鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

中尾を穴の関係

2018-01-19 23:42:25 | 大工道具
今まで色んな方に相談を受けるたのは「穴が緩くて抜けるのをどうしたらいいか?」ってのが多かったです。


言える事は割れてはいけないので穴を一つ大き目に開ける。



柄屋さんは丸穴を開けて四角い中尾を仕込みます。丸穴が四角の角に圧迫され割れる事になります。


最近仕込んだ時に割れた例です。







穴が固かったと思われるかもしれませんが、口金の切り方があまかっただけです。
中尾もしっかりしてますけど・・・。







この口金は古い工程で作られた物で鉄板をプレスで抜かれた物です。


工程の関係でだ円になっています。







こういった口金は切り方が違い同じ様に切ってら締まりません。


締まらなければ硬く仕込めませんので。この結果に。


同じ穴でも締め方でこうなります。紙一重ですけど。


1本するのに2本割りました。うち1本は素性が悪かったですけど。












鑿自体がが重いので狂い易いです。その為にはしっかり締めてしっかり仕込む。




穴を一つ大きく磨ると割れませんが、質問の様になります。


口金を一つ小さくして締めば何とかなると思います。マチと口金の段差が出来ますが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする