57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

2018年 DUNLOP NEXT CUP 神戸シリーズ 第3戦 決勝ヒート

2018年09月21日 | 2018年レースレポート
2018年 SL神戸シリーズ 第6戦併催 DUNLOP NEXT CUP 神戸シリーズ 第3戦 決勝ヒート

9月16日のSLレースでは、ダンロップネクストカップ第3戦も併催されました。
公式HPレポートはこちら

僕は、2017ジュニア日本チャンピオン野村勇斗選手が、このシリーズにエントリーしていると知り、第1戦から取材させていただきました。
その時の記事はこちらから


(写真は野村パパですよ)

今回もご両親へご挨拶、そして、レース直前の野村選手に
「がんばってね」と握手しました。

実は、もうひとり、注目していた選手がいます。
それが、今回地元神戸で優勝した橙(だいだい)選手。

上の写真は昨年、神戸で開かれた全日本選手権でのワンショット。
僕は、初めて見る全日本選手権そのものが、何もかも珍しくて、あっちをウロウロ、こっちをウロウロ。
全く大人気ないおじさんでした。

そんな僕が、ある選手の
『佇まい』
にハッとしたのです。

レース前日、セッティングを急ぐメカニックたち。
ピット、パドックはもうピリピリムードです。
そんななか、彼の周囲だけが
『し~ん』と静まり返っているような感じなのです。
それでいて、ピットでの一つ一つの所作からは、レースに取り組む、しずかな熱意を感じました。

本番レースを控えた、この時間帯、自分は何をなすべきか?
なんのためにラップを重ねているのか?
それをはっきり意識できている。
とても落ち着いた大人のようなレーシングドライバー。
それが橙選手でした。

ジュニアという年齢層でこういう振る舞いができている。
その姿に僕は惹きつけられたのです。
カートレースで速い人は大体そうなのですが、普段から物静かな人が多いです。
ジュニアの日本チャンプ、野村勇斗くん、神戸のカデットチャンピオン中村海斗くん、西田未来くん、安藤かなとくん、みんなそうです。
彼らは皆、サーキットという舞台で、浮ついていません。淡々とラップを刻みます。
その中で代表選手ともいうべき人が、橙選手です。
これはすごい選手を見つけたぞ、とおもっていたら……。

昨年シーズン後半のレース、彼の名前がエントリーリストから、忽然と消えました。
えっ?!
何があったのだろう?
ご家庭の事情なのだろうか?
それとも進学に関することかな?

彼らジュニアの選手たちは、小学生から中学生、そして高校受験という実に微妙な時期にあります。
ご家族はレースを続けさせるのか?
それとも違う進路を進ませるのか?
その岐路に立たされます。
そんな中で、僕のような”外野が騒ぐこと”は差し控えておこう。
そう思っていました。
橙選手は今シーズン、レースに復帰しました。
それも『ダンロップネクストカップ』

これは賢い選択でしょうね。
ここでいい成績を収めれば、次のステップアップにつながります。
また、次のレースが楽しみです。

***写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018
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