J.S.バッハ ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
フランク・ペーター・ツィンマーマン
エンリコ・パーチェ
ツィンマーマンは1965年生まれアンネ・ゾフィー・ムターより二つ若く数々のコンクールにて受賞
使用楽器
2001年から2015年までドイツの銀行よりかつてフリッツ・クライスラーが使用していた名器として知られる1771年製のストラディヴァリウス"Lady Inchiquin"を貸与され使用していた。しかし2015年貸与会社が倒産しこの楽器が売却されその後後援者より貸与されたガルネリ・デルジェスを使用していた。
2016年からはかつてアルテュール・グリュミオーが使用していた1727年製のストラディヴァリウス"Ex-General Dupont"を貸与された。
2017年より再びノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館財団より1711年製のストラディヴァリウス"Lady Inchiquin"を貸与され使用している。
2008年録音ですからもしかしてクライスラーが使っていたストラディヴァリウスで録音してるのかも!
この曲をグレン・グールドがハイメ・ラレードと録音してたのが私の大好きな演奏でしたがいかんせんハイメ・ラレードが抑えすぎなのはグレン・グールドの意向だろうと想像ができたがそれでも素晴らしい演奏です。
そんな中チェンバロ伴奏ではアルテュール・グリュミオーの78年録音版が最高の演奏をしていたのですが、本日初めて聴くこのフランク・ペーター・ツィンマーマンとエンリコ・パーチェの演奏は抑えるところはしっとりと元気の良いところは溌剌と新し位演奏を聞かせてくれます。
この曲が好きならば是非手に入れておくべき一枚だと思います。
バッハのヴァイオリンとピアノのためのソナタではこれまで聴いた中では最高の演奏だと思います。
若い演奏家を聴き逃してしまわないように!
柿島 秀吉