過日、研修で、家畜改良事業団のゲノミック育種価についてそこそこ事情を知っている人に意見を聞く機会があった。
私から、
4年ほど(実際は約3年半前)その人にゲノミック育種価についてざっくり聞いたところ、「あまり熱くならない方がよい」と言われた。
その年の秋、保留候補になりうる福之姫や他の種雄牛の娘牛がいたのでゲノミック育種価を受けた。
子牛価格も好調だったので金銭的不安もなく、ゲノミック育種価と一般育種価の差がどう出るのか興味あったので、母牛もすべて受けた。(規模は小さい)
その結果で、一般育種価とゲノミック育種価ではかなり異なる、特にBMSは、と思った。
娘牛のゲノミック育種価は福之姫娘牛がよく、その子たちを残した。
その後も、保留候補の娘牛はゲノミック育種価を調べた。
やはり、圧倒的に福之姫娘牛がよい結果がでる。
ゲノミック育種価で保留候補を決めたら安福久等の娘(孫以下も)牛が残らない。
なので、最近は、ゲノミック育種価で残す娘牛、安福久、美国桜等血統で残す娘牛、両方残すようにしている。
その結果、私は、
安福久のようなメスへの遺伝力が強い牛は性染色体XにBMSの遺伝子があるが、事業団のゲノミック育種価は性染色体を解析に入れていないがその影響か?
助言してくれた人
性染色体XにはBMSに関する遺伝子はないと思っている。
福之姫娘牛がゲノミック育種価が高くなりやすく、安福久娘牛が高くなりにくい。は、
そうなんだろうと思う。
解析に用いる値をどう扱っているのか判らない。(方式はSSブラップ法だが)
ブラックボックス。
民間種雄牛のSNPは把握していないと思うし、その点をどう扱っているのか判らない。
少なくとも民間種雄牛が事業団種雄牛と同等の評価ができているとは思えない。
なので、今回も「熱くならないで」といいます。
今後も、気にはなるので、ゲノミック育種価と一般育種価両方とつきあっていこうと思います。
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