知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

自分で考えて、クールに対応する。

2011年03月25日 | 国家論
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110325/dst11032513430042-n1.htm
産経ニュースより
政府の無責任さに対する批判が高まってきています。

これも、当初、事態の重大性を認識していなかったためです。

政府は、現在もどういう事態になっているかを把握していないですし、
これからどうしたらよいかも分かっていないようです。

おそらく、これからどうなるか、誰も分からないと思います。
そんな状態ですので、政府が20キロ、30キロ圏は屋内退避でよいといっても、
 万が一に備えて、自分で考えて行動する
必要があると思います。


自分で考えて、行動し、自分で結果の責任を負う。

これは、すべてに当てはまる原則です。

仕事も、配偶者も、どこに住むかも、マンションを買うか、賃貸にするか。
ライフプランは、
 人それぞれで、
 正解があるわけではありません。
ただ、
 選択に伴う結果
についての責任を負うのみです。

結果を人のせいにしても、
 満足がいくような責任をとってくれることなど皆無なので、
 人のせいにしなくても済むようにした方が得です。

人体に影響が生じた後で、
 政府が安全だって言ったから・・
と言っても、
 長い裁判の後、東電や国家から補償がもらえて終わり
です。

お金よりも体の方が大事なので、
 身を守ることを最優先に考えたほうがよい
ということです。

そうはいっても、
 きちんと調べないと、別に心配する必要がないものまで遠ざける
ことになるので、
 野菜などの安全性については、自分で調べるとよい
と思います。

個人的には、こういったみんなが知りたいと思うような情報を
ACなどが流すとよいと思います。


AC問題(スポンサーが広告を自粛しているため、同じACのCMが流れ、
ACが批判されている問題)は、
メディア論を学ぶ上で興味深い教材になると思います。

AC自体は放送局ではないので、自分で柔軟に対応することはできません。
そのため、在庫を流してもらうしかないわけです。
そんなにたくさん用意しているわけではないのに、たくさんのCM枠が空いた場合、
繰り返し流さざるを得ない。


これは、
 通常時の対応を、非常時にとることによる弊害
です。


例えば、車を運転していたら、急に子供が飛び出してきた。
その時に、
 まず、エンジンブレーキをかけて、ブレーキを徐々にかけていく
という「停止」のマニュアルに従う人はいないはずです。

車が壊れてもかまわないくらいブレーキペダルを踏んで、
 急ブレーキと言われようが、とにかく車を停める
はずです。

 非常時には、通常時のマニュアルを使ってはいけない。


残念ながら、ここで指導力を発揮できなかった。

いつもと同じように、
 CM自粛やCM枠が開いたときと同じような対応
を各TV局にとらせてしまったわけです。

CMは、商品を買ってもらうためのもので、
家や車が流されている状況で、
 この家、いいね
というようなCMはどうなんだ・・・ということで、自粛。

そうなると、
 緊急特番の時には、CMをカットする
という方法もあったかもしれない。

下の方に、スポンサー名を入れておく。
 ○○の提供にて、CMを自粛し、番組を続けさせていただきます。

応援メッセージや、避難所の連絡、配給施設の案内、義援金受付口座の案内など、
役に立つ情報を提供する方法もあるかもしれない。

○○市は、避難所の運営のため、皆様のお力を必要としています。
みなさまのご協力をお願いします。
 ○○銀行 ○○支店 ○○○○
  ○○市義援金専用口座

これも、スポンサー名を入れてもよいかもしれません。
 「株式会社○○も、災害復興に向け、協力していきます。」

ヤマザキパンは、差し替えを行っています。

かわいそうなのは、ACのCM出演者です。
くどいCMは嫌悪感につながり、嫌悪感の対象が出演者に向く可能性があるからです。

メディアの専門家でなくとも、
 何度も何度も同じCMを流せば批判される
と想像できるはずです。

しかし、最善の方法を取りまとめるリーダーがいない。

また、違うルールを適用する場合には、
 社内での議決等が必要となるなどの手続的な問題がある
と思います。
これが、大企業の難しいところです。

そのため、非常時にも通常のマニュアルに従った対応をする。
その方が、後で責任をとらされるリスクが減るからです。

 今までと同じ方法をとったんですよ。
 前例通りです。

しかし、電波の有限性という特権を受けており、
公共を担う組織であることからすると、
 前例を覆してでも、公共に資する方法を考える
必要があると思います。

難しい問題で、これからも、ACのCMが流れまくると思いますが、
この辺をうまくクリアして、皆に尊敬される企業は、非常にクールだと思います。
コメント
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