スビャトスラフ・リヒテル ベートーヴェン後期ピアノソナタ
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111
どうでしょう?
スビャトスラフ・リヒテルと言えば
息が詰まるような怒涛の演奏を期待してしまうわたしにとって
この後期ソナタは
スビャトスラフ・リヒテル何気に自信なさそうに聞こえてしまいます
が?
31番の2楽章と3楽章
ここでボリュームを上げてみると
印象がガラリと変わって来ました
最近スピーカーの位置と自分の位置関係は
ほぼ正三角形に
スピーカーのツラもわたし向きにセットしてありますが
ある程度のボリュームが出ていないと
ついつい音楽が離れてしまうようです
スビャトスラフ・リヒテル
多少もたつくところもありますが
聴いていて引き込まれます
嘆きの歌の左手の伴奏はもっと静かでも良いかも
やはり
音楽はそれなりの音が出るセットで聴きたいですね
二次元であった音楽が三次元に聞こえる様に!
【脊髄損傷】で四肢麻痺ですと
適当な音量や最適な場所なんかを決定するのが意外とむつかしい
CD一枚一枚音圧が違うのに
介助者にボリュームを覚えてもらえるわけでもない!
ジャストな音量で聴いてると
他の介助者にとってはうるさかったりするのがほとんどですが
ある程度はわたしに合わせて貰う様にしています
ボリュームがジャストになったので
いままで裸眼で見ていた宝石を
近眼眼鏡を付けてスッキリした状態で綺麗に音楽が見えて来ました
後期ソナタは好きなんて簡単に言える人が羨ましい
ほとんど耳が聞こえないベートーヴェンが如何様にして
響きを想像して作り上げた音楽なのか
心の叫びがそのまま出ているのが
これら三曲のソナタかもしれません
長々と続くトリルによって
昇華して行く自分を表現しているのかもしれませんね
Kakishima
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