知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

次々と襲いかかる試練。

2011年03月14日 | 国家論
平成23年3月14日 午後4時現在 

丸3日経過。

津波
被害の状況が明らかになってくる。
浜辺に1000体の遺体 宮城県牡鹿半島
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110314/dst11031410560045-n1.htm

原子力発電
2号機も炉心露出がぎりぎりの状態とのこと。
http://www.nikkei.com/news/category/article/
g=96958A9C9381949EE3E6E2949C8DE3E6E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
炉心熔解の危険もある。

福島火力発電所。
福島県南相馬市の沿岸部にある東北電力の原町火力発電所の敷地内で火災。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110314/t10014664482000.html
施設の稼働に影響が出れば、電力不足がさらに進む可能性あり。

東北各地は冬型に大寒波。
予報では、16日と17日は、東北の各地で日中でも気温が5度以下にとどまる。
1月下旬から2月上旬ごろの真冬並みの寒さ。
18日の金曜日まで朝晩は氷点下の厳しい冷え込みが続く。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110314/t10014665101000.html
避難生活に大きな影響がある。
救出や物資輸送が遅れている避難所では、生命の危険がある。


ぞくぞくと問題が起こってきます。

ヨブ記を思い出します。
ヨブは何も悪いことをしていないのに、
神への信仰を揺らがせようとする悪魔の試練に遭遇します。
次から次へと、試練が襲いかかります。

ブラックジャックの本間教授の
 人間の命をどうこうできると思うのは思い上がりだと思わんかね?
という言葉が頭をよぎりました。

こうなってしまったら、やはり
 コントロールできることに集中する
しかないと思います。
それぞれが、できることを精一杯やる。
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計画停電および原発3号機水素爆発。

2011年03月14日 | 国家論
平成23年3月14日 午後1時現在。

午前11時過ぎ 3号機で水素爆発が起きた。
20キロ圏内の住民を避難させる。
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110314/dst11031411220049-n1.htm
官房長官 「避難すれば、健康被害ない」


コントロールできることとコントロールできないことを分け、
コントロールできないことはそのまま受け入れ、
コントロールできることに集中する。

コントロールできないことも時間軸をさかのぼらせることにより、
コントロールできるようになることもある。

13日の時点に時間軸をさかのぼらせることにより、
 20キロ圏内の住民を避難させておく
ことが可能だった。
 避難時における被曝のリスクは現在よりも少なかったはず。

→最悪のことを考えて行動する。


IAEAの協力を求めたほうがよいのではないか。
すでに、東京電力という一民間企業で対応できるレベルを超えている。
東電の株価は、1000円以上も下落。


そして、前回の記事に書いたように、計画停電により東京が大混乱。
ここからの損害は、予測が難しい。

特に、平和な時代が長く続いたため、
 電気が何時間も使えなくなるというケースは想定されていない。
そのため、非常電源を完備していないケースが多い。
二次被害に陥る可能性もある。

これが、電力の一極集中のリスクということ。
アメーバ方式(ウェブ方式)でのエネルギー供給計画を練っておけば、
 サーバーが一つダウンしても、他のサーバーで補うことができる
のと同じように、
 他の発電所で補える。

しかし、今のシステムでは、一つに依存している割合が大きいため、
 他では補いきれない。
関東、東北の発電所が壊滅的になれば、
 中部、関西、九州ではなんともしがたい。

これは、国家システムでも同じ。
東京が壊滅すると、日本国は機能不全に陥ります。
その際に、他のエリアでも、補完できるようなシステムが理想的であるということ。
地方分権のメリットは、こういった非常事態にも機能できるということです。

例えば、東京が壊滅したり、国会が被災すると、法案どころではなくなります。
霞ヶ関に一極集中しているので、行政も壊滅します。
行政が壊滅すると、町長の安否が分からなくなっている町と同じように、
 救助の指示(自衛隊に援助要請を行う、避難場所を確定し誘導する、援助物資を送り込むなど)
がうまくできなくなります。

一極集中は、効率的ですが、
 そこが崩壊すると、他も自動的に潰れる
ことになります。

これは、設計の専門家であれば、イメージしやすいと思います。
(非常口を複数に設置するのも同じ理由から。)


計画停電での混乱。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110314/dst11031410430042-n1.htm
東電は、政府に謝罪。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110314/dst11031411340050-n1.htm

これは、仕方がないことです。
計画停電を行うのは、非常に高度なスキルが必要です。

計画停電を研究していた部署などないはずで、手さぐりでやらざるを得ない。
いわば、ぶっつけ本番です。
それを、完璧に被害が最小限でやってくれと要請しても、土台無理な話です。

 計画停電の可能性
という話が出た段階で、こういった混乱は当然生じうるということを頭に入れておくべきだったと思います。

女子高生が怒っても、おそらく被災者の人からすれば、
怒こる意味が分からないと思います。

みんな全財産がなくなっても、命が助かって本当に良かったと言って
涙を流して喜んでいました。

この非常時に他人に多くを期待しても無駄です。
 他人に厳しく自分に寛容である
と、非常時ではつらくなると思います。

むしろ、東電のスペシャリストが、
 完璧に計画して、
 完璧に告知して、
 完璧に被害を最小限でやり遂げた
としたら、
 すごい人材が東電にいたんだなぁ
と感謝と尊敬の念をもったほうがよいということです。

どれほど難しいかは、専門家でないと分かりませんが、
 今までやったことがないことを、計画して実行する
ということは、
 その過程でいろいろな問題がでる
ことは当たり前であると考えたほうがいよいと思います。

女子学生の話のように、平和な時が長かったためか、
 あまり現状を認識していない
のではないかと思います。


今は、非常事態です。

放射能汚染の恐れ、
電力不足の危機(おそらく、原発の復旧はかなり困難なので、慢性的に電力不足が続くはず。計画停電も続く可能性があるということ。)、
1万人を超える人々の死。
おそらく、復旧作業は、数カ月かかることになり、今後、腐敗・汚染などの問題が生じるはずです。

さらに、都市機能の崩壊から、東北の都市部では、下水があふれだすという問題もあります。


こんな状況だからこそ、協力して助け合って乗り越えていかなければならないわけです。
まだ、被害は終わっていません。
むしろ、次々と困難な状況が出てくると思います。


ただ、こういうときに、パニックになるのではなく、
 コントロールできることと、コントロールできないことに分け、
 コントロールできることに集中する
ということが重要です。

今、幸いにも被害がなかった地域にいるのであれば、
 ノブレスオブリージュの精神を確認しておき、行動すべき時に動けるようにしておく
とよいと思います。

ノブレスオブリージュ(騎士道精神)とは、力があるものの責任というようなイメージです。
 人を助ける力があるものは、その力を適切に使う責任がある。

自分が被災していてもおかしくはないわけで、
 自分を相手の立場に置き換えて、相手が望むことができるようにする
ということです。
これは、キリスト教の基本精神です(聖書)。

今駆け付けると、迷惑になるので、
 義捐金などで協力する
ということ。

なぜ、人は社会を構成しなければならないのか。
これが、国家論のテーマです。

それを端的に述べるなら、
 助け合うため
です。

社会契約論は、助け合いの精神が根本にあります。
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非常時における現状と対策。

2011年03月14日 | 国家論
今回、ネットや携帯電話が使えなくなりました。
地震の際には、使えなくなるリスクがあることが判明。
公衆電話が役に立ったとの話。
そうなると、コストがかかっても、一定範囲で公衆電話を配置するメリットは大きいということ。


避難訓練をしていたところ、自治体のつながりが強いところは、高台に避難できたとのこと。

多くの人は、しがらみを嫌い、孤立化を望んでいる人に対しても、
強引にでも、批判訓練などに参加させることが、
その人の命を救うことになる可能性があるということ。

コミュニティのつながりを強固にする必要があります。


連絡が取れなかった南三陸町から救出。
2日間、小学校に避難。
毛布、食糧、水などがない中、なんとか頑張ったとのこと。
住民が持っていたあめを分け合っていた。
 できるだけ早く、現地入りする必要があるということ。

やはり、小中学校などの公共施設を避難所に指定し、太陽光発電、非常食の備蓄などを行っておく。
さらに、子供に防犯教育を行う。
これにより、何かがあったら、小中学校に避難すればよいという行動を統一する。
救済チームは、学校が避難所になっていると救出がしやすい。


自衛隊、警察官は必要であるということ。
 自衛隊や警察官の方で殉職されている方がいます。
 感謝と尊敬の念を持つ必要があり、予算組もきちんとしていかなければならない分野であるということ。
 自衛隊の場合、救出作戦が中心となるような訓練と使命を重視することで、批判も抑えられる。
 (災害も、テロや戦時の被害も国民の救出という点では同じ。)
 消防(町の消防団も含む)と自衛隊や警察との連携をどう取っていくのかが課題。


原子力発電所の危機。
 一極集中型の電力供給は、リスクを伴うということ。
計画停電が実施された場合に、東京は混乱することになるはずです。
やはり、アメーバ型の電力供給システムの方が、災害時には強い。
太陽光発電や風力、水力、火力、原子力を小型化してバランスよく配置。
今回のことで、原子力に対する厳しい目が向けられることになるものの、
 原子力発電は現時点では不可欠の存在
なので、
 どのように、信頼を勝ち取って、再開していくのか
が試されることになるはず。


海外との連携。
ニューヨークポスト
死の波

ワシントンポスト
核の危機の恐怖

米軍派遣。

中国15名程度。
韓国100名程度。
ロシア、トルコ・・・

どのように、統制をとっていくのかといったシステム上の問題。
陸、海、空の自衛隊が中心となって、部隊を編成し、救出戦略を立てることになるのか。


自治体の復興。
 自治体は機能しているのか
 消防(消防団)は?

すでに、ボランティアを募っている自治体もあり。
自治体の知的成長段階によって、救出、復興のスペードに差が生じているのではないか?


災害時のメディアの問題。
すべての局が同じ視点で、同じような放送を行っている。
情報の多様性からすると、問題ではないか。
死亡された人の情報、天気、緊急避難場所の連絡、注意すべきこと、メッセージ・・・メディアに要求されることは何で、どのように放送するのがよいのか。
 各局によって、役割を分担する必要はあるのか。
 時間帯による分担がよいのか。
 おそらく一番初めにテレビ東京系がアニメを放送し、津波情報を文字データで流していた(こういう多様性も大切)。
 地震以外の情報や、気分転換をしたい(精神上の問題の緩和)という視聴者の要求にどうこたえるか。
 おそらく、被災後の2日間は、レンタルビデオ店の貸し出し数は伸びたのではないかと思われる。
 NHKは、地上波とBS3局、すべて同じ番組を流していたがこれが妥当か。

災害時の他の重要なニュースはどのように提供すべきか。


おそらく、今後は、災害後3日目で、各放送局が現地入りできるようになったので(同じような地域になるはず)、
こぞって、各局は安全が確認された現場に入って、放送するはず。
こうなると、
 また、番組が同じようになる
と思います。

つまり、町の災害がこんなにひどいですよという現場報道と、被災者の体験談。
これが、1週間程度続くはず。

しかし、まだ発見されていない避難所の情報、避難を待っている人の救済といった別の視点での報道も不可欠のはず。


NHK仙台放送局の記者が取材中に津波に巻き込まれた体験レポート。
(こういった生の声は、今後の対策を練る際には非常に重要。)

立っていられないほどの大きな津波。
警報。絶対に津波が来る。早く逃げろ。と地元の人に言われて高台に避難。←これが記者の命を救った。
 家が一気に押し流されています。
 街並みが移動していっています。

地震が起きてから町が飲み込まれるまでは、30分。
屋根に上った者や家のままの者は、流された。

記者は、住民と避難生活を共にする。
高台の家に残っていたわずかな食料を15名ほどで分け与えたり、
津波で打ち上げられたホタテやカキを焼いて食べる。

不安を抱え2晩を過ごす。
津波注意報に切り替わってから、町に降りる。

がれきの山と化している。
建物の上に、バスがのっている。
小学校の屋上に流された家。

いくつかの高台に分かれて避難。
問題は、食べ物や水の確保。
避難生活が長引けば、生活が厳しくなるだろうと不安だった。
いつまで続くかが不安。

必要なのは、情報、食べ物、水、防寒具。

いつ救済されるか不安。
少しずつ食べる。

生活のすべてが奪われてしまった人が多く、少しでも希望が持てる支援が必要。
(以上、NHK おはよう日本 7時より。)



ポイント。
高台に避難できたかどうか。
 経験知がモノを言うということ。
 おそらく、地元の人でなければ(津波の危険性を知っている人)、危険性が分からない。
 そうなると、防災の関する教育が不可欠。

高台の家に食事があったことで、2日間の避難生活。
 非常食などの備蓄。

救援物資は届けられていないという事実。
 おそらく、上からの映像が流れていたもの。
 テレビ局は、上から人がいます。と報道していた。

対策。
 避難所を発見する。
 発見したら、すぐに物資(食糧、水、薬、防寒具)を空から投下する。
 無線器なども投下し、必要な情報を得られるようにする。
 病人、けが人がいれば、早期に、人材運搬用のヘリで救出する。

こういったことが、スピーディーに行えるような、体制を作り上げる。
まずは、コミュニティの形成。避難所の確認。防災訓練。連絡をいきわたらせる。
物資を確保するための備蓄。
物資を運搬するシステム。各国の協力。できれば、24時間に行える体制を整える。

チリ地震の時、パニックを防げた理由は、地上との連絡が取れたということでした。
助かるという希望が大きくなるわけです。



日本では、東南海大地震がいつ起こってもおかしくないと言われています。
今回の、東北、関東(原子力、電力不足といったこれからのダメージも懸念される)と、
 東海(静岡、名古屋など中部)
が壊滅的なダメージを受けたら、
 これからの復興は非常に厳しいものとなる
はずです。

国家の一番の財産は、人です。
人の命が救われれば、その人が復興の力となります。
今回のことで、家などの財産は無価値となりました。
がれきに埋もれた土地なども、無価値です。
解体業者にがれきを持っていってもらうお金と、土地の資産価値をひいたら、
 処分代の方が高くなる
からです。


人の命をどう守っていくのか。
どうすれば、早期に救済できるのか。
どういうシステムを作っておくことがよいのか(これは、自治体レベルから、国際レベルまで考える必要があるはず)。

こういったことを、こういった大災害から学んでいかなければならないと思います。
今回犠牲になられた人のために何ができるのかというと、
 おそらく、あなた方のおかげで、多くの命が守られるシステムができました
と報告して供養をしていくことだと思います。

戦争で命を失われた人に感謝をして供養し続ける必要があるのと同じです。
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