カットソー 、と 洋裁、て、どこが違うんですか?
こんな質問を良く受けます。
詳しく説明したつもりでも、質問した方は???
初めて教室に来られた生徒さんの中には、
「私、カットソーは着ないので洋裁だけ教えて下さい。」
でも、上から下までカットソーで作られたお洋服を着ておられます。
そう, なんです・・
カットソーとは、デザインや形ではなく 縫製方法(縫い方)を言います。
わかりやすくいうと・・
カットソーとは、ニット生地を ロックミシンで 縫い合わせた物を言います。
ロックミシンソーイング、とでも言えば解り易いでしょうか。
(糸も専用の物、60番を使っています。)
洋裁は、普通のミシンで縫い合わせて 縫い代のほつれ止めにロックミシンを使います。
ではなぜ、カットソー(ロックミシン)ではニットしか縫えないのか?
言葉では解りにくいので、実験をしてみました。
ニット生地 普通の生地3本ロック 同、4本ロック 普通の生地に普通のミシン
写真のように、それぞれに縫い合わせてみました。
人が身体を動かしたとき、お洋服の 縫い合わせた部分に力がかかります。
では、上の縫い合わせた物を同じくらいの力で引っ張ってみましょう。
ニット生地 普通の生地 普通の生地
(3本ロックミシン) (4本ロックミシン) (普通のミシン)
( 表に 返して 見たところです。)
結 果 は・・
ニットは全体に伸びるため、縫い合わせ部分に あまり力がかからず
むしろ 生地のほうが伸びてしまっているのがわかります。
普通の生地はロックミシンで縫い合わせた部分が開いて 見えてしまっています。
3本ロック、4本ロックミシンとも 同じ結果になりました。
普通の生地に普通のミシンで縫い合わせた物は変化がなく、
ロックミシンに比べて 縫い合わせ部分に強度があるのがわかります。
実験の結果、カットソー(ロックミシン)では
ニット生地以外は縫えないということがわかります。
以上、ご理解いただけたでしょうか。
カットソーは、 洋裁は難しくて諦めていた方、
忙しくてあまり時間のとれない方
そんな方にお薦めの縫製方法です。
カットソーの型紙、その他については長くなるので次回にさせていただきます。
皆様に少しでもカットソーを楽しんでいただきたい思いでいます。
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます。
お手数ですが、クリックしていただけると嬉しいです。