ふくふく日記

絵本・紙芝居作家のよこみちけいこのブログです
子育てに家事に音楽に創作のことなどなど,マイペースでのんびり更新中

おばあちゃんは同級生!

2017-10-01 23:00:12 | 創作日記
今日から、連載がスタートしました~~!



毎日新聞の朝刊で、10月の一ヶ月間、童話の連載をします。
毎日新聞は「読んであげて」っていう、童話の連載コーナーがあるんですねえ。

関西版限定なので、関西圏と中国地方(山口以外)は掲載されるのかな?
それ以外の地域は、ネットでも見れるようです。

どんなお話かというと

↑先月末に掲載された告知記事です。

今から16年くらい前でしょうか。
夕方のローカルニュースで
「86歳のおばあちゃんが、小学校を卒業!」
っていう特集を見たんですね。
広島ローカル「テレビ宣言」だったかなあ。

86歳で小学校に入学して、算数の授業だけ受けてるおばあちゃんの卒業式に密着!みたいなだった気がします。

それを夕飯食べながらたまたま見てて、そのころはまだ絵本作家になりたい!って試行錯誤してた時期で、デビューもしてなかったんですけど、
「あ~このおばあちゃん、すごくいい話だなあ。いつか絵本にかいてみたいなあ」
って思ってたんですねえ。

とはいっても、小学校が舞台なので、絵本にするとなるとなかなか難しい。
というわけで、心のどこかにこのお話はずーっと形にしてみたい!って思いつつも、なかなか機会がなく・・・・・・気がつくと16年たってました。

今回、毎日新聞さんから童話連載のお話が来て、これは!チャンスでは!?ってことで、このお話を書いてみることにしました。

でもね、もう16年も前のことでね、当時のテレビの映像もないし、資料もないし、どうしようかなあ。。。って思っていたんですよね。

で、よく調べたら!「あれ?倉橋って、呉市じゃん!?」
そうなんですよ!自分の住んでる市の話だったんですねえ。なんて劇的!

正確に言うと、当時はまだ呉市じゃなかったそうですが。その後の平成の大合併かなんかで、そのおばあさんの住んでいる倉橋島は呉市になったようです。
倉橋には時々、保育園とかにコンサートにも行ったりするので、車で1時間もかからない距離でしょうか。

じゃあもしかしたら、倉橋の知り合いにこのおばあさんのこと知ってる人いるかもしれない!ってことで、いろんな皆さんの縁のチカラで、当時の校長先生や娘さんを紹介していただきましたよー!

いろいろ取材させていただいたり、今は廃校になってしまったその小学校も見に行ったりね。

当時はこのおばあちゃんについて、何回もテレビで取材されたり、特集があったそうで、そのテレビの録画分も全部校長先生からお借りして、DVD化して見せていただきました!

もう何十回見たかわからないくらい見たよ。ものすごく詳しく描かれていて、とてもとても参考になった。
これが、いまやどこにも残っていないなんて!なんてもったいない~~。
なので、こうして活字にして、おばあちゃんのことを残せるのはとてもある意味大事なことなんだなあと思ったりしています。

本当にご協力いただいたみなさんのおかげです!ありがとうございます!

童話なので実話そのままを書いているわけでないのですが、おばあちゃんの実話を元にして、かなりこまごまと書くことができました。

ちなみに主人公は架空の人物です。そして私の小学生時代の苦難の日々がモデルニナッテイマスヨ。
算数が苦手でちょっと内気な、でも心の中はいろいろぐるぐる考えている、そんな子が主人公です。

この童話を最後まで書き上げることができて、本当にうれしい。
まだまだ校正作業は続いていまして、ぜんぶが終わったわけではないけれど、やっとやっとできたなーって気持ちで、本当にうれしいのであります!

30日分のイラストカットも全部自分で描きました。
この作業がとても楽しくて、自分の中がちょっと広がったような、そんなお仕事でしたよ。

というわけで、お時間あったらぜひぜひよんでみてくださーい!
よろしくお願いしまーす。
感想などなどもいただけるとうれしいです。

ネットだとこちらから~~「読んであげて」