Disc41
・シューマン:子供の情景Op.15
・シューマン:トッカータ ハ長調Op.7
・D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調K.531, L.430
・D.スカルラッティ:ソナタ イ長調K.322, L.483
・D.スカルラッティ:ソナタ ト長調K.455, L.209
・シューベルト:即興曲変ト長調D.899-3, Op.90-3
・スクリャービン:詩曲嬰ヘ長調(嬰ニ短調)Op.32-1
・スクリャービン:練習曲嬰ハ短調Op.2-1
・スクリャービン:練習曲嬰ニ短調Op.8-12『悲愴』
録音時期:1962年11月6,13,29日、12月18日
録音場所:ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
1950年モノラルで録音された子供の情景以来の録音だと思われますがトロイメライだけは時折取り上げられてるのはよほど好きな曲なのでしょう。
50年録音も随分素晴らしく完成されていますが。、この60年の録音はトロイメライは勿論のこと子供の情景全曲に音楽の天使が降りたがごとく深遠で完成された演奏されています。
この曲が聴けたというだけで幸せを感じて入ります。
コロンビア設置のピアノでしょうか?
大変きれいにバランスが取れています、ウラディミール・ホロヴィッツ特有の高音が微妙にハモり低音が綺麗に響く彼特有のピアノではありませんが十分響かせて音色も十分です。
ホロヴィッツにとってはここの選曲は小品集なのかもしれませんが
爆発するような迫力がなくとも聞く人を引き寄せる魅力に溢れた演奏をなさいます。
どんな曲を取り上げようが演奏者が取り上げた曲をどれだけ愛しているかというのがひしひしと感じ取れます。
好きでもない曲は弾かなくとも良いし、好きになるまで寝かしておくことも必要ですね。
子供の情景はクライスレリアーナと同時期に作曲されてるのを考えても
完成された素晴らしい曲集だと思う。
柿島 秀吉