと、

2.長期間にわたって放射性ヨウ素が放出されたこと、

3.海に大量に漏れたこと、

の三つがあり、生活として考えなければならないのは、

1.我々が浴びる放射線は目の前に浮いている小さな粒(チリ)から出ている放射線であること、

2.最近では、空気中が減って、地表に落ちた放射線や吹きだまりに集まった放射性物質からの放射線が主になってきたこと、

などに注意する必要があることがわかります。

「生活編」で解説しますが、このことがシッカリ判っていると、今後は、「ときどき、掃除すると良い」、「マスクはそろそろ要らない」、「吹きだまりに近づかない」などの具体的なことが判ってきます. そうすると生活もずいぶん、楽になるでしょう.

(平成23年4月25日 午後 時、執筆)武田邦彦


原発連休明けの生活(2) 原発の今後 武田邦彦氏のブログのコピーです

2011年04月27日 | 天気 台風 地震 天災 事故

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原発連休明けの生活(2) 原発の今後

原発は連休開けに少しずつ安定していきます。それは高濃度の瓦れきや水を除去し、少しずつ原発内の放射線量が減っていくからです。

始末をするためには作業員が入って具体的な作業をしなければならないからです。

例えば、冷却水の接続やポンプの稼働などが重要な問題ですが、これらも現実的に作業員が現場に入れなければできない問題が多いのが問題です。

残念ながら現在のところ、原発内の放射線量が高いので作業が少しずつ進むことになると思います。その中には意外な障害物も出てくるので、そのたびに少し遅れるかもしれません。

東電はこの期間を3ヶ月とみていますが、わたくしたちから見ると、それが3ヶ月でも2ヶ月でも、また6ヶ月かかってもそれほど大きな違いはありません。

これまで、爆発後の原発からは50万テラベクレルぐらいの放射性物質が放出されたと考えられますが、現在では1日あたり当時の100分の1ぐらいの放射性物質の放出があると考えられます。

今回の事故では、最初の放出が余りに多かったので、現在のように1日あたり150テラベクレルぐらいの量は「大した量ではない」ということになっていますが、普通の場合には大変な放射性物質の量ということが言えます。

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つまり今から秋口までの3ヶ月から4ヶ月は福島原発から「普段なら相当の量」の放射性物質が出続けるということを意味しています。

しかしそれは今まで被爆し多量に比べると少ないという状態であることも覚えておく必要があると思います。

(福島原発事故の前では多くて)+(福島原発事故の直後から見ると少ない)

秋口になるとさらに原発は安定してきます。原発内の放射線の強さも大分弱くなってきますので、原発内でまとまった作業ができるようになります。

この時期には、原発内に残る放射性物質はセシウムやストロンチウムなどのように半減期が30年のものが残るので、それ以降は半減期では放射線は減らず、除染作業によってのみ減らなくなります。

ともかく、秋口には原発からの放射性物質の放出量をできるだけ少なくするための様々な作業が行われますので、放射線が下がってい来ます。

それからは10年単位です.

10年ぐらい経つとかなり作業がしやすくなりますので、日本の場合にはそのまま埋めてしまうというより、むしろ解体してまとめでどこかにしまうという方法がとられると考えられます。

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福島原発の爆発の可能性が減ったので、貯金通帳を持ち歩く必要はありません。

また、長期化しますので「長期的に生活ができるような体制」を整える必要もあります。1ヶ月や2ヶ月ならかなり無理なこともできますが、1年単位になりますと実際に自分が精神的にも安定した生活していけるような環境を作っていくことが大切です。

つまり、よほどのことがない限り福島原発が危険な状態になることはありませんから、頭の中から福島原発のことは取り除いてしまい、自分やご家族のことだけに頭を使うという方がよいでしょう。

また長い期間ではストレスもたまるので楽しい生活を目指すことも大切になると思います。

政府や東電は福島原発のことを一生懸命やってくれなければいけませんし、メディアは、もしかすると、福島原発のことを詳細に報道するかもしれません。

しかし、それらはほとんど我々には関係がないことですし、東電の発表した行程の「第1ステップ」が3ヶ月かかろうと6ヶ月になろうと、ほとんど我々には関係のない時期が来たと思ってよいでしょう。

福島原発は忘れることができます!! 

それで一つ「心の負担」が減ります。やれやれ・・・放射線は怖いのですが、半減期や漏れる期間がありますので、時間が解決してくれます。これまでの我慢が一つ、報いられました。

ニュースではまだ福島原発のことをするでしょうが、「遠くで起こっていること」ぐらいの気持ちで大丈夫です.

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(注) 福島原発が、再度、爆発する危険性はありますが、それは「日本にある他の原発が地震で壊れる可能性より低い」ということで、私はその意味で心配していません.

つまり、人間のやることですから「完全に安全」というのはなかなか無いのですが、福島原発より、他の原発の方が危険な状態になったので、その点で安心して良いと思います.

(平成23年4月25日 午前8時 執筆)武田邦彦


原発連休明けの生活(1) 原発のこれまで 武田邦彦氏のブログのコピーです

2011年04月27日 | 天気 台風 地震 天災 事故

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原発連休明けの生活(1) 原発のこれまで

3月12日に事故を起こした福島原発も、ようやく一段落の状態になりました。

ここでは「連休開けからの生活」について全体的に見渡してみたいと思います。これまで通りこのブログでは、私は家庭のお父さんとして、「あまり厳密ではなく、慌てん坊で抜けているところがあるけれど、家族の安全を第一に考える愛情には自信がある」というスタンスでまとめて行きます。

また、将来を予想するには、過去のことを整理するのが大切なので、項目毎に「過去」と「将来」をおおよそペアーにして話を進めます。

今のところ、{原発→放射線→被ばく→生活の注意→残された問題点など}の順序で進み、最後にメールでお答えできなかった具体的なご質問に答えたいと思っています.

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福島原発は3月12日に事故を起こしてから、科学的には「予想通りに進んで」います。「予想通り」ということは、意外なことがほとんどなかったので、考えやすいことを意味しています。

私のブログの予想がよく「当たる」と言われるのですが、それは「予知能力があった」のではなく、原発の状態が「普通に進んだ」ので、結果的に当たったように見えたということです。

まず簡単にこれまでの経緯を振り返ってみたいと思います。

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3月11日に大震災が起こり、福島原発が壊れました。

不幸中の幸いで、地震直後にはまだ電気は使えたので、核爆発を押さえるための制御棒を差し込むことはできました。それで核反応は止まりました.

しかし、多くの機器が破壊され、電源系が失われ、原子炉を冷却することができなくなりました。

原子炉は二種類の熱が出ます。

一つがウラン235が核分裂する時の熱、もう一つが核分裂でできた元素が、さらに壊れていくときの熱(崩壊熱)です。

核分裂が進んでいるときには、崩壊熱は目立たないのですが、核分裂が止まると、今度は崩壊熱が目立ち、それで温度が上がってきます。

それでも、核分裂に比べれば崩壊熱は小さいので、冷却ポンプさえ動いていれば冷やすのは簡単なのですが、福島原発の場合、冷却ポンプが止まってしまったので全く冷やすことができなくなりました。

日本の原発は原子炉が水につかっています。だから冷却できずに温度が上がると、水が蒸発して蒸気になり水面が下がってきます。

水面が下がってくると、露出した燃料棒と水が反応して水素が発生します。水素は気体ですから原子炉の圧力を上げます。そうすると原子炉が爆発する怖れがでるので、水素や水蒸気を外側と逃してやらなければなりません。

水素は原子炉圧力容器から、格納容器へ、さらに建物へ移動し、建物の中の酸素と反応して爆発しました。1号機~4号機まで壊れ方は少しずつ違いますが、わたくしたちにとっては福島原発は、

「水が循環しなくなり、蒸発して燃料棒が露出し、燃料棒の材料が水で酸化されて水素ができ、その水素が外に漏れて水素爆発をした」

ということを理解しておけば、今後もわたくしたちの安全を保つ上で十分な知識です

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今回の事件は最悪でしたが、水素爆発はかって不幸中の幸いでした。もしも東電が「世間から厳しく言われるから、少しでも放射性物質を出さないように」と思って頑張ると、ついに原子炉が破裂して、もっと悲惨なことになった可能性があるからです。

3月15日頃には、すでに大量の放射性物質が空気中に飛散し、さらに1号機~4号機まですべて破壊されるという状態になったので、この状態で原子炉の事故としては明らかに“レベル7”でした。

しかし、“レベル6”であるか“レベル7”であるかが重要なのではありません。いずれにしても人類史上、最悪か、最悪に近い事故が起ったのです。

今から言っても仕方ありませんが、最初の爆発でレベル7に近いところまで行くことは判っていたのですから、すぐ対策をとるべきでした。

まず住民の避難、それから原発から発生する放射性物質の量と風向き、それに自衛隊・消防隊・気象庁等あらゆる関係機関を動員し、日本の国力をあげて原発の影響をできるだけ軽く済むように行動に起こすべきだったのです。

しかし外国人が次々と東京を離れた時期、政府は、何らかの理由で発表をおくらせました。そして逆に「大したことはない」ということ繰り返すことによって、付近住民は初期被爆を受け、国家が行動すべきことも遅れました。

起ったことははっきりと意識しておく必要がありますが、このブログでは今更、政府の怠慢を繰り返しても仕方ありませんので、事実として指摘するにとどめます。

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いずれにしても福島原発は一段落しました。

わたくしは3月中旬に、最悪の状態は、その時の250倍から2.5倍程度に低下したとブログに書きました。テレビは「大変だ、大変だ」と言うだけで、どのぐらい大変なのかを言わなかったので、おおよその目安を示しました。

さらに4月に入ると原発は徐々に安定期に向かってきました。そこで、「貯金通帳はまとめておいたほうが良いが、原発が爆発する可能性は20分の1程度に下がった」と書きました。

現在はさらに安定をしてきています。

わたくしが「原発が爆発する可能性」が低下したと判断した理由は、福島原発の大きさにあります。

物理や化学の分野で起こることは、「対象物の大きさによって時間が決まる」という特徴があります。

例えば、小さなコップでは何でも早くすみますが、太平洋のような大きなところでは、同じ事でも随分時間がかかります。物理的なものは、おおよそ大きさのルートに比例して時間がかかります。

地震から数日経って水素爆発が起こったのも福島原発の大きさと関係していて、小さければすぐ起こっていたでしょう。逆に、同じ装置が10日たっても20日たっても何も起こらないということは、原子炉が安定してきたということを示しています。

このように福島原発では、事故発生から、制御棒の挿入、電源系の喪失、水素爆発、その後の冷却作業と原子炉の安定状態への移行と全く順調に来ています。

今後も問題が起こらないではありませんが、福島原発の場合には、比較的、核爆発が起こりにくい構造をしていますので、その可能性は低いと考えられます。

(平成23年4月26日 午前9時 執筆)武田邦彦