カナダAngiochemという会社が開発中のタキサン誘導体「ANG1005」が、脳腫瘍のフェーズ1/2試験で有効性と安全性が示唆されたそうです。
通常は血液脳関門を通過しにくい薬剤を、同社が持つLDL受容体関連たんぱく(LRP)経路を標的としたEPiC技術を応用して脳の中に薬剤を送り込むことができたようです。
具体的にANG1005は、LRPを通れるようにしたペプチドベクターAngiopepと抗癌剤のパクリタキセルを結合したもので、脳内濃度はフリーのパクリタキセルよりも100倍、テモダールよりも10倍高いそうです。
いやはや、すごい技術です。