幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

久能山東照宮で見つけた「逆さ葵」

2025-03-04 | 歴史

先日の静岡旅行ではちょっと足を延ばし、貴重な文化財「久能山東照宮」を見学した。

 

久能山東照宮は、眼下に駿河湾を見下ろす斜面に建てられている。

急な石段を昇って、楼門をくぐり、奥に進むと「御社殿」(国宝)にたどり着く。

 

御社殿の左側、見学者が上を見ている場所があり、「逆さ葵」はそこにあった。

屋根の方を見上げると、確かに、ひっくり返っている「葵のご紋」が見えた。

 

その奥、さらに石段を昇ったところに「神廟」がある。

家康公が埋葬された場所であり、この石塔は三代家光公によって建てられたもの。

 

家康公が神となって祀られている神社の、「ご紋」を飾り付ける作業にミスがあろうはずがない。

ましてや責任者はそれを見逃すはずがないし、後の世まで放っておかれるはずもないであろう。

そう思ってパンフレットを読み直してみると、

「建物が未完成であることを表し、さらなる発展が込められていると言われている」とある。

「逆さ葵」一つとっても奥が深い!