問題 81 肺がんとその看護について、正しいものを一つ選べ。
1 原発性肺がんは壮年期に多く発症する。
2 肺切除術後は上肢の安静を保つ。
3 大量の胸水がある場合は、胸腔ドレナージにより一度に排液する。
4 終末期は、がん性疼痛と呼吸困難による苦痛の緩和に努める。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 4
1 原発性肺がんは老年期に多く発症する。
2 肺切除術後は無理のない範囲で体を動かす。
3 大量の胸水がある場合は、胸腔ドレナージによりゆっくりと排液する。
4 終末期は、がん性疼痛と呼吸困難による苦痛の緩和に努める。
※原発性=他の病気が原因ではなく、その臓器自体の病変により引き起こされる疾患
問題 82 消化器の検査とその看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 超音波検査(エコー)は、肝臓、胆のうの病変及び胆石の診断に有用な検査である。
2 上部消化管内視鏡検査前日の緩下剤は不要である。
3 下部消化管内視鏡検査では、前日の朝から禁飲食とする。
4 消化管造影検査後には、白い便が出ることを説明し水分摂取を促す。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 3
1 超音波検査(エコー)は、肝臓、胆のうの病変及び胆石の診断に有用な検査である。
2 上部消化管内視鏡検査前日の緩下剤は不要である。
3 下部消化管内視鏡検査では、前日の夜21時以降は禁飲食とする。
4 消化管造影検査後には、白い便が出ることを説明し水分摂取を促す。
2 上部消化管内視鏡検査前日の緩下剤は不要である。
3 下部消化管内視鏡検査では、前日の夜21時以降は禁飲食とする。
4 消化管造影検査後には、白い便が出ることを説明し水分摂取を促す。
※上部消化管=食道・胃・十二指腸
下部消化管=小腸・大腸
問題 83 胃切除術を受ける患者の看護について、正しいものを一つ選べ。
1 術後に胃チューブを留置するのは、吻合部の減圧のためである。
2 深部静脈血栓予防のため、術後歩行可能になったら弾性ストッキングを着用する。
3 胃切除後の貧血は、手術時の出血によるものである。
4 術後に黄疸がみられたらダンピング症候群を疑う。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 1
1 術後に胃チューブを留置するのは、吻合部の減圧のためである。
2 深部静脈血栓予防のため、手術中から弾性ストッキングを着用する。
3 胃切除後の貧血は、鉄分やビタミンB12などの栄養素が吸収されにくくなるためである。
4 術後に、食後すぐに動悸や発汗、めまいなどがみられたらダンピング症候群を疑う。
※ダンピング症候群=胃切除後に起こる合併症
問題 84 胆石症とその看護について、正しいものを一つ選べ。
1 胆石の検査では、腹部単純X線検査が最も多く行われる。
2 胆石の嵌 頓に細菌感染を合併して発症するのは、急性胆のう炎、胆管炎である。
3 根治的な治療法は、胆のう内の胆石を取り除く手術である。
4 ドレナージチューブに接続した排液バックは、挿入部より上方に位置させる。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 2
1 胆石の検査では、腹部超音波(エコー)検査が最も多く行われる。
2 胆石の嵌頓に細菌感染を合併して発症するのは、急性胆のう炎、胆管炎である。
3 根治的な治療法は、胆石を服薬で溶かす内科的治療と胆のう内の胆石を取り除く外科的治療である。
4 ドレナージチューブに接続した排液バックは、挿入部より下方に位置させる。
問題 85 消化器疾患患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 急性膵炎では、状態が安定するまでは絶食とする。
2 虫垂炎の腹痛では、初期よりブルンベルグ徴候がみられる。
3 クローン病では、栄養障害に対する栄養管理が重要である。
4 食道がんの手術では、手術侵襲が大きく肺合併症を起こしやすい。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 2
1 急性膵炎では、状態が安定するまでは絶食とする。
2 虫垂炎の腹痛では、初期よりブルンベルグ徴候がみられることがある。
3 クローン病では、栄養障害に対する栄養管理が重要である。
4 食道がんの手術では、手術侵襲が大きく肺合併症を起こしやすい。
※消化管=口から肛門まで続く器官
ブルンベルグ徴候=腹壁を垂直に押し、その後すばやく離したときに痛みを感じること
問題 86 消化器症状について、誤っているものを一つ選べ。
1 腹痛はその機序から内臓痛、体性痛及び関連痛に分類される。
2 がん性腹膜炎の腹水は滲出液である。
3 胸やけとは、心窩部から胸骨後面にかけて焼けるような感じをいう。
4 鼓腸とは、消化管内に大量の水が貯留した状態をいう。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 4
1 腹痛はその機序から内臓痛、体性痛及び関連痛に分類される。
2 がん性腹膜炎の腹水は滲出液である。
3 胸やけとは、心窩部から胸骨後面にかけて焼けるような感じをいう。
4 鼓腸とは、消化管内に大量のガスが貯留した状態をいう。
2 がん性腹膜炎の腹水は滲出液である。
3 胸やけとは、心窩部から胸骨後面にかけて焼けるような感じをいう。
4 鼓腸とは、消化管内に大量のガスが貯留した状態をいう。
※機序=病気が発生する仕組みや、結果に至るまでのメカニズムのこと
問題 87 循環器疾患について、正しいものを一つ選べ。
1 労作狭心症は異型狭心症とも呼ばれる。
2 心機能の重症度評価にNYHAの心機能分類が広く用いられる。
3 左心不全の徴候として浮腫は重要である。
4 チアノーゼは還元ヘモグロビンが 2g/dℓ以下になると出現する。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 2
1 労作狭心症は安定狭心症とも呼ばれる。
2 心機能の重症度評価にNYHAの心機能分類が広く用いられる。
3 左心不全の徴候として呼吸困難は重要である。
4 チアノーゼは還元ヘモグロビンが 5g/dℓ以下になると出現する。
※労作=身体を動かしている状態、運動量が多い状態
チアノーゼ=血液中の酸素が不足して皮膚や粘膜が青紫色に変色する状態
問題 88 白血病について、正しい組合せを一つ選べ。
a 急性白血病の治療には、分子標的治療薬イマチニブが投与される。
b 急性白血病の症状は、発熱、出血傾向及び貧血である。
c 診断は骨髄検査と血液検査で行う。
d 慢性骨髄性白血病は、播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併する。
1 a、b 2 a、d 3 b、c 4 c、d
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 3
a 慢性骨髄性白血病の治療には、分子標的治療薬イマチニブが投与される。
b 急性白血病の症状は、発熱、出血傾向及び貧血である。
c 診断は骨髄検査と血液検査で行う。
d 急性骨髄性白血病は、播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併する。
※白血病=血液のがん
播種性血管内凝固症候群(DIC)=小さな血栓が全身の至るところにでき、細い血管を詰まらせる病気
問題 89 血液・造血器疾患とその看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 骨髄抑制は、化学療法後 2 週間頃にピークとなる。
2 貧血のときは、新陳代謝を上げるために運動をすすめる。
3 白血球数 1000/μℓ以下が続くときは、感染予防のため面会を制限する。
4 出血傾向がある場合、皮膚では点状、斑状出血を認める。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 2
1 骨髄抑制は、化学療法後 2 週間頃にピークとなる。
2 貧血のときは、運動を控える。
3 白血球数 1000/μℓ以下が続くときは、感染予防のため面会を制限する。
4 出血傾向がある場合、皮膚では点状、斑状出血を認める。
※骨髄抑制=がんの治療などの影響により、骨髄の働きが低下し、血液細胞を正常につくれなくなった状態
貧血=血液の酸素運搬機能の低下した状態
新陳代謝=古い細胞から新しい細胞に変わるときにエネルギーを使うこと
μL(マイクロリットル)=1Lの1,000分の1が1mL、1mLの1,000分の1が1μL
問題 90 骨髄穿刺について、正しいものを一つ選べ。
1 肋骨を穿刺して骨髄液を吸引する。
2 骨髄穿刺は全身麻酔で行う。
3 穿刺終了後は、穿刺部を圧迫固定するので臥床安静の必要はない。
4 穿刺当日の入浴やシャワーは禁止する。
(◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
・正解 4
1 腸骨(腰の骨)を穿刺して骨髄液を吸引する。
2 骨髄穿刺は局所麻酔で行う。
3 穿刺終了後は、出血や体液の流出を防ぐため臥床安静が必要である。
4 穿刺当日の入浴やシャワーは禁止する。
※骨髄穿刺=骨髄液を採取し、血液疾患などの検査をする
穿刺=針を刺して、血液や体液、細胞などを採取する処置
<おことわりとお願い>
正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。
疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。
※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!
あなた様のご健康、学業成就、ご活躍を祈念しています!!!