<平成29年度A日程 准看護師試験 第71問~第80問・解答・解説> 准看過去問 准看本試験

2025年01月21日 | 准看合格法
問題 71  呼吸困難のある患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 食後は胃が膨らみ横隔膜が下がり、呼吸しやすくなる。 

2 ヒュージョーンズの分類のⅤ度では、会話や衣類の着脱時も息切れが起こる。 

3 症状が増強しない呼吸法は胸式呼吸である。 

4 不安があると呼吸が抑制され、ゆっくりした呼吸になる。





















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 2


1 食後は胃が膨らみ横隔膜が圧迫され、息苦しくなる。 

2 ヒュージョーンズの分類のⅤ度では、会話や衣類の着脱時も息切れが起こる。 

3 症状が増強しない呼吸法は腹式呼吸や口すぼめ呼吸などである。 

4 不安があると呼吸が速く浅くなる(情動呼吸)


※ヒュージョーンズ分類=呼吸困難の程度や重症度を5段階に分けて分類























問題 72  放射線の特徴と放射線治療について、正しいものを一つ選べ。 


1 放射線防護の 3 原則は、時間、遮蔽及び洗浄である。 

2 遠隔照射は、1 回の照射量を多くし回数を減らす。 

3 放射線治療は、すべて小線源療法で行われる。 

4 放射線治療により、白血球減少や血小板減少が出現することがある。

















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)






















・正解 4


1 放射線防護の 3 原則は、時間、遮蔽及び距離である。

2 遠隔照射は、1 回の照射量を少なくし回数を増やす(分割照射)

3 放射線治療は、小線源療法や外部照射などがある

4 放射線治療により、白血球減少や血小板減少が出現することがある。


※小線源療法=放射線を放出する線源を患部に埋め込み治療する



























問題 73  発熱のある患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 発熱時は代謝が低下する。 

2 悪寒が強い場合は、冷罨法を行い体温を下げる。 

3 発汗の多いときは、水分や電解質の補給を促す。 

4 舌や口腔粘膜の乾燥を防ぐために、歯磨きや含嗽を中止する。
















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


  


















・正解 3


1 発熱時は代謝が亢進する

2 悪寒が強い場合は、温罨法を行い体温を上げる

3 発汗の多いときは、水分や電解質の補給を促す。

4 舌や口腔粘膜の乾燥を防ぐために、歯磨きや含嗽を促す


※代謝=体内で物質を変化させる、さまざま化学反応のこと

 電解質=水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれ、電気を流す物質のこと






















問題 74  痛みのある患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 グラスゴーコーマスケールは痛みの尺度である。 

2 痛みがあると筋肉は弛緩し、筋肉が弛緩すると痛みはさらに増強する。 

3 炎症を伴う急性の痛みには温罨法を行い、積極的に温める。 

4 がん性疼痛には、主にモルヒネなどの麻薬を使用する。
















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 4


1 グラスゴーコーマスケールは意識レベルの尺度である。

2 痛みがあると筋肉は緊張し、筋肉が緊張すると痛みはさらに増強する。

3 炎症を伴う急性の痛みには冷罨法を行い、積極的に冷やす

4 がん性疼痛には、主にモルヒネなどの麻薬を使用する。


※医療用麻薬=法律で医療用に使用が許可されている麻薬































問題 75  終末期について、正しいものを一つ選べ。 


1 1977 年以降、病院などの施設より自宅で死亡する人が多くなった。 

2 死の判定は、呼吸停止と心停止により判定される。 

3 トータルペインとは、身体的・精神的・心理的・霊的苦痛が相互に関係する。 

4 家族のケアでは予期的悲嘆への関わりが重要である。 




















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 4


1 1977 年以降、自宅より病院などの施設で死亡する人が多くなった。 

2 死の判定は、呼吸停止・心停止・瞳孔の散大により判定される。※死の
三徴候 

3 トータルペイン(全人的苦痛)とは、身体的・精神的・社会的・霊的苦痛が相互に関係する。 

4 家族のケアでは予期的悲嘆への関わりが重要である。 


※終末期=病気や老齢により余命が短くなり、治療をしても回復が出来ない状態

 予期的悲嘆=患者やその家族が死を想定して喪失感を抱き、悲嘆を体験する
























問題 76  黄疸のある患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 黄疸とは血中にアンモニアが増加した状態である。 

2 安静臥床にすると肝臓への血流が減少する。 

3 出血しやすいので、歯ブラシは柔らかいものを使用する。 

4 掻痒感を予防するため、寝具や寝衣は化学繊維の製品を使用する。


















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 3


1 黄疸とは血中にビリルビンが増加して、皮膚や粘膜が黄色に染まる状態である。 

2 安静臥床にすると肝臓への血流が増加する。 

3 出血しやすいので、歯ブラシは柔らかいものを使用する。 

4 掻痒感を予防するため、寝具や寝衣は木綿などの天然素材の製品を使用する。























問題 77  次のうち、正しい組合せを一つ選べ。 


a 壮年期は身体的・心理的・社会的にも安定した時期である。 

b 青年期は、自我同一性(アイデンティティ)の確立の時期にある。 

c 壮年期の身体的な衰えは一様である。 

d 定年を迎える時期は精神的に最も安定している。 


1 a、b  2 a、d  3 b、c  4 c、d



















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)



















・正解 1

 
a 壮年期は身体的・心理的・社会的にも安定した時期である。 

b 青年期は、自我同一性(アイデンティティ)の確立の時期にある。 

c 壮年期の身体的な衰えは一様ではない。 

d 定年を迎える時期は精神的に最も安定しているわけではない


※壮年期=30歳前後から60歳前後の期間


























問題 78  回復期・リハビリテーション期の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 回復期とは、急性期を脱し治癒に向かう時期をいう。 

2 意識がない状態を脱したら、すぐにリハビリテーションを開始する。 

3 リハビリテーションとは、リハビリテーション室で行う訓練をいう。 

4 看護者の役割は、患者を常に励ますことである。
















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


















・正解 1


1 回復期とは、急性期を脱し治癒に向かう時期をいう。 

2 意識がない状態を脱したら、すぐにリハビリテーションを開始するわけではない。 

3 リハビリテーションとは、リハビリテーション室で行う訓練を含む、基本的動作の回復などをいう。 

4 看護者の役割は、患者を励ますだけでなく、身体的・精神的・社会的に支援することである。




























問題 79  呼吸器疾患について、正しいものを一つ選べ。 


1 自然気胸は女性に多い疾患である。 

2 慢性閉塞性肺疾患では薬物療法より外科療法が優先される。 

3 肺がんの患者には直接服薬確認療法の体制が強化されている。 

4 咳嗽 、痰、発熱、全身倦怠感など、感冒様症状が 2 週間以上続く場合は 肺結核を疑う。

















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


















・正解 4


1 自然気胸は男性に多い疾患である。 

2 慢性閉塞性肺疾患では外科療法より薬物療法が優先される。 

結核の患者には直接服薬確認療法の体制が強化されている。 

4 咳嗽 、痰、発熱、全身倦怠感など、感冒様症状が 2 週間以上続く場合は 肺結核を疑う。


※自然気胸=肺に穴が開いて、胸腔に空気が漏れる状態

 外科療法=メスを使って患部を切除する手術による療法

 直接服薬確認療法(DOTS)=患者が適切な薬を服用しているかどうかを医療従事者が目の前で確認























問題 80  肺炎とその看護について、誤っているものを一つ選べ。 


1 市中肺炎は、感冒などのウイルス感染に続発することが多い。 

2 院内肺炎予防では、医療従事者の手洗いの励行が重要である。 

3 食事は低カロリー食とする。 

4 水分は十分に補給する。















 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)



















・正解 3


1 市中肺炎は、感冒などのウイルス感染に続発することが多い。

2 院内肺炎予防では、医療従事者の手洗いの励行が重要である。

3 食事は高カロリー、高たんぱく食が推奨される場合がある(食事摂取量を維持することで体重の減少や呼吸機能の低下を防ぐ)

4 水分は十分に補給する。




 



















<おことわりとお願い>

正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。

疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。


※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!


あなた様のご健康、学業成就、ご活躍を祈念しています!!!


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