幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

秀吉が兵糧攻めで攻め落とした鳥取城の跡

2021-10-24 | お城

鳥取城は、堅固な防御能力を備えた、有数の山城の一つに挙げられている。

羽柴秀吉は大軍を以って包囲網を敷き、籠城する敵(吉川経家)を兵糧攻めにして攻め落とした歴史がある。

 

鳥取城は久松山のてっぺんに「山上ノ丸」があり、天守があったが火災で焼失したという。

今も石垣などの遺構が残っているそうだ。

今回は、山麓に展開する「山下ノ丸」を見て回った。

明治になってすべての建物が取り壊されてしまったが、みごとな石垣が当時の姿をとどめている。

 

お堀の向こうに広がる久松山公園越しに石垣が見える。

 

正面の久松山のてっぺんにあったのが「山上ノ丸」。

本丸までは30~40分の急な登りを覚悟する必要があるそうだ。

 

「二の丸」へ登る石段。

 

山下ノ丸で一番高い位置にある「天球丸」から城下(鳥取市街)を見る。

もし戦であれば、攻め上ってくる敵に向かって、この辺りから矢や鉄砲を放ってやろうというイメージがわく。

 

天球丸の石積み。

 

鳥取城跡で見たかったポイントの一つ、日本でここだけと言われる丸い形の「巻石垣」。

後の石垣が崩れるのを防ぐため、補強の石垣として積まれたとのことである。

 

西坂下門(復元)。

 

手前は堀に架かる「擬宝珠橋」、その奥が正門に当たる「中ノ御門」(再建)。

現在は石垣の工事中で、「中ノ御門」から入城するのは不可。

 

「山上ノ丸」への登り口にあった「クマ出没」の看板。

朝の雨でぬかるんだ道と、クマの怖さに負けて山上ノ丸攻撃は取りやめとした。

機会があれば、次回は・・・。

 

 

 

 


鳥取・岡山の名城を訪ねる旅

2021-10-23 | お城

新型コロナの感染も下火になってきた。

感染予防に十分留意したうえで、「鳥取城跡」と「津山城跡」をめぐる旅をしてきた。

二つの城跡を観るのが目的ではあるが、空いた時間をやりくりして観光スポットを周ることにした。

 

第一日目は山陰の特徴であろうか、空がどんよりとし小雨が落ちてきた。

「砂丘」の周辺で過ごす。

 

まずは「砂の美術館」で砂の芸術を楽しむ。

ここを訪れた人は多いと思うが、私は始めて観る

砂と水だけで固めた砂の塊を彫刻したもので、作品のテーマは毎年かわり一年ほど展示されるそうだ。

期間が終わると、この立派な作品は壊されてしまうのだという(なんと・・・!)。

今期は世界の砂像彫刻家が制作した、チェコとスロバキアを紹介した作品が展示されている。

写真はその一部。

 

 

砂の美術館で砂像の芸術鑑賞の後、美術館の裏手に出て丘を下ると砂丘に出ることができる。

第一印象は、砂丘の砂は白いとばっかり思っていたが茶色であった。

 

ここが「砂丘の入口」、昔はここはほぼ平らで、階段は無かったようだ。

また、風が強いと階段が砂で埋まってしまうことがあるという。

 

「馬の背」と言われる砂丘。

砂丘を登る人が蟻のようにみえ、手前には「オアシス」と呼ばれる池があり、丘の向こうには日本海が広がる。

 

わずかに見つけた「風紋」。

 

砂の上を少し歩いてから、ビジターセンターに寄ってみた。

写真や、ビデオ、サンプルなどで、砂丘について学ぶことができる。

帰り際に、スタッフが急いで準備して、「風紋」の出来る様子を実験装置で見せてくれた。

バス待ちのわずかな時間ではあったが、このスタッフの方に感謝する。

 

 


青空に映えるザクロ

2021-10-18 | 花木

大きくなったザクロの実が、木のてっぺんで青空によく映える。

もう少し経つと、厚くてごつい皮が割れて、真っ赤な実が顔をのぞかせるはずである。

 

ザクロは、子供の頃、熟れた実を口をゆがめながら食べたものである。

この時期には、おいしい果物が豊富に出回る。

リンゴやぶどう、柿などに比べ、人気のあるものではなかった。

その酸っぱさは半端ではなく、今でも見ただけで口の中に唾液が出てくる。

ただ、その酸っぱさゆえに、一粒、二粒、口に入れてみたくはなる。

 


フジバカマの花

2021-10-14 | 

秋の七草のひとつ「フジバカマ」

今が盛りと咲いている。

真っすぐに伸びた茎は腰の高さほどあり、そのてっぺんに花が咲く。

近づいてよく見ると、小さい花が密集していて、白いひげの様なものが出ているのが面白い。

 


秋の到来とともに「ボルシチ」がテーブルに

2021-10-11 | グルメ

少しずつ秋らしくなり、暖かいものにも抵抗が無くなってきた。

妻のボルシチがテーブルに上った。

牛、ジャガイモ、玉ねぎ、キャベツ、トマト、ビーツ、ニンジンなどが入る。

気取ったものではなく、牛はスネを使い野菜はゴロゴロと大きくカットし、圧力鍋で煮込む。

硬いスネ肉も柔らかくなっている。

食べる前にサワークリームを載せる。

少しずつスープに混ぜながら食べると、まろやかになる味の変化も楽しめる。