問題 91 次の組合せで、誤っているものを一つ選べ。
1 再生不良性貧血 ― 汎血球増加
2 悪性リンパ腫 ― リンパ節腫大(腫脹)
3 多発性骨髄腫 ― 病的骨折
4 造血幹細胞移植 ― 移植片対宿主病
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・正解 1
1 再生不良性貧血 ― 汎血球減少
2 悪性リンパ腫 ― リンパ節腫大(腫脹)
3 多発性骨髄腫 ― 病的骨折
4 造血幹細胞移植 ― 移植片対宿主病
※汎血球=血液中の赤血球・白血球・血小板の3種類の血球
問題 92 糖尿病について、正しいものを一つ選べ。
1 糖尿病は、成因から 1 型と 2 型に分類される。
2 HbA1cは過去 1~2 週間の平均血糖値である。
3 インシュリン注射に適した部位は前腕である。
4 糖尿病の三大合併症とは、網膜症・腎症・神経障害である。
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・正解 4
1 糖尿病は、成因から 1 型糖尿病・2型糖尿病・その他の原因による糖尿病・妊娠糖尿病に分類される。
2 HbA1cは過去 1~2 か月間の平均血糖値である。
3 インシュリン注射に適した部位は腹部や上腕の外側などである。
4 糖尿病の三大合併症とは、網膜症・腎症・神経障害である。
※糖尿病=血液中のブドウ糖(血糖)の濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気 血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が不足したり、十分に働かなかったりすることで発症
問題 93 バセドウ病について、正しいものを一つ選べ。
1 体重は増加傾向になる。
2 20~30 歳の男性に多い。
3 主な症状は、甲状腺腫、頻脈、眼球突出がある。
4 治療は甲状腺ホルモンの補充を行う。
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・正解 3
1 体重は減少傾向になる。
2 20~30 歳の女性に多い。
3 主な症状は、甲状腺腫、頻脈、眼球突出がある。
4 治療は抗甲状腺薬を服用することが一般的である。
2 20~30 歳の女性に多い。
3 主な症状は、甲状腺腫、頻脈、眼球突出がある。
4 治療は抗甲状腺薬を服用することが一般的である。
※バセドウ病=甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫疾患
自己免疫疾患=免疫機能が異常を起こして、自分の体を異物と判断して攻撃してしまう病気
問題 94 虚血性心疾患について、正しいものを一つ選べ。
1 高血圧、脂質異常、糖尿病及び喫煙は、動脈硬化をきたす因子である。
2 労作時狭心症は、通常夜間あるいは早朝安静時に起こる。
3 狭心症の胸痛発作にはニトログリセリンの投与は効果がない。
4 心筋梗塞の特徴的な所見は、心電図上STの下降である。
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・正解 1
1 高血圧、脂質異常、糖尿病及び喫煙は、動脈硬化をきたす因子である。
2 労作時狭心症は、身体を動かしたり精神的に興奮したときに起こる。
3 狭心症の胸痛発作にはニトログリセリンの投与は効果がある。
4 心筋梗塞の特徴的な所見は、心電図上STの上昇である。
※虚血=血が足りない状態
問題 95 筋萎縮性側索硬化症について、誤っているものを一つ選べ。
1 構音障害、嚥下障害などの球麻痺症状が出現する。
2 進行性の筋力低下と筋萎縮が特徴である。
3 感覚障害は早期から出現する。
4 進行をとめる根本的な治療法はない。
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・正解 3
1 構音障害、嚥下障害などの球麻痺症状が出現する。
2 進行性の筋力低下と筋萎縮が特徴である。
3 多くの場合、感覚障害は出現しない。
4 進行をとめる根本的な治療法はない。
※側索=脊髄の左右の側面にある部位 脳から脊髄に運動の命令が伝わる通り道
構音障害=発音に関する筋肉や神経が障害され、正しい音を発音できない状態
感覚障害=何らかの原因で知覚の異常が発生した状態
問題 96 クモ膜下出血について、正しいものを一つ選べ。
1 突然の激しい頭痛が出現する。
2 片麻痺などの局所脳症状を伴う。
3 意識障害は出現しない。
4 項部硬直は発症後 30 分以内に出現する。
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・正解 1
1 突然の激しい頭痛が出現する。
2 一般的に、片麻痺などの局所脳症状を伴わない。
3 意識障害は出現する。
4 項部硬直は発症後6時間以上、通常は12時間以上経過してから出現する。
※クモ膜=脳を覆う3層の膜があり、外側から硬膜・クモ膜・軟膜
項部硬直=仰臥位の患者の頭部を持ち上げると抵抗がある診察所見
問題 97 ハンギングキャスト療法を受ける患者の看護について、正しい組合せを 一つ選べ。
a 後頸部の皮膚障害の有無を確認する。
b 就寝時も座位か半座位を保つ体位とする。
c 首からつるすひもの長さは、患者自身で調節するよう説明する。
d 患者のADLを全面的に援助する。
1 a、b 2 a、d 3 b、c 4 c、d
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・正解 1
a 後頸部の皮膚障害の有無を確認する。
b 就寝時も座位か半座位を保つ体位とする。
c 首からつるすひもの長さは、患者自身で調節しないよう説明する。
d 患者のADLを全面的に援助するわけではない。
※ハンギングキャスト療法=上腕の骨折を保存的に治療する方法
ADL=日常生活動作
問題 98 変形性膝関節症患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 体重をコントロールするように説明する。
2 関節内注入時は、無菌操作を厳守する。
3 高位脛骨骨切術後は、坐骨神経麻痺の観察を行う。
4 人工関節置換術後は、筋力強化訓練を行う。
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・正解 3
1 体重をコントロールするように説明する。
2 関節内注入時は、無菌操作を厳守する。
3 高位脛骨骨切術後は、全身状態や創部の状態、痛みの有無などの観察を行う。
4 人工関節置換術後は、筋力強化訓練を行う。
※ 高位脛骨骨切術=変形性膝関節症のO脚やX脚を矯正する外科的治療
問題 99 脊髄損傷患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 急性期の体位変換は禁忌である。
2 褥瘡予防のために皮膚の観察と清潔の保持を行う。
3 自己導尿の必要性と方法を説明する。
4 残存機能を最大限活用するため関節の拘縮を予防する。
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・正解 1
1 急性期の体位変換は慎重に行う。
2 褥瘡予防のために皮膚の観察と清潔の保持を行う。
3 自己導尿の必要性と方法を説明する。
4 残存機能を最大限活用するため関節の拘縮を予防する。
問題 100 成人のネフローゼ症候群の診断基準について、正しい組合せを一つ選べ。
a 1 日の尿タンパク排出量が 3.5g以上持続する。
b 血清アルブミン値は 6.0g/㎗以下である。
c 血清総タンパク量は 3.0g/㎗以下である。
d 血漿膠質浸透圧の低下により浮腫をきたす。
1 a、b 2 a、d 3 b、c 4 c、d
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・正解 2
a 1 日の尿タンパク排出量が 3.5g以上持続する。
b 血清アルブミン値は 3.0g/㎗以下である。
c 血清総タンパク量は 6.0g/㎗以下である。
d 血漿膠質浸透圧の低下により浮腫をきたす。
※ネフローゼ症候群=尿にタンパク質が大量に漏れ出て、血液中のタンパク質が減ることでむくみ(浮腫)が起こる疾患
<おことわりとお願い>
正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。
疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。
※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!
あなた様のご健康、学業成就、ご活躍を祈念しています!!!