2013年2月、新幹線の待ち時間を利用し、東京駅丸の内中央口から外に出て丸の内ビルディングに向かいました。
丸の内ビルディングと新丸の内ビルディングの間の皇居前東京停車場線側から、
丸の内ビルディングの1階エントランスに入ると、そこには長さ15mの松杭が展示されています。
1本は立てた状態、もう1本は床面展示ボックスの中でした。
この松杭は、1923年(大正12年)に建設された「丸の内ビルヂング」に基礎杭として使用されたものです。
松杭は一般的に地下水位面以下にあれば腐食の進展は殆どなく、長時間経過しても健全な状態を保つといわれているように
70年以上経過しているが、建設当時のままのような感じでした。
松杭は、北米産長さ15m程度、直径30cmで、5,443本が使われていたそうです。
「丸の内ビルヂング」は竣工直後の1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災により、
外壁や構造などに損傷を受けて、復旧補強工事が行われ、1926年に利用再開されています。
1999年(平成11年)三菱地所は旧丸ビルを取り壊し、建て替えに着手し、
2002年(平成14年)9月6日、地上37階建て(高さ180m)となってオープンしています。
1995年、JSCA建築構造士の講習・論文試験で東京へ行ったときは、
親族が勤める三菱地所設計部を訪問させていただいた思い出が残っています。
設計部は「新丸の内ビルヂング」に有りました。
内装は結構、石材が使われていて歴史を感じる重厚な雰囲気で、ドアは木製だったような気がします。
建物建て替えや改修は、耐震性や老朽化の問題もありますが、
日々の居住性も重要であり、各種設備機器の進化への対応が必要でしょうね。
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