くわずいものつぶやき

アメリカで駐在経験しました。発達障害あり、かつ思春期の年齢に成長したこどもの親としての日々を時々書いています。

新学期の苦労とコンサータつづき

2017-09-19 13:47:53 | アメリカ-学校


↑2年生娘の授業の時間割です。
日本の学校みたいに、毎日それぞれの時間割があるのではなく、一週間だいたいこれで固定です。
この中で週に2回体育がある曜日、art、musicが一回が曜日で決まっています。
授業の合間の5分休憩、中休みもなし。
トイレに行きたい人は、両手でTマークを作って意思表示して、ドアのそばにある名簿の自分の名前にクリップをつけていくそうです。
ドアは教室に一つ。オートロックなので、帰ってきたらノックして近くの子に開けてもらいます。
お昼休み(Recess time)は、ランチの後です。この時に初めて外で遊べるんだそうです。

その娘が、2,3日に前から学校に行きたくないと…。
昨日の夜は「本当に行きたくない」と言って泣き出しました(>_<)
理由は、仲良かった子二人とクラスが離れてしまい、その離れたことは昼休みに遊べるんだけど、
その二人がべったり仲良くしていて、自分は入る余地がないと…。
わかる気がします。女子って何歳になってもそういうのあります…。
しかも、その二人も同じ外国出身の子なので、尚更、入れない…ということです。

あー。かわいそうだけど、親が手を出せるところじゃないし、どうしたらよいか…。
すぐに担任の先生に、

・学校行きたくないと泣いている
・リセスも一人で過ごしたり、一日中クラスの誰とも話さないこともある
・この1年半で全く話せなかった英語も、かなり上達して感心しているが、まだまだ苦労はある
・親として何ができるか?
・友達と遊べるきっかけとなるように、大好きな折り紙を持たせてもよいか?

ということをメールしてみました。
そうすると、すぐに返事が返って来て、学校では楽しそうにしているので気づかなかったけど、
ESLの先生とも情報をシェアして、他にHELPの先生もつけてあげる、とのことでした!

素晴らしい対応で感動しました(涙)

それからすぐにまた、前の学校で優しかったと子と席を隣してあげて、
同じ学校出身の女の子3人とも休み時間に遊べるように見てみます、とのことでした。

しっかりとみてくれる先生で本当によかったです。
この対応で、今日どんな様子で帰ってくるか気になるところです。

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一方、お兄ちゃんは投薬後の効き目が今一つ反応がないので
また9mg増やすことになりました…。
どんどん増やすことに抵抗があったけど、これで様子が変わらなければ、
次回の診察で体調をチェックして、薬を変えることも検討する、とのことです。

本当は薬なしで過ごせるのが一番いいのですが、昨日、担任の先生の話によると
初日は10~15分おきに離席。
この一週間でmuch betterになり、それでも25分おきぐらいに立ってしまうのだそうです。
やっぱり集中力続いてないみたいです。

薬はやっぱり怖い、でも試して本人が楽になるのなら、と思っていますがまだ模索中です。

新学期保護者会とコンサータ増量

2017-09-15 09:32:01 | アメリカ-学校
今週は、現地校のBack-to-School Nightがありました。
なんだかかっこいい名前ですが、要するに保護者会みたいなものです。
日本の保護者会のように、一人ひとりコメントや自己紹介を求められたりはしないので気楽ですが、
なんせ説明が全部英語なので、学校用語はなかなか難しくやはり緊張します。

時間帯は、仕事のある親も休まずに来られるように夜の7時以降が多いです。
子どもはたいていの人は連れてこないので、夫婦で出席する場合はご近所さんに預けたり、
お父さんが来て、お母さんが子供と留守番、その逆とかいろいろみたいです。

新二年生の下の子のクラスでは、先生がパワーポイントで、ご自身のプロフィールと
授業と宿題の進め方、成績表のつけ方も紹介してくださったので、全部写真にとってきました( ̄▽ ̄)



中にあったこれ↑。
クラスのルールみたいなやつで、
授業中騒いだり、おしゃべりが多かったりした時のペナルティ。

1.イエローカード:注意
2.オレンジカード:お昼休み(リセス)が10分減る。
3.レッドカード :お家に連絡、かつお昼休み無し。

校長先生のところに連れていかれることもあるらしいです。きびし!

逆に良い子で過ごせるとごほうびがあるらしく。
なかなかハッキリしたルールで、ちょっとびっくりしました。すでに、うちの子は授業中のおしゃべりでイエローをもらったらしいです(ーー;)

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一方、お兄ちゃんのお薬ですが、なかなか行動面での効果が見えないため、
1週間続けて主治医に相談のうえ、さらに18mg → 27mgに増量になりました。
一度のたくさん、ではなく体に合うのがどの量か少しずつで試すのだそうです。

ちなみに、食欲面での副作用はあまり見られず、寝つきの悪さはややあるような気がします。
「落ち着き・集中力」の面ではほとんど変化はないように思います。

本当は学校での様子を一番知りたいところなんですが…。

IEPプログラム(4)-具体的ななかみ

2017-03-10 02:38:13 | アメリカ-学校
なかなか更新ができませんでした…

最近はホームベーカリーが超活躍しています!
スーパーで(まずい)パンを選ぶ時間がなくなった!
しかもおいしい食パンが食べられる!
計量するの面倒かと思ってたけど、この私でも無理なくできる!
などなど…頑張ってだんなに持ってきてもらった甲斐がありました。

ロールパン、ジャムパンも子供にめちゃくちゃ好評です(^^♪
練って発酵させる手間、失敗もなく素晴らしいです。



今週12日で冬時間が終わり、Daylight Saving Timeがスタートします。要するにサマータイムになります。
この日は一時間短いので損した気分になりそう。子どもも早く寝かさないと疲れそうです。。

日は長くなり、15℃を超える日もありますが週末からまた寒く…。雪マーク出てるので、学校始まりが遅れるのかなぁと思っています。
天気予報、結構当たります。

さて、IEPプログラムですが…。新しい学校に移り、プログラム自体もスタートして丸2か月過ぎました。
息子は楽しくやっているようです。

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内容は、

1)毎日ABA(Applied Behavior Analysis)つまり、応用行動分析にもとづいたセラピーを75分受けられる。
2)週一でOT(Occupational Therapy)作業療法士のセラピーあり。
3)ランチタイム・Recess(昼休み)時に付き添いあり。
4)Math(算数)の時間にもAssistant Teacherの付き添いあり。
5)Reading、Writing(日本でいうと「国語」)の授業時間にはこのセラピーが重ならないようにする・
6)ESL(English Second Language 英語が母国語ではない生徒への英語フォロークラス)に、転校前の学校の慣れた先生が週四で来てくれる。

・・・などなど。ざっとこんな感じでとても手厚いです。

特に、6)のESLの先生が馴染みのある先生で、息子のこともとても気に入って下さり、息子もその先生になついているので転校の不安が減ってありがたいかぎりでした。
近くの学校とはいえ車で7分ほどかかるので、ほぼ毎日行き来されるのかと思うと結構面倒だと思うのですが。。
と思っていたら、何校かかけもちで教えている先生は音楽や、Artなどで結構いるらしく、そんなに珍しいケースではないようです。

1)は、具体的には、担当の先生とテーブルをはさんで1対1で、フラッシュカードの絵をみて英単語を暗記、言えるようにする。
  特に苦手だった場所を表す前置詞behind, in front of, beside..などから始めたそうで、一応すぐに覚えたとのこと。
  今までは覚えても教室など場所が変わると、覚えたことを忘れてしまう…ということがよくありました。
  この方法でうまくいくでしょうか…。
  ちなみに、ABAで重要は「強化子」つまり、ごほうびは好物の「レーズン」にしてもらっています。
  モチベーションになっているようです(~_~;)

2)OTの時間では、紐結びがうまくできない、はさみで紙をまっすぐに切ることが困難などが見られました。
  そこで紐結びからスタートしたようですが、これは意外とすぐにできるようになったみたいです。
  日本でも時々練習していましたが、なかなか継続してできていませんでした。

3)ランチタイムはGym(体育館)で持ってきたお弁当か、その日のメニューのランチを買って(Buy Lunch)食べます。
  Buy Lunchは たいていものすごく並んで買うことが多いらしく、列に並んでおとなしく待てるかなぁという不安があるのでまだ試していません。
  なのでお弁当持参ですが、外で食べると食べ物を口いっぱいに頬張ってしまい、のどに詰まらせる心配があったり、その分早く食べ終わると、席を離れてGymの空いたところフラフラと歩きまわったりするので、危険がないように付き添いの先生がみてくれているようです。

4)算数は、パソコンでオンラインテキストを使って授業を受けることが多いらしいです。これって日本と違って進んでる!しかも各自PCが使えるので恵まれてるなー。と思いました。地域差がかなりあるらしいのですが。
  算数は日本の学校で習ったこともたくさん出てくるので、ついて行ってはいますが、用語「足し算、引き算、分数」など、文章題を説明してくれる先生が隣に張り付いてくれています。それでも日本で訳してくれるわけじゃないので、結構ハードだろうな…と思います。しかも同じこと習っていても解き方のプロセスが違うので、家で宿題一緒にやっていても考え方の違いに、私自身戸惑うこともあります(-_-;)

5)Reading、Writingは日本のように教科書がなく、自分で選んだ本やオンラインライブラリーの本を読み、最後に感想を文章で書く練習をしているらしいです。これが一番苦痛な授業だと本人は言っていて確かに簡単な文章でも感想を英語で書くのは明らかに難しいです。。
  はー・・これについては、また後に書きたいと思います。

6)ESLは、クラス自体が学校にありません。なぜかというと、必要な外国人生徒が極端に少ないから。。2名だけです。
  マンツーマンで、ある意味ラッキーな環境ですが、これがまた本人にとっては結構キツイらしいです。私が受けに行きたいくらいで。
  発音は、Phonicsから見てもらっていますが、なかなか習得に苦労しています…。

こんな感じで毎日学校で過ごしていて、なんだかんだ先生方はとてもフレンドリーで優しいので甘やかされてるなあ…と感じることもあります。

月に一回保護者と担当教師、専門の先生とミーティングもあります。
そのうち授業を見せてもらいたいのですが、親が観に行くとテンションあがっていつもと様子が違いそうなので迷うところです。

ABAでは、カードで物事を覚える以外に、ゲームを通じてその場にあった会話、負けても極端に怒ったり放棄したりしない、などSocial Skillを英語で学んでいます。これはとても楽しいみたいです。

2か月経過して、これが必要!と思うことは親がどんどん提案してもいいと聞いているのでせっかくの機会なのでお願いしてみようかと思っています。

IEPプログラム(3)-アセスメントAssessment

2017-01-30 13:40:13 | アメリカ-学校
先週は、長女の風邪(軽い)をもらってしまい、すごい喉の痛みと咳で夜あまり眠れず、とてもつらかったです。
日本の耳鼻科でもらってきていた抗生剤と咳止めが役に立ちました。
こちらで病院に行くとなると、

・Urgent Care(やや救急・治療費普通)か
・ER(本当に緊急・治療費高額)、
・かかりつけ医(予約が必要なので緊急性がないうえに、実はまだ決めていない…)

を自分の保険でカバーされている所を選んで、かつ自分で車を運転していくか、主人のいる時間に送ってもらうか、なのでできるだけ行きたくありません。

なんとか一週間でよくなってホッとしました。

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また遡りますが、IEPミーティングの内容を忘れないうちに。順番や内容は、すでにうろ覚えになってしまいました。

メンバーも集まり、いつもの小さなconference roomでは入りきらなかったので、広い会議室で行われました。
サイン、宣誓のあと、何か質問は?と聞かれたので、本で読んだことをあっと思いだして、
「iPhoneで録音してもいいですか?」と(もちろん通訳さんに)お願いしたら、
「いいけど、そうするとスタッフ側も録音しないといけないだ」と言われ、あーそうかめんどくさいな…、後で聞きなおすこともきっとないか、と思い直し
「じゃ、いいです。No Problem.」と答え、そうすると「ゆっくり話すから大丈夫だよ!」と言われ、話し合いが始まりました。

まず、ソーシャルワーカーから、事前に私たち両親に聞き取りのあった生育歴や、日本での学校生活、不安な点、支援を受けたいと思う点について説明がありました。これは、事前に聞き取りのあった内容をレポートにまとめてあり、それに沿って、ということでした。

日本の学校では、2年生の時によそのクラスの子から嫌がらせを受けたことがあったと伝えていたので、それを考慮して、こちらでもそういったことがないか、学校の様子を実際に見聞きして確認したところ大丈夫でした、ということでした。

それから、息子とは一番接する機会の多い、よく授業のサポートにも入ってくれていたESLの先生から、気づいたことや、課題点を話してもらいました。
Solar System(太陽系の惑星の名前)を英語で全部覚えていること、Mathはよくできている、などすごく褒めてくださり、クラスメートからもとても好かれていて、みんな彼を助けたがっている。本人もとてもフレンドリーなので対人面での問題はなさそう。ただ、授業中気がそれて我慢できないことがあると、「No!No!」と大声を出したり、じっとできないことがある,などなど気になる点もあったということで、転校後も自分の空いた時間で転校先の学校にできるだけついて行ってあげる、と申し出てくれました。なんともありがたい…。びっくりしました。

それから、知的検査(Cognitive Assessment, TONI-4)、行動面をみるBASIC-3、言語面、運動能力など、授業中に行った検査の結果についてレポートに沿って説明がありました。
知的面はAverage、つまり平均。運動面も紐結びができない、ハサミの使い方がいびつ、等ところどころチェック項目はありましたが、大きな問題ではなく、やはり大きいのは言語能力と行動面(社会性)に出ており、それについてのサポートが必要、という結論になりました。
(Assessmentの名前は、日本で半年~1年単位で受けていたWisk-IV/Vとは違っていて、初めて聞いたものばかりでした。)

外国人というハンデはありますが、それに加えて覚えた単語も場所が変わるとわからなくなってしまう、 呑み込みがやや遅い、言葉の理解以外の面でSocial Skill Trainingが必要、というのがスクール・サイコロジストの先生の見解でした。


長くなったので続く…


IEPプログラム(2)ーミーティングのメンバー

2017-01-19 16:01:01 | アメリカ-学校
明日は新大統領トランプ氏の就任式だというのに、ケーブルTVの調子が悪く、この10日ほどテレビを見ていません…(T-T)
No signal
と画面に表示され、チューナー(?)TVボックスにいつもはでないライトが点滅しているので、ナンかおかしいみたい。。契約会社のxfinity(Comcast)のウェブサイトを探してもよくわからない… 明日までに直るかなあ。

さて、「個別支援指導計画」は、日本の公立小学校で通級に通っていた時も担当の先生が作って親(わたし)と2人で確認しました。1学期ごとで、目標を決めて家でも学校でも取り組むという約束でした。例えば、運動面では跳び箱を飛べるように…とか、生活態度では、指示があると集まる、ウロウロを減らす、学習面では、マスの中に丁寧に落ち着いて字を書く、など…

アメリカでは、支援の内容確認は、担任、学区の専門の先生(Behaviorist、ちなみにDr.です)、校長、携わる機会の多い科目の先生、心理担当の先生、ソーシャルワーカーなどが同席の上で行います。州の法律で定められてているので、いい加減なことはできない、という感じ。

いつもそうですけど、特別なフォローを受けるためのミーティングは、日本の時の学校の先生と保護者だけの個別面談と違って、何人もの先生が同席して、まずサインを誓約書に書いて回します。 これが、初めての時物々しくてめっちゃくちゃ緊張しました(´ー`)

通訳さんいても、ついていくのに必死!

新学期-IEPプログラムスタート(1)

2017-01-13 14:10:54 | アメリカ-学校


新学期は1月3日から始まりました。

長女は変わりなく1st gradeへ。
長男は転校し、同じDistrict内の一つ遠い学校へ通うことになりました。

長男には発達障害があります。
12月まで通っていた小学校もとても良い学校で、先生、秘書さん、クラスメートはとてもフレンドリーかつ、親切、英語に弱い長男をいつも助けてくれたり、数人の女の子は何かと世話をやいてくれたそうです。
いい意味で遠慮のない性格の長男は、いつもso smilingだったので、そこもとても気に入ってもらえていたようです。

長男も、Mathは日本で習っていた内容の焼き直しだったこともあって授業中も宿題も家庭内のサポートでついていくことができました。
ですが、英語の習得が他の外国出身の子よりも困難がある、覚えたことも場所が変わると忘れることがある、じっとできずにうろうろしてしまうことがある、指示を理解していても体が動いてしまう…など放置できない面があり、これまでの学校では支援体制がなかったことなどが、転校理由です。

本人も理解はしていてもなかなか体がついていかないのが、この障害の特性であり、フォローの難しいところです。
学校側、周囲が理解してくれていても、そのせいで本人の学習進捗や、ちょっとしたやり取りで誤解が生まれたり、双方にとってよい環境とはいえません。本人も学校が好きでしたが、理解できないことが多くてストレスが溜まっていたと思います。
11月ごろから過去に少しあった「夜驚症」が時々出てくるようになりました。
家庭内での暴言もひどくて、本人にも親にとってもモヤモヤした辛い時期が続きました。

転校先の学校は、その点での支援体制が整い、District内全ての学校をみている専門の先生のいる学校です。

赴任当初から、アメリカの療育事情がとてもよいと話には聞いていたので、すぐに要望は出していたのですが、ノウハウもわからないし、学校側もスクールライフをまずみて、本人に課題があった場合、英語が不完全ゆえのことからか、それ以外にも課題があるかで判断します、ということでなかなかIEP(個人指導支援計画)の取得にまで話が進みませんでした。

3月に来米・転入、何が何やらよくわからないうちに、この先どうすればよいのかな?とよくわからないまま長い夏休みに入ってしまいました。
夏休み前に一度、Intervention Meetingは開いてもらい、その時点で先生方からみえてきた長男の課題、親の要望、それに対するサポートプランはスタートしていましたが、それも休みまでの3週間ほどの間で終わり、9月の学年、担任が変わった時点で長男の学校での態度(落ち着きがなかったり、指示が通らないこと)の改善は見られませんでした。

私たち親側は、その頃の学校側の判断がよくわかっておらず、IEP取得に向けて、実は学校側が動いてくれていたことに気付いていませんでした。
学年が変わって、2か月たった10月に2回目のIntervention Meetingが開かれ、それが事実上IEP取得に向けての話し合いとなりました。

英会話スキルに私たち両親二人では限界があるので、その頃知り合った日本人の方が通訳に入ってくれたのが本当に助かりました。おかげでとてもスムーズに話し合いがすすみ、私でもついていくことができました。内容が内容だけにとても疲れましたけど…(**;)。

長くなったので、(2)に続きます。

アメリカの学校で授業参観(3)

2016-12-16 01:21:23 | アメリカ-学校
色々あって更新が滞りました。
そうこうするうちに気温はどんどん下がり、今朝はマイナス6℃。体感気温はもっと低かったんじゃ…。
明日も最低マイナス6℃、最高マイナス3℃の予想気温です。
歩いて迎えに行くと、鼻が折れそうなくらい空気が冷たいです。


参観のこと。
2時間目は「Language Arts」でした。日本でいう「国語」です。
ですからこちらでは「英語」=「英文法」といった内容でした。
分厚い百科事典みたいな教科書を元に学んでいます。この本は学校に置きっぱなしで、毎年子供が使いまわすようです。
うちには古い持って帰ってっもいい本を先生が貸してくれています。

この日の内容は「Comparing-Comparison」比較級でした。
こちらは小3ですけど、日本で私が比較級習ったのって中学です。

例文は、

-Joe can run faster than anyone I know.

ジョーは、私が知っている誰よりも速く走る。

-Jim is as lazy as an old dog lying in the dog house.

ジムは、犬小屋で寝ている老犬と同じくらい怠け者だ。

-Jane can sing like a bird.

ジェーンは鳥のように歌う。

など。いかにも教科書に出てきそうなお手本です。

授業では、たくさんの例文をパワーポイントでホワイトボードに映して説明してから、
まずラグの敷いてある読書スペースに子供を移動させて、比較級の出てくる絵本を先生が1冊読み聞かせていました。

一応、息子も指示に従ってラグの上に移動しましたが、読んでもらっている本にはあまり興味がなかったり
内容がピンとこないのか、よそ見ばかり…。まあ仕方ないです。

読み終わったら、先生が比較級を使っている文章を読んで、
「この文章では何と何を比較していると思う?」と質問して、手を挙げた子に答えてもらう、というやりとりをいくつかしていました。
例えば、上の二つ目の例文だと「Jim」と「an old dog」みたいに。

意味が分かったらとてもためになる授業で、日本の中学生が英語で受ける授業にぴったりなのですが、
英語を始めたばかりの小3にはまだまだ難しい。

しかもこの時間は、Mathで横についていてくれたESLの先生はいなくて、息子は自力で受けています。
というか、ただ座ってるだけか…。大丈夫かなぁ、苦痛だろうなあ…。
私が小3の時にこんな状況だったら耐えられただろうか、と思いました。

絵本が終わると、ラグからまた自分の席に戻ってください、と指示があってkidsは席に戻りました。
人数は20人弱ですが、みんなおとなしく、静かなことで…。
ワイワイした感じがないのでびっくりしました。

最後は、
「Let's make a sentence」というプリントが配られ、
ばらばらにされた単語を切り取って正しい文章に並び替えて貼り付ける、という作業をして終わりでした。
これもウチの子にはまだ難しいので、先生に順番を教えてもらって貼り付けていました。
息子はこのプリントが好きらしく、楽しそうにやっていました。

もう一時間見たかったのですが、息子に「もう帰って!」と言われたので仕方なく帰ることにしました。

ドアは日本の教室のような引き戸ではなくて、ノブがついた開閉ドアで、出てしまうとオートロックがかかってしまうため、
一度出てしまうと戻りにくいので、一旦廊下に出て小窓からちょこっと覗いてから帰りました。

授業と授業の間には休憩はないので、すぐに次の授業が始まり、子供たちはあわただしく準備していました。
集中力切れなくていいのか、ただ疲れるのか…。

休憩がない学校で育っているから、現地の子は何の疑問もないのでしょう。
日本では5分休憩でトイレに行ったり、廊下に出てなかなか戻ってこない子がちらほらいますが(うちかも…)、
それもないので合理的なやり方なんだろうか、と思ったり。

毎日こういう授業を朝から2時半までたっぷり受けている息子。
なかなか困難な状況だろうと思いました。

学校が終わって迎えに行き、5~6分の道を二人で歩いて帰りますが、この時の息子はいつも
溜まりきった言葉を爆発させるみたいに、わーっと日本語で話してきます。
内容は特になく、
「今日は家でなにしてたの?家帰ったらなにしようか、今日のご飯はなに?明日はなにしよう…」

学校のことはあまり話してくれないことが多い、でも言いたいことはたくさんある、といった感じです。
家で宿題のフォローは、長い時で2時間ほどかかります。

この状況が続いてもいいのだろうか…と考え込んでしまいました。

と、これが11月までの話で、その後大きな変動があるのでした。
今はまだ進行中の事案なので、落ち着いたら書きたいと思います。

アメリカの学校で授業参観(2)

2016-11-19 17:20:30 | アメリカ-学校
長男は、うちの学区の基準から行くと4th Grader、四年生に在籍することになりますが、日本の学校で2年生の3月を終了し、アメリカの学校で3rd Gradeの後半から入るのはあまりにハードルが高すぎるので、1学年落として編入しました。
アメリカでは珍しくないことだそうです。

で、Mathの授業ですが、今はMultiplication,、かけ算を勉強しています。
ひとけたの計算で、長男にとっては日本の2年生でやったことなので難しくはないです。
ですが、英語で受けなおすとなると、私でも難しい。

Mathの授業中は、ESLの先生が横にはりついて補助してくれています。
参観中もそうしてくださり、本人もまあまあ理解していたようです。

ちなみに、Mathは日本のような本の教科書がなく、「GO!Math」というデジタル教材を使用し、黒板に映し出された説明をみながら授業を受けています。
それは家のPCからもパスコードでアクセスできますが、開けるのがめんどくさいので、予習や復習がなかなかやる気が起こらない。。
宿題プリントだけ、紙のものを持ち帰ってきますが、「筆記の設問」「○○となる理由を説明しなさい」→「Write, explain…うんたらかんたら」の問題は外国人には難しいです。

で、参観ですが、20人ほどのクラスで、3名ほどお休み。かなりゆとりのある人数編成で私語もほとんどなく、みんなお行儀よく聞いていました。
最後の15分ほどは、サイコロを使ったゲームを隣の子や、見に来ている親とやってみてね、という課題でした。
長男は、「お母さんとはやりたくない!」と言い張ったので私は参加せず、ESLの先生と一緒にやっていました。
ESLの先生は「ごめんね」と言ってたけど、私はいつもの偏屈がでたなーと気になりませんでした。

Mathを見に来ていた親は5,6名。後ろの空いた椅子に座ってよいので、日本のような「参観日です!」みたいな緊張した雰囲気でもなく見てる方も気楽でした。

私以外の親御さんは、Mathだけ見て帰って行き、次のLanguage Artsで新たに二人だけ親御さんが見に来ました。

(3)に続く。

アメリカの学校で授業参観 (1)

2016-11-18 13:01:28 | アメリカ-学校
昨日は、長男の通うElementary Schoolで授業参観がありました。
日本の学校みたい。
アメリカの学校は、そんなのないよと聞いていたのですが、地域、学校によるみたいでラッキーでした。

午前の4科目のうち2科目みていいよ、という案内文をもらいましたが、個人面談の時に先生に聞いたら「全部見ていいよ」と言われました。やったー。
いろんな意味で興味あったので全部見たかったんですけど、長男から断固拒否されたのでやめました。
「絶対来ないで!」とまで言われましたが、説得して2科目は見に行くことにまりました。

8:40 - 9:25 math
9:25 - 10:10 language arts
10:10 - 10:55 handwriting
10:55 - 11:40 science

日本の学校のように間に休憩時間がないのでぶっ通しです。
トイレは勝手に行っていいのですが、ドアのところにある紙に名前を書いて出ます。
一つだけあるドアはオートロックになっているので、戻ってきたらノックして誰かに開けてもらう。

ここからして日本とは全然違います。
長男は、初め授業から逃れたい一心と、緊張からトイレに何度も出るようになり、心配されたのと、ずるして出てると思われるようになったため、クラスで一人だけ「May I please go to bathroom?」と聞いてからでないといけないらしい。
ちょっとかわいそう。。一応説明はしたんだけど。タイミングも悪かったみたいで。
そのうち、行く回数も減って午前に2回ほどになったそうです。

長くなりそうなので、(2)に続きます。

アメリカの文具

2016-09-29 12:40:26 | アメリカ-学校


9月の新学期が始まる頃、スーパーや、文房具専門店(Staple とか)、生活雑貨店(Targetとか)では、Back to School用の文房具の品揃えが急によくなりました。
しかも足りないものを買いに行ったらレジが長蛇の列で1時間近く待ちました…。途中、ペットボトルの水まで配られました。

日本の小学校では、入学式にお道具箱を一人ずつもらい、配布されたプリントに書かれた文具を各家庭で用意してその中に入れて、道具箱ごと机にしまって使う、というやり方でした。筆箱も自分で自分のものを使う、と私の子供の頃から変わらずです。

アメリカの小学校でも文具を用意して、と言われます。それぞれの文具の本数、例えば12色クレヨン1セット、HB色鉛筆1ダースとか、糊6本、ホワイトボード用マーカー…。メーカーまで指定されるので迷う必要はなく、ある意味楽です。

そして持参した文具は自分専用のものではなく、クラスでストックしシェアします。下の子の1st Gradeでは自分が使う本数だけ、ペンケースに入れて使っているそうです。長男の3rd Gradeでは、鉛筆一本、クレヨンを一セット机に入れているようです。消しゴムは、鉛筆の先についているものが主流で、それで消します。省スペースですね。落とすこともないし。

それで、画材用ではないお手頃な色鉛筆もたくさん普通にスーパーに売られていました。お絵かき文具はCrayolaというメーカーがほぼ独占では?というくらいどこでも売られていて、どこの学校でも指定されるようです。
鉛筆も糊も同じく、上の子も下の子も同じ決まったメーカーが指定されていました。

Crayolaは、日本ではトイザらスに売っていました。

日本の文具は、12色色鉛筆にしてもたくさんのメーカーのものが似たような値段で売られています。アメリカの文具事情はまだよくわかりませんが、広い国でありながら、このある程度限られたメーカーの独占が不思議に思えました。

子供はなんだかんだClayoraを愛用してます(^^;)