健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

歳を取っても運動しよう

2024-03-24 17:31:49 | 日記

今年1月に、厚生労働省が「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表していましたので、紹介します。

具体的な運動として、高齢者1日約6,000歩以上(成人は8,000歩以上)が推奨されています。
また、筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を週3日以上行うこと、筋力トレーニングを週2~3日行う(多要素な運動に含めてもよい)ことも挙げられています。
でも6,000歩と簡単に言いますが、1日40分以上の歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動に相当しますので、毎日というのは時間的にも結構きついと思います。
以前、薬局のユーザー様(高齢者が多い)を対象とした健康セミナーで8,000歩以上とお話しさせていただいた際に参加者から、「そんなに歩けないよ」と指摘されたことがあります。その時は「最初は5,000でも6,000でも良いですよ、少しずつ歩数を増やしていけば良いですよ」とお答えしていましたが、いざ自分が高齢者に近づくと毎日は無理だなと感じるようになりました。
通勤しているときは、歩くことを意識して10,000歩を達成することが多かったのですが、求職中で、しかも膝が痛い現在は、今年は雨が多いこともありついついサボりがちになります。一度サボり癖がついてしまうとダメですね~。フレイルまっしぐら、ということになるでしょう。このサボり癖は熱力学第二法則から来るのかも知れません。
熱力学第二法則というのは、エントロピー増大の法則とも言うもので、簡単に言えば物事は乱雑な方へ行ってしまうことで、例えば、子供達を一箇所にまとめて集合させていても自然にあちこちへ散らばって行ってしまう、一滴のインクを池に落とすと一気に拡がってしまう、というものです。(熱力学第二法則と老化の話は長くなるので、またの機会に・・・)
現役時代は、「歩け、筋肉をつけなさい」と他人には散々言ってきたのに・・・
あらためて気を引き締めます。

では、早速、歩いて筋トレしてみますか。

※ 「高齢者の医療の確保に関する法律」(昭和57年法律第80号)では、65歳以上を高齢者と定義しています。


健康食品の自主回収

2024-03-23 17:38:21 | 社会・経済

昨夜のNHKニュースで「小林製薬 「紅麹」の成分含む健康食品を自主回収」との報道がありました。
摂取した人が腎臓の病気などを発症、一時6人が入院 現在も7人が通院ということで、健康食品が原因となった可能性があるとして、紅麹の成分を含む3つの健康食品を自主回収するとともに使用中止を呼びかけた、というものです。

まずは、罹患された方々の早いご回復をお祈りいたします。

120歳まで生きることを目標とする者にとっては、とても気になる情報です。
NHKの報道では「健康食品」と言ってますが、正しくは「機能性表示食品」で、小林製薬の「重要なお知らせ」ではきちんと「機能性表示食品」と記載されています。
では、何が違うかと言うと、そもそも「健康食品」に法律上の定義はなく、一般的に健康に良いとされる食品のことを指します。いわゆるサプリメントというものでしょうか。
薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律:昔は薬事法と言ってた)では、、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(まとめて「医薬品等」といいます)を規制していて、それぞれに決め事があります。その決め事に該当しないものは食品ということになるのです。
裏を返せば、「@*はチョメチョメに効く」なんて言えるのは医薬品等だけで、「これはチョメチョメに効くんです」と言って、あたかも薬のように食品を売るとお縄になってしまいます。(野菜や果物などの生鮮食品、豆腐などの加工食品などは「明らか食品」は適切な表現であれば問題ありません)
でも、「昔から身体に良いとか言われているんだから、そう言って売ってもいいじゃん」ってということ、”科学的な根拠”を証明して国(消費者庁)の審査を受けて許可を得たものであれば、「お腹の調子を整える」とか「コレステロールの吸収を抑える」といった健康増進ができますよ(医薬品みたいな「チョメチョメに効く」という治療効果ではないですよ)という表現で売っていいですよという制度ができた、それがトクホ(特定保健用食品)です。でも、トクホの許可を取るには莫大な費用と時間が掛かるので、健康に良いのなら、科学的根拠さえあればもっと簡単に売れたらイイネ、と政府の骨太の方針の一環として機能性表示食品制度ができました。トクホのように国の許可ではなく、事業者の責任で届出したものを国が受理すれば売っても良い、それが機能性表示食品です。
今回、自主回収となったのは、機能性表示食品なのです。
ただ、本事例は、機能性云々ではなく、商品の安全性の問題なので、ある意味、健康食品と言おうが、機能性表示食品と言おうが、あまり関係のない話だと思いますし、そもそも機能性表示食品って何?から説明しているとニュースでは分かりにくくなっちゃうので、NHKの報道は許容できるかな、と思います。

前置きが長くなりましたが、本題に戻ります。
紅麹で”米”を発酵させると、腎毒性を引き起こすシトリニンというカビ毒ができることがあって、ヨーロッパで健康被害が報告されていて注意喚起がなされていてスイスでは売買できないそうです(内閣府 食品安全委員会)。
小林製薬の「重要なお知らせ」によると、シトリニンは原料となった紅麹からは検出されず、原因はなさそうです。また、腎臓の病気を発症した人が摂取していた製品の製造過程をさかのぼって調べたところ、いずれも同じロットの原料が使われていて、一部の製品と原料に製造過程で意図していない成分が含まれている可能性があるという結果が出たということです(成分の特定、腎疾患等との関連性の有無の確定には至ってない)。
ということで、自主回収する紅麹関連の一部の対象製品は以下のようになっています。同じシリーズでも非対象品があるので注意が必要です。

・通販:紅麹コレステヘルプ 15日分・30日分
・ドラッグストアなどの店舗やECサイト:紅麹コレステヘルプ 20日分、ナイシヘルプ+コレステロール、ナットウキナーゼさらさら粒GOLD

で、代表的な製品として「コレステヘルプ」とはどのような製品なのか、消費者庁が公開している機能性表示食品の情報サイトで調べてみました。
(機能性表示食品制度では、情報公開することが義務づけられていて、誰でも商品の検索ができて情報を見ることができます。
まず、表示されている機能性は「本品には米紅麹ポリケチドが含まれます。米紅麹ポリケチドにはLDL(悪玉)コレステロールを下げる機能があることが報告されています。LDL(悪玉)コレステロールが高めの方に適しています。」です。つまり、コレステヘルプが悪玉コレステロールを下げるのは、含まれている米紅麹ポリケチドという成分の作用だということです。(LDLは本来、身体に必要なコレステロールなので「悪玉」と言うのは良くないと思うのですが)
また、安全性については、2018年から20万食以上販売されている機能性関与成分量が同じ類似製品が原因と示唆される重篤な健康被害は報告されていないということであり、原料の米紅麹の製造量でみると、1.75億食分でも健康被害は報告されていないことから、製品あるいは機能性関与成分には問題なさそうです。

米紅麹ポリケチドについて小林製薬は次のように説明しています

「米紅麹ポリケチド」には様々な成分が含まれていますが、中でも薬理活性物質モナコリンK(Monacolin K)は、米国で承認されている高コレステロール血症治療薬ロバスタチンと同じ構造を持ち、体内でコレステロールの合成を阻害する働きがあることから、高コレステロール血症の改善といった高脂血症薬と同じ作用を示すことが知られています。

小林製薬が、コレステヘルプのコレステロールを下げる成分がモナコリンK(ロバスタチン)と言ってないのは、コレステヘルプが食品であり、医薬品ではないからです。

ちなみに、紅麹菌は沖縄の豆腐餻(とうふよう)を作るときにも使われます。

ロバスタチンなどのスタチンと呼ばれる薬は、腎機能を保護する作用があると言われているので、むしろ腎臓には良いと考えられます。(日腎会誌 2013;55(7):1295-1300 慢性腎臓病(CKD) における脂質改善療法
やはり、原料か製品の製造工程で何らかの毒性成分が混入した可能性が高いと考えられますので、小林製薬の検証結果と対策の報告を待つしかないですね。

それにしても雨が続き、膝が痛みます。


気圧よりも天気が影響する?

2024-03-20 18:27:00 | 日記
一昨日、島根県の津和野町にあるへ標高360mの津和野城跡へ行ってきました。前日までの雨はやみ、快晴でしたが冬に戻ったかのような寒さと風。山頂近くまではリフトがあありますが、城跡まではアップダウンありで膝の負担が気になりました。
気圧は980hPaにも関わらず、特に膝痛を気にすることもなく、城下の眺望を楽しめました。
ということは低気圧で関節内の圧力が上昇して痛みが出るという説では痛みを説明出来ません。
翻って今日は、雪が降るほどの寒さ。県北では10センチを超える積雪。歩いたり階段の昇降ではさほどの痛みはありませんが、あぐらの姿勢で強烈な痛みを感じます。やはり天候が痛みの大きな要因と言えそうですが、そのメカニズムは何なのでしょうか。自律神経のバランスの崩れとも言われますが、痛みが増強することの説明ができないです。
もう少し勉強が必要です。

雨が降ると膝痛悪化

2024-03-17 17:42:54 | 健康・病気

熱力学第2法則が老化の鍵を握っている、と予告しながら寄り道しています。

今日も寄り道です。

昨日まで天気が良く、しかも春の陽気てを通り越して初夏のような気温でしたが、今日は朝から雨。昨日まで楽だった膝が痛みます。天気が悪くなると頭痛などが起きる、いわゆる天気痛というものがありますが膝痛もその一つ。個人差はありますが、低気圧によって体内の圧力が外部の気圧よりも強くなり、関節内や周囲の組織が拡張し、神経末端に過剰な圧を加えて痛みを引き起こす可能性があると言われています。

本当に気圧の変化が原因なのか、気温や前日の運動は影響しないのか、実は3月12日も雨で膝痛が悪化していましたので、睡眠状況と合わせて、痛みとの相関があるか検証を始めました。

今のところ、天気(気圧)と痛みは相関があるようです。しかも。低気圧になったから、というものではなく、高気圧から低気圧へ移行し始める頃から痛みが増すようです。

しばらく検証を続けてみて、天気が悪くなると痛みが増すのを我慢しなけえればならないのか、天気が悪くなることは分かるなら、どうすれば痛みを予防することができるのか、を考えてみたいと思います。

そこには熱力学第二法則も関係しているのか、Copilotに聞いてみたところ、「直接の関連はないが、興味深い現象と言えるかもしれない」との回答。調べてみる価値はありそうです。


スマートウォッチを4機種目にリニューアル

2024-03-07 17:07:10 | 日記

健康オタクとしての必須アイテム?のスマートウォッチ。

2016年に初めて買ったのは、ソニーのスマートバンド、と言ってもまだウェアラブル活動計と呼ばれていた時計機能がないもので、当時はたしか、fitbitが先行していたと記憶していますが、時計機能があると結構な価格となり、まぁ、腕時計は電波ソーラーがあるからと、特に拘りはありませんでした。

でも、シリコン製のリストバンドが1年で切れてしまい、高い専用の替えバンドを買うならいスマートウォッチにしようと3,800円くらいのものをネット購入。中国製で変な日本語の説明書付きのモノクロでしたが、値段を考えるとまぁまぁ満足しておりました。

しかし、やはり安物、今度は2年でベルトを留めるラグが折れてしまい使い物にならなくなり、8,000円くらいのものを再びネット購入。カラー液晶になり、中国製で変な日本語表示されますが機能としては必要十分でした。

ただ、やはりシリコンベルトは弱くて2年くらいで切れてしまい、同梱されていたマグネットステンレスベルトに替えましたが、編み目に服の袖が頻繁に引っかかるようになり、それでも我慢していましたが、5年も経ちベルトを買い替えるくらいならと、今度はちゃんとした日本語対応にしようと、アップルウォッチかfitbit、Garmin、HUWAIなどを検討してきました。(アップルウォッチはバッテリー持ちが懸念)

しかし、量販店で店員に聞くと、血圧測定できるものは2機種しかなく、高額で筐体が大きく重く断念。驚いたのは(調査不足だったのですが)、心電図測定ができるアップルウォッチも血圧測定はできないということ。ネットでは血圧測定できるものが売られているのに何故?血圧を測定できる2機種はいずれも医療機器として認められている、ということは、おそらくは量販店では、薬機法にグレーなものは販売しないのだと思います。ネット販売では「医療機器ではありません。目安として下さい」と注意書きがありますが、量販店ではトラブル対応が面倒なのでしょう。別に血圧は目安だからいいじゃん、とこれまでは使ってきたので(毎朝、ちゃんとした血圧計で測定しているので)ということで、1万円くらいでネット購入しました。なんと、心電図測定ができます。とは言え、アップルウォッチのように医療機器として認可されてないので、こちらも目安。それにしても5年でのスマートウォッチの進化は素晴らしく、血糖値も測定できます。全日測定していると食後に血糖値が上昇しているのがよく分かります。目安で良いんです。悪くなったと思えば、注意事情にかいてあるように医療機関に行けば良いんです。

量販店で店員と話していたら、バッテリー寿命は3年少々で、バッテリー交換するくらいならと買い換えるお客さんが多いとのこと。8年で4機種目。今度はバッテリーが弱るまで使いたいものです。