8月に公園の池からいなくなったカルガモが、久しぶりに姿を見せた。
ただし、今年春から夏にかけて、ここで卵を産んだのと同じペアなのかどうかは判らない。
今年は3回卵を産んだのだが、いずれも放棄する結果となってしまった。
そのとき「巣」となったカキツバタの鉢は今は枯草だが、この葉が青々と茂るころ、またここで雛が誕生することを願っている。
公園の池に自然の「生き物」は貴重である。
冬枯れの池のそばを、いつもは肩をすぼめて通り過ぎる人たちも、カルガモを見つけて足を止める。
8月に公園の池からいなくなったカルガモが、久しぶりに姿を見せた。
ただし、今年春から夏にかけて、ここで卵を産んだのと同じペアなのかどうかは判らない。
今年は3回卵を産んだのだが、いずれも放棄する結果となってしまった。
そのとき「巣」となったカキツバタの鉢は今は枯草だが、この葉が青々と茂るころ、またここで雛が誕生することを願っている。
公園の池に自然の「生き物」は貴重である。
冬枯れの池のそばを、いつもは肩をすぼめて通り過ぎる人たちも、カルガモを見つけて足を止める。
公園の池にやってくるアオサギが、高い松の木の枝で周囲を見回している。
なぜか一本足で立っていた。
バランスを崩すようなこともなく、下で見ている者の心配は無用であった。
逆の位置から見ると、まるで何かの作り物のようである。
めったに見ないアオサギが来て、公園の池で魚を獲っていた。
寒くなって池に泳ぐ魚の影も見えなくなったが、野鳥にはちゃんとみえるらしい。
池に入り、周囲に注意を払う。
危険がないか見渡し、安全を確認しているようだ。
抜き足差し足、静かに移動し、首を伸ばしてじっと水中に目を凝らす。
見ているこちらがじれてくるほど、辛抱強くチャンスを待っている。
いきなり頭から水に突っ込む。
捕まえた!
鯉の子供だろうか、20cmぐらいの魚をくわえている。
ごっくん。
飲み込んだ魚が通り過ぎて行く喉元が太くなる。
獲物を狙っているときの鋭い目と異なり、その目は満足げなやさしい目に変わった。
一方が命を繋ぐために一方が命を失う。
今日もまた、野生の世界の一端を見た。
「ビストリア 小平店」、このお店のオープンのとき、母体はレストランなどに「食材」を卸す会社だと聞いた。
食材の専門会社という情報がプラス要因となり、実際に料理やワインがおいしいので時々利用する。
その日何にするか?、迷うこちらにフレンドリーなスタッフがあれこれヒントをくれる。
まずはお薦めもあり、「ワインを飲みながら・・・」ということで「前菜の盛り合わせ」。
野菜、肉、魚介をバランス良く生かした前菜は8種類も載っており、赤ワイン、白ワインどちらでも合うような盛りつけになっている。
別盛りのピクルスは、料理と料理の間でつまむ。
舌に残る前の料理の味をクリアする役割も果たしてくれて食が進む。
しばらく飲んでいる間に、ビザ(ビスマルク)が焼けてくる。
半熟の卵をかき混ぜてハムなどに絡ませ、トマトソースともまぜる。
ときどき現れる、とけたチーズの固まりの食感もいいし、何より生地に小麦の旨味を感じる。
ただ、半熟卵が垂れるのでちょっと食べにくい。
続いてパスタ(ボロネーゼ)が出来上がる。
おいしく煮込まれたひき肉を、たっぷりと固ゆでのパスタと混ぜ合わせて食べる。
このパスタには、スパゲッティに加えてペンネが入っているのも特徴である。
お料理はそれぞれが、なかなかのボリュームなのである。
前菜でワインをやって、ピザをつまんでいるとそこそこお腹が膨らんでくる。
最後に出てきたパスタを前に頑張るが、完食とはならなかった。
残したものは、スタッフが嫌な顔一つしないで、持ち帰り用にパックしてくれた。
おいしい料理も若い時と異なり、食べる量が減ってきたのがちょっと寂しい。
今回の広島への旅で、一度は「お好み焼き」を食べようと決めていた。
最終日、広島駅近くの案内所で、お好み焼さんの情報を入手した。
その中から、駅ビルの中の何店かが集まっているフロアに向った。
どのお店も、お店の前の通路には順番を待つ人の行列ができている。
そして、店内をのぞくと、鉄板を前に懸命にお好み焼きを焼く店員さんの様子が見える。
今回は、のれんに「ミシュランガイドに掲載」と書かれている「いっちゃん」というお店に入った。
思い起せば、前回広島に旅行したのは8年前になり、その時にもこの場所でお好み焼きを食べたのだった。
ただし、その時は別なお店だった。
ビールの一杯も飲みたかったが、この混み具合を見ると、とてもゆっくりビールを飲んでいる雰囲気ではない。
メニューから、私は「スペシャル」、妻は「いか天」を注文した。
スペシャルはそば入り、もう一つはうどん入りを選択。
「スペシャル」はこの中には豚、イカ、エビなどが入っていてデラックス版(?)だ。
カリッと焼かれた焼きそばもおいしく、これぞ広島のお好み焼きか!
ときどき、テーブルにあるお好み焼き用ソースをかけ、しんなりとしたキャベツなどの味を調整しながら食べ進める。
このボリュームもペロっといけた。
こちらはイカ天。
うどんを挿んであるが、このうどんはそばと違ってカリっと焼かれていなく、柔らかかったようである。
若い頃には、時々はお好み焼きを食べる機会はあった。
東京のお好み焼き屋さんは、私の知る限り、まず、ボールに煉った小麦粉と具材が入ったものをもらう。
そして、テーブルの鉄板で「ああだ、こうだ」といいながら自分たちで焼くスタイルだった。
仲間どうし、互いに焼き具合にケチをつけあうのも楽しかった。
ところが最近では、お好み焼き屋さんを目にすることもなくなったし、お好み焼きを食べることもない。
そんな訳で、お好み焼きを食べるのは、前回の広島旅行以来ということになる。
実に8年ぶりに食べるお好み焼きであった。
日常では口にしないものを食べられる、それも旅の楽しみである。
私にとっては、間違いなく、広島では「お好み焼き」がその一つである。