先日の静岡旅行ではちょっと足を延ばし、貴重な文化財「久能山東照宮」を見学した。
久能山東照宮は、眼下に駿河湾を見下ろす斜面に建てられている。
急な石段を昇って、楼門をくぐり、奥に進むと「御社殿」(国宝)にたどり着く。
御社殿の左側、見学者が上を見ている場所があり、「逆さ葵」はそこにあった。
屋根の方を見上げると、確かに、ひっくり返っている「葵のご紋」が見えた。
その奥、さらに石段を昇ったところに「神廟」がある。
家康公が埋葬された場所であり、この石塔は三代家光公によって建てられたもの。
家康公が神となって祀られている神社の、「ご紋」を飾り付ける作業にミスがあろうはずがない。
ましてや責任者はそれを見逃すはずがないし、後の世まで放っておかれるはずもないであろう。
そう思ってパンフレットを読み直してみると、
「建物が未完成であることを表し、さらなる発展が込められていると言われている」とある。
「逆さ葵」一つとっても奥が深い!