毎日新聞の「読んであげて」のコーナーで「おばあちゃんは同級生」の童話の連載、
そろそろ終盤の山場でしょうか。
画像は第3話で描いたカット、主役の河野さん。
私も校正作業も最終話まで終わったの、やれやれ~!
「おばあちゃんは同級生」は実話を元にしたお話しですが、随所に自分が書きたかったことを
まぜこんでいます。
主人公のママの「母乳が出なくって産後ウツウツした話」とかは、まんま自分が上の子を産んだ時のことです。
今回は、そのことを補足的に書いてみようかなと思いまーす。
私も産む前はね、赤ちゃん産めば、母乳は勝手に出てくるもんだーって思ってましたのよ。
だからおっぱいケアを生む前に全然してなかったんですねえ。
で、いざ娘を産んだ!そしたら出ない!出ないどころかちょっと陥没乳首のせいで、娘全然吸えない!
っていう現実にどうしていいのか途方に暮れた産後直後でしたよ。とほほん。
娘が生まれた病院では、3時間おきに授乳室に呼ばれては、赤ちゃんにおっぱいを上げる時間があったんですよ。
入院してるママさんがその狭い部屋に集まって、みんなで母乳をあげるんですよねえ。大体8人くらいいたかしら?
そんで、何グラム飲んだのかを測定されるんです。
もちろん全然でなくってさ、なのに「4gです!」とか看護師さんにでかい声で言われるの。
たったこれだけ~~って。しょんぼりしてましたよ。
周りは二人目でって人も多くて、みんなジャンジャン出てたので、余計に「どうして私だけ・・・」
って落ち込んでましたねえ。
それで授乳のあとに病院の看護婦さんが「マッサージしますね」って、胸をマッサしてくれるんだけど、もう悲鳴がでるほど痛かったんですわな!
みたら青あざできててさ、もうこの授乳室に行くのが心の底からつらかったです・・・。泣きそうでした。
でも夜中でも起きていかねばならないというね。。。
なれない授乳で肩こりもひどいし、出産後で体中はしんどいし、おっぱいもはってて痛いし、さらに赤ちゃんとはその授乳タイム以外は会えないんの。さみしい。
テレビもネットもない部屋で、ぼろぼろの心と体でしゅ~~んってしてました・・・。ひーん。
おお、こうして産後ウツになっていくのであろうな。今、思えば。
退院してからも、おっぱい出なくってどうしたもんかなーって悩んでたんですが、
「助産師さんにおっぱいの乳腺を開通してもらえばいい」
って、ネットかなんかで見てね。
タウンページで即調べて、助産院さんに駆け込んで、マッサしてもらったわけですよ。
カチンコチンの私の胸を助産師のおばあちゃんがまずはあっためてくれてね、それからむにーんむにーんてほぐしてくれて。
これがぜーんぜん痛くなくってびっくりでした。
青あざできるくらいもまれても、出なかったのに!!あれは一体なんだったのか!
そしたらそしたら!カチコチだった胸がふにゅーんって柔らかくなってさ。
びっくりするくらいびゅーーんって出るようになったんですよ!おおお!!
そこからもうミルクを足すこともなく、完母でいけました。
そんな娘ももう12才ですよ。はやいもんですねえ。
娘は卒乳だったので、4才1か月まで飲んでましたヨ。
あ、卒乳っていうのは、子供がもういらないって言うまで、おっぱいあげることです。
断乳とは真逆のやり方です。
そのおかげで下の子は、もう生まれた直後からじゃんじゃんおっぱいが出たので、ラクだったなあ。
てなわけで、助産師さんってすごいな!っていう話を、いつかどこかで書きたかったんですが、今回そこが少しでも描けてうれしいのでありますよ。
おっぱいのおかげで、子育て中、色々助かったこと多かったなあ。
ま、大変なこともいっぱいあったけど、もう大変なことはだいぶ忘れているなー。
というわけで、おっぱいマッサの思い出でした。